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【大学発アーバンイノベーション神戸選定事業】「第5回 日本オープンイノベーション大賞」 選考委員会特別賞を受賞~「異業種連携によるイベント時混雑緩和と地域活性化ソリューション」に貢献~

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記者資料提供(2023年2月16日)
企画調整局参画推進課
国立大学法人神戸大学、株式会社デンソーテン、楽天ヴィッセル神戸株式会社、楽天モバイル株式会社、神戸市の5者は、協働したイベント終了後の混雑緩和と経済活性化を促す取り組みにおいて、内閣府主催「第5回 日本オープンイノベーション大賞」の選考委員会特別賞を受賞したことを、お知らせします。
平成30年より実施している「日本オープンイノベーション大賞」は、イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、組織の壁を越えて知識や技術、経営資源を組み合わせ新しい取り組みを推進するオープンイノベーションをさらに推進し、ロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取り組みを表彰する制度です。
今回受賞した「異業種連携によるイベント時混雑緩和と地域活性化ソリューション」は、令和3年10月より、ノエビアスタジアム神戸において、5Gを活用したイベント時の混雑緩和方策の検討、ならびにイベント会場周辺の経済活性化を目的として、5者で協働した実証実験およびそのサービス実装の取り組み等のことです。受賞にあたり、① 「待つ」ことに新たな付加価値を提供し、ユニークかつオープンイノベーションを推進する取り組みである点、②実証実験を踏まえ、ヴィッセル神戸のサービスとして導入された点が評価されました。
なお、本事業は、神戸市の地域課題・行政課題の解決や,高度人材の発掘・育成・循環の枠組みづくりを目的に令和2年度より実施している若手研究者向けの研究活動経費助成「大学発アーバンイノベーション神戸」の令和2年度採択研究(研究テーマ:スタジアム体験における自然な混雑緩和に寄与する要素の探索)として、選定されています。

1.「第5回 日本オープンイノベーション大賞 選考委員会特別賞」の概要

 
賞名 選考委員会特別賞
*日本オープンイノベーション大賞選考委員会の審査において、顕著な取り組み等が認められる個人または団体を表彰
テーマ 「異業種連携によるイベント時混雑緩和と地域活性化ソリューション」
受賞者 神戸大学、デンソーテン、ヴィッセル神戸、楽天モバイル、神戸市
概要 イベント終了時、「待つ」ことに新たな付加価値を提供することで、人流の時間・空間的分散を促し、大規模イベントにおける混雑緩和を実現した。
目的 スポーツ観戦・コンサートのような大規模のイベントにおいて、新型コロナウイルス感染症拡大のリスク低減策として混雑緩和が重要な地域課題となる中、神戸市の課題解決に向けた若手研究者支援制度(大学発アーバンイノベーション神戸)も活用し、デメリットなしに帰宅時間の分散を行い、安全・快適なイベントの実現に貢献すること。
内容 異なる分野の5者が、それぞれ独自の強みを生かし、補完し合うことで、実証実験を実施。ノエビアスタジアム神戸で来場者に対して専用スマートフォンアプリを提供し、スタジアム内の混雑情報の提供、会場内での待ち時間に応じたインセンティブ(ポイント)の付与、周辺の飲食店で使用可能なクーポンの配布、タクシー配車手段の提案等を行った。これにより、帰宅時間の分散や、地域活性化を目指した。
効果 本取り組みの利用者のうち約40~50%が、イベント終了後に15分以上待つことを選択。平均来場者数11,000人の試合観戦において、1試合当たり平均331人が利用。これにより帰宅分散に寄与した。


「日本オープンイノベーション大賞表彰式(第5回)」にて(令和5年2月15日開催)
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※左から
デンソーテン 新事業推進本部 イノベーション創出センター プロジェクトリーダー 田中 真一
神戸市 企画調整局 担当部長 藤岡 健
神戸大学大学院 工学研究科 教授 寺田 努
ヴィッセル神戸 事業本部 渉外部部長 菊地 隆之
楽天モバイル 5G本部 ビジネスソリューション企画部 部長 益子 宗


≪参考:「大学発アーバンイノベーション神戸」≫
  大学発アーバンイノベーション神戸の概要、これまでに採択した研究内容https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/daigakurenkei/uuik.html