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最終更新日:2022年5月27日
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記者資料提供(2022年5月27日)
神戸市は株式会社グラファーと、行政手続きのオンライン申請に関する業務効率化を目的に、行政データを活用した自動審査アシストシステム構築の実証実験を実施し、クラウド技術を利用することで安全に審査事務が効率化できることを検証しました。
神戸市では、行政手続きのオンライン申請を推進していますが、申請内容を行政が保有しているデータと照合して審査する必要がある場合は、申請を受理するシステムと、行政データを保管しているシステムが、安全確保のため、別のネットワークに分離されていることからデータ上での突合ができず、それぞれのデータを目視で確認し、審査を行う必要がありました。
そこで、クラウドサービス(Amazon Web Services)を活用して、安全なネットワーク上で申請データと行政データを連携させ、審査にかかる事務負担を減らすことで、審査時間を短縮して市民サービスを向上させることを目的に、本実証実験を実施しました。
対象業務:所得・課税(非課税)証明発行業務
行政データをクラウド上のストレージに格納し、オンライン申請システムのデータと突合させることで、申請されたデータが正しいデータかどうか判定することが可能かを検証しました。
(システム概要図)
(参考)現行システム概要図
申請を受理するシステムと、行政データを保管しているシステムが分離しているため、目視で確認し、審査していました。
申請されたデータが正しいデータかどうか判定できたものが94.5%、誤った情報の取得は0件と、高い正確性で審査アシストができることが検証できました。申請データと行政データを突合できず、判定できなかった例としては、外国人の方のカナ氏名の表記が、申請データと行政データで異なる場合などがありました。
審査アシストシステムによって判定できた申請については、速やかに審査後の事務に進めることが可能となり、当該業務時間の約3割を削減することができました。また、審査アシストシステムによって判定できた申請と判定できなかった申請を、定型業務と要確認業務に分類して処理することにより、より効率的な事務処理が可能となりました。
オンライン申請が普及する中でも、後継の事務処理は、行政データと申請データを安全に連携することができなかったため、紙申請の場合と同様の処理を行う必要がありましたが、本実証実験により、クラウド技術を活用することで正確かつ迅速な審査が可能であることを実証することができました。
今後、本検証結果を活用し、オンライン申請のさらなる普及と併せて、行政事務の効率化・迅速化を推進することで市民サービスの向上をはかることができるよう、他業務や他システムへの横展開を進めて参ります。
(参考)株式会社グラファー HP https://graffer.jp/
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