ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2022年11月 > 古文書講演会~「神戸村文書」が語る江戸時代の神戸~を開催します

最終更新日:2022年11月22日

古文書講演会~「神戸村文書」が語る江戸時代の神戸~を開催します

ここから本文です。

記者資料提供(2022年11月22日)

kobemuramonjo「神戸村文書」(中央図書館所蔵)は、神戸村の様子を私たちに生き生きと伝えてくれます。神戸大学との共同研究で新たに分かった江戸時代の神戸の姿を、神戸大学の大学院生が分かりやすく解説します。

1.タイトル

古文書講演会「神戸村文書の世界2-古文書が語る江戸時代の神戸-」

2.開催日時

令和4年(2022年)12月3日(土曜日)14時00分~16時30分頃
※受付開始:13時30分

3.開催場所

神戸市中央区文化センター多目的ルーム
(〒650-0031神戸市中央区東町115番地神戸市中央区役所1階)

4.申込方法

受講料無料・申込不要・先着順

5.定員

100名

6.プログラム

神戸大学の大学院生による以下の講演を予定しています。
①「江戸時代における神戸村のすがたと賑わい」(60分)
きらびやかに栄える港町、神戸は江戸時代までは村の名前でした。三宮は元は神社の名前に由来します。大都市神戸が生まれる前、まだ西国街道沿いの小さな村だった頃の「神戸村」のすがたを探ってみます。
②「神戸村への情報の伝達」(60分)
江戸時代には幕府や大名から各地に向けて、お触れ・お達しと呼ばれる命令が出されました。そうした命令書がどのように神戸村に伝わり記録されるに至ったのかを、触留帳と呼ばれる史料を素材に考えます。

7.主催

神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター
神戸市文化スポーツ局文化財課・中央図書館利用サービス課

8.「神戸村文書」とは(*1)

神戸村とは江戸時代にあった村の名前であり、おおよそ現在の元町・三宮駅周辺に所在していました。元和3年(1617)から尼崎藩領、明和6年(1769)から江戸幕府の直轄領となっており、嘉永7年(1854)の段階では、家数685軒・人数2,549人であったとされています(*2)。領主は、領地を支配するにあたり、各村の代表者である庄屋に実務を任せました。そのため神戸村の庄屋は、村で起こった出来事について、神戸村を直接支配していた領主(大津代官や谷町代官など)と様々なやり取りを行っていました。「神戸村文書」の中心をなすのは、そのやり取りに伴って作成された文書等です。具体的には、神戸村の庄屋たちが代官に提出した書上、引合書と呼ばれる神戸村の役人が仲裁のとりなしを行った訴訟の書類、所管の代官所からのお触れなどを控えとして写しをまとめた帳面や神戸村に関連する絵図など、全体で200点を越える貴重な史料群です。
「神戸村文書」はもともと神戸村の庄屋のもとに集積されていた文書ですが、明治時代には桃木書院の蔵書となっていました。桃木書院とは、造船業を営み、神戸市会議員にもなった桃木武平(ももきぶへい:1858~1925)が明治35年(1902)に開設した私立図書館です(*3)。「神戸村文書」に「桃木書院蔵」の印章が捺されているのはそのためです。その後、明治44年(1911)に神戸市立図書館が開館するにあたり、神戸市立図書館が桃木書院の蔵書の一部と備品を譲り受けました(*4)。以上の過程を経て、現在、「神戸村文書」は神戸市立中央図書館の所蔵となっています。
*1『「神戸村文書」の世界』、神戸市教育委員会、2020、「はじめに」より抜粋。/*2『日本歴史地名大系』/*3是澤範三「大阪府立中之島図書館蔵桃木武平自筆『桃木書院蔵書目録古典之部』解題と翻刻」、『京都精華大学紀要』44、2014/*4福永直子「桃木書院図書館をめぐるあれこれ」、『書燈』314、2015

9.神戸大学との共同研究

〇研究活動
平成27年度から写真撮影・文書目録の作成・くずし字の翻刻(文字起こし)を行い、内容の研究を進めています。
〇普及啓発活動
古文書に親しんでもらう市民向け講座や講演会を開催しています。また、入門書の刊行も行っています。
平成29年度…「古文書を読む会」4回開催
平成30年度…「古文書を読む会」4回開催・講演会「神戸村文書の世界」1回開催
平成31年度…「古文書を読む会」1回開催・『神戸村文書の世界』刊行

10.神戸市文化財課ホームページ

神戸市:古文書講演会~「神戸村文書」が語る江戸時代の神戸~を開催します(kobe.lg.jp)

 

お問い合わせ先

文化スポーツ局文化財課