記者資料提供(2022年11月22日)
神戸市の地球温暖化対策を推進するために策定した「神戸市地球温暖化防止実行計画」に基づき、最新の温室効果ガス排出量と最終エネルギー消費量を算定しましたので報告いたします。今後、さらなる対策を推進していくために同計画を改定し、市民・事業者・行政が一体となって、2050年カーボンニュートラルの実現を目指していきます。
1.市域全体の状況
2020年度の温室効果ガス排出量
8,135千トン-CO2(基準年度2013年度比▲34.4%、前年度2019年度比+3.0%)
2020年度の最終エネルギー消費量
89,465TJ※1(基準年度2013年度比▲29.4%、前年度2019年度比▲2.6%) |
(※1)TJ(テラジュール)は、エネルギーの単位であるJ(ジュール)の10の12乗倍に相当する。
2020年度の温室効果ガス排出量は、基準年度2013年度と比べて34.4%の削減を達成しましたが、前年度2019年度と比べると3.0%の微増となりました。これは、主要な小売電気事業者である関西電力の二酸化炭素排出係数
※2が増加(2019年度0.318→2020年度0.351[kg-CO2/kWh])したことなどが影響しています。
(※2)単位量あたりの燃料や電力の使用に伴い発生する二酸化炭素量を係数化した数値。電源を構成する火力、原子力、水力、再生可能エネルギー等の割合により毎年度数値が変動する。
【表1】市域全体の温室効果ガス排出量(推計値
※3)単位:千トン-CO2
(※3)四捨五入の関係で、合計値、増減比又は割合が合わない場合がある。
【表2】市域全体の最終エネルギー消費量(推計値
※4)単位:TJ
(※4)四捨五入の関係で、合計値、増減比又は割合が合わない場合がある。
【図1】市域全体の温室効果ガス排出量及び最終エネルギー消費量の推移
2.市の事務事業の状況
2021年度の温室効果ガス排出量
419千トン-CO2(基準年度2013年度比▲15.3%、前年度2020年度比▲9.1%)
2021年度の最終エネルギー消費量
1,799TJ(基準年度2013年度比▲21.9%、前年度2020年度比+2.7%) |
2021年度の温室効果ガス排出量は、基準年度の2013年度と比べて15.3%の削減を達成しました。コロナ禍が始まった2020年度と比べて、公共施設や交通機関の事業が再開したことなどによりエネルギー消費量については増加しました。一方、温室効果ガス排出量については、廃棄物部門において廃プラスチック類の焼却量が減少したことなどにより、全体の温室効果ガス排出量は2020年度より減少しました。
温室効果ガス排出量の内訳としては、市長部局(76.5%)、水道事業(5.7%)、交通事業(11.5%)、教育事業(6.3%)となっています。なお、市長部局には一般廃棄物処理事業(50.4%)、下水道事業(10.4%)が含まれています。
【表3】市の事務事業の温室効果ガス排出量(推計値
※5)単位:千トン-CO2
(※5)四捨五入の関係で、合計値、増減比又は割合が合わない場合がある。
【表4】市の事務事業の最終エネルギー消費量(推計値
※6)単位:TJ
(※6)四捨五入の関係で、合計値、増減比又は割合が合わない場合がある。
参考
(参考資料1)市域全体における電力使用量と電力の二酸化炭素排出係数の推移
(参考資料2)全国※7の温室効果ガス排出量及び最終エネルギー消費量
(※7)全国データについては、環境省作成の「2020年度(令和2年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について」を神戸市で編集して作成。
(参考資料3)神戸市と全国※8の二酸化炭素排出量の部門別内訳(2020年度)
(※8)全国データについては、環境省作成の「2020年度(令和2年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について」を神戸市で編集して作成。
(参考資料4)神戸市と全国※9の最終エネルギー消費量の部門別内訳(2020年度)
(※9)全国データについては、資源エネルギー庁作成の「2020年度エネルギー需給実績(確報)参考資料」を神戸市で編集して作成。