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「こうべ歯と口の健康づくりプラン(第3次)」を策定しました

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記者資料提供(2023年3月30日)
健康局保健所保健課

1.背景および趣旨

歯と口の健康は、心身の健康の維持と生活の質の向上に重要な役割を果たしています。神戸市では、歯と口の健康づくりを推進するため、2016年(平成28年)に「神戸市歯科口腔保健推進条例」を施行しました。
人生100年時代を迎え、生涯を自分の口でおいしく食べて健康を維持していくため、ライフステージに応じた口腔機能の維持・向上、むし歯や歯周病の予防に関する取り組みは、さらに重要となります。
条例に基づく2つの会議「神戸市歯科口腔保健推進検討会」および「神戸市歯科口腔保健推進懇話会」において、今後5年間に神戸市がめざす歯科口腔保健の方向性について協議をしてきました。
この度、「こうべ歯と口の健康づくりプラン(第3次)」(PDF:1,764KB)を策定しましたので、市民および関係者の皆様にお知らせします。

2.計画期間

2023年度(令和5年度)~5年間

3.基本理念

(1)歯科疾患の予防、早期発見および早期治療に関し、市民の自発的な取り組みを進めます。
(2)乳幼児期から高齢期までの各ライフステージにおける口腔機能の状態に応じて、切れ目なく効果的に歯科口腔保健施策を実施します。
(3)保健、医療、福祉、教育、その他の分野における施策との連携を図ります。

4.目標

誰もが健康になれるまち「健康創造都市KOBE」めざせ健康寿命の延伸!

(1)生涯、自分の口でおいしく食べる
むし歯や歯周病を予防して8020(はちまるにいまる)(80歳で20本以上自分の歯を残すこと)を達成するとともに、オーラルフレイルを予防して口の機能を維持することにより、健康寿命の延伸につなげます。
(2)口の健康から全身の健康づくり
歯周病は、糖尿病、動脈硬化、誤嚥性肺炎、感染性心内膜炎、早産など様々な全身の健康に影響します。そのため、歯周病を予防して全身の健康づくりを推進します。
(3)健康格差の縮小
誰もが生涯にわたって歯と口の健康を守ることができるように、社会環境の整備や切れ目のない支援などにより、健康格差の縮小をめざします。

5.神戸市の歯科口腔保健対策の重点項目

(1)歯周病について
歯周病は歯の喪失の主な原因であり、全身の健康に影響する生活習慣病です。30代後半で4割弱の人が進行した歯周病にかかっており、年齢とともに増加しています。歯周病は動脈硬化など全身へ影響するため、歯周病を予防することは全身疾患の予防にもつながります。歯周病検診の受診勧奨および歯周病に関する啓発を強化します。
(2)口腔機能について
口腔機能は、食べる・飲み込むだけでなく、会話するなどの基本的な社会生活を営むための大切な機能です。すべてのライフステージにおいて口からおいしく食べて健康で過ごすために、口腔機能の獲得・維持・向上はとても重要です。オーラルフレイル対策を推進します。
(3)口腔の健康格差について
むし歯予防の有効性、安全性の観点から、CDC(米国疾病予防管理センター)やWHO(世界保健機関)をはじめ、様々な関係機関により科学的根拠に基づくフッ化物応用が推奨されています。科学的根拠に基づくフッ化物応用を推進することで口腔の健康格差の縮小に努めていきます。

6.「こうべ歯と口の健康づくりプラン(第3次)」の概要

(1)ホームページへの掲載歯と口の健康を守るためにQRコード
「こうべ歯と口の健康づくりプラン(第3次)」については、神戸市ホームページに掲載しています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a00685/kenko/health/promotion/mouth/index.html
(2)閲覧場所
市政情報室(市役所1号館18階)
(3)配布場所
各区保健センター(4月7日より)