最終更新日:2020年7月9日
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市長定例会見の模様をお届けします。
会見資料はこちら(PDF:3,672KB)
久元市長:
よろしくお願いいたします。
今日、私からお話を申し上げたい案件は2件です。
その前に、熊本県あるいは九州北部、岐阜県、長野県などで異常な豪雨により大きな被害が出ております。
被災によりお亡くなりになられた方々に対して哀悼の意を表しますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げたいと思います。
神戸市は従来からこの被災地に対して様々な支援活動を行ってきました。町の復興に対しましても職員の派遣などの対応を行ってきました。今回の豪雨によりまして、神戸市内でも土砂崩れなどが発生をし、避難の指示なども出しております。こういう対応は神戸市内でしっかりと行っていかなければいけないと考えておりますが、その上で、この被災地に対する支援、これを行っていきたいと従来から考えておりました。
そこで、総務省、また、指定都市からの要請を踏まえまして、7月の10日から大きな被害を受けた熊本県八代市に10名の職員を派遣することを決定いたしました。コロナ感染症が広がっている中において、避難所運営の業務の支援に当たるということにしたいと思っております。
それでは、お話を申し上げたい案件の説明をさせていただきます。
1つは特別給付金の「申請期限まで残り1か月!」周知キャンペーン、2件目が屋外公共空間での異常高温対策。この2件につきまして説明をさせていただきたいと思います。
この「申請まで残り1か月!」周知キャンペーンの内容です。
その前提といたしまして、特別定額給付金の給付状況をご説明申し上げます。現在、全世帯数76万4,063件の世帯が神戸にあるわけですが、73万3,384件から申請をいただいております。申請率は95.9%ということになっております。残りの4%強の方が、まだ申請がなされていないという状況です。一方、申請がなされました件数のうち72万6,567件が給付済み、振込済みということになっておりまして、給付率は99.0%ということになっております。大部分が、給付が既に終わっているということです。
この申請期限が、後でご説明をいたしますが、8月の18日にやってまいります。これから私たちが何をやらなければいけないかというと、この残りの方々に対してできる限り、1人残らずということはなかなか言えないかもしれませんが、それを目指してこの定額給付金をお届けするということではないかというふうに考えております。
まだ給付が終わっていない、振込が終わっていない方々を少し分類いたしますと、申請書は届いたわけですけれども、まだ給付がなされていない方がいらっしゃいます。これらの方々は大部分が申請をされた、申請書の中に書かれている口座番号に振り込んでも振込が完了しないというものです。おそらくこの口座番号が間違っているのではないかと思われますし、これ以外に申請書が汚損をしている、あるいはそれ以外の不備などがある。こういうような異常がありまして、これらの方々に対しては、一件一件確認をしながら作業をするということが必要ではないかというふうに考えております。
残りはまだ申請がされていないという方です。この申請されていない方は、おそらく非常に全国的に見てこの申請が遅れている、作業が非常に輻輳しているということをご存じの上で、ちょっとこれは自分としてはもう少し待ったほうがいいのではないか。担当者も忙しいだろうというふうに思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれにしても、申請を控えておられる方々ですね。そういうような方々もいらっしゃいます。
それから、もう1つは申請を辞退したほうがいいのではないかと考えておられる方々ですね。
それから、もう1つは様々な事情で周りの方々とお付き合いがない、あるいは社会に背を向けながら助けを待っておられるような方々。それらの方々の中には、そもそもこの定額給付金というものがあるということもご存じない方がいらっしゃる可能性もあります。
こういうような方々に対して、どのようにアプローチをして、そして、この給付金を隅々まで届けていくのか。これが今、神戸市がこの特別給付金の支給義務に関して向き合わなければならない課題ではないかというふうに考えているわけです。
そこで、この8月18日の申請期限がやってくるわけですが、この申請期限というのは制度上、郵送申請受付開始から3か月というふうに規定をされております。この郵送申請受付をいつやるのかというのは、これは市町村によって判断が異なるわけで、神戸市は5月18日から郵送受付を開始いたしましたので、8月18日が申請期限ということになるわけです。
これまでの間にこの申請をしていただくように、そして、隅々まで給付金がお手元に届くような周知キャンペーンということをやっていきたいというふうに考えております。
具体的には、これから申し上げますような方策を取りたいと思っております。
1つは未申請の方々ですね。約3万件ということになるわけですが、この3万件の方々に対して、改めて給付申請書を送付いたします。この申請書を改めて送付するわけですが、この未申請者の中には視覚障害者の方がいらっしゃいます。この視覚障害者の方には音声コードつきのチラシをお送りするということにいたします。この音声コードつきチラシにはQRコードがついておりまして、これによって専用のスマートフォンアプリをダウンロードしていただき、そして、このアプリから音声によって読み上げられるということです。そして、それを聞いていただいて申請をしていただく、このようにしたいと考えております。
もう1つは、この申請書をお送りする際に、私からのお手紙を同封したいと考えております。このお手紙の内容としては、辞退を考えておられる方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんが、極力申請をしていただけないかということです。
私も当初はそう考えておりました。この場でご説明をしたかもしれませんが、したと思いますけれども、国と地方、国家財政と地方財政は密接に関連をしておりますから、私の立場からすれば、そういう観点を考えれば辞退をしたほうがいいのではないかというふうに当初は考えたわけですが、しかし考え直してみまして、国の意図というのは、定額給付金を全国民に給付するという趣旨であるということを考えれば、これは頂いた上で有効に活用するということが必要なのではないだろうか、私は神戸市内で様々な活動を展開していただいている、営業所を置いて活動していただいている香美町に寄附をさせていただくということにいたしました。
この申請書に同封するお手紙では、そういう全国民に給付をするという国の制度の趣旨から考えれば、辞退せずに受け取っていただいて、神戸市内のお店で有効に使っていただく、あるいはそれぞれの考えで、意義があるとお考えになる社会活動に対して寄附をしていただくとか、そういう方向で有効に使っていただきたいと、そういうお願いをするつもりでおります。
もう1つは新聞折り込みです。7月、これもほぼ同じ時期を予定しておりますが、新聞折り込みで呼びかけようというふうにしておりまして、裏面には英文、中国語、ベトナム語のQRコードを刷り込みまして、外国人住民の方にも分かりやすいようにしたいと考えております。
3つ目が、これは7月末に予定をしておりますが、様々な事情で申請ができない事情を抱えておられるような方々、先ほど申し上げたような方々に対しては、地域の民生委員の皆さんからお声がけをしていただくということができないだろうか。それから、区の社会福祉協議会からも、これは窓口に来られる方もいらっしゃるでしょうし、個々の事情にもよりますけれども、区社協の皆さんがアウトリーチというふうに呼んでいる戸別訪問、そういう方法ができるかも分かりません。もう1つは区の窓口に、区の生活支援課に様々な生活支援の相談に来られる方がいらっしゃいますが、そういう窓口で改めて、特別定額給付金というのをご存じですか、大部分の方はご存じだとは思うんですけれども、中にはそうではない方もいらっしゃるというふうに思いますので、そういう方々に対してもお声がけをしたいと思っております。
それから7月の末には、広報紙KOBE8月号で、申請期限が間もなく到来をするということについてのお知らせをして、周知の徹底を図っていきたいと考えております。
あと、これは数としてはそんなに多くはないかもしれませんが、神戸市内にはホームレスの方々もいらっしゃいます。ホームレスの方々の数は以前に比べればかなり減っておりますが、このホームレスの方々に対する活動の拠点が更生援護センターです。更生援護センターにもチラシを置いて、来られる方に対して周知をする。それから市内での、ホームレスの方々に対して巡回をしておりますので、そういう巡回をする機会に、定額給付金のお話もするという取組もしたいと考えております。
2点目は屋外公共空間での異常高温対策です。今は、私たちは大雨に対する備えということをしているわけですが、梅雨の季節が終わりますと真夏が到来し、おそらくは今年も相当高い気温になるのではないかというふうに想定をされます。
近年、真夏の高温は異常な状況になっております。一昨年は国内最高記録、41.1度というものを記録いたしました。神戸は比較的、全国の都市の中でも冬は比較的暖かく、夏は比較的涼しいというふうにされてきましたけれども、そういう神戸でもかなり異常な高温が記録されるようになっています。
そういう中で救急搬送も増えております。特に一昨年の夏は例年の2倍、975名の方が搬送されるということになりました。新型コロナウイルスの、その時々の感染状況にもよりますが、これを防ぐためにマスクを着用すると熱中症が多発するおそれというものも指摘されております。また、熱中症で搬送されるということになれば、そのときにコロナウイルスの感染が拡大すれば、コロナウイルスへの対応に対して影響が出てくるという可能性もあります。
いろいろな形で熱中症の予防ということをやっていかなければなりません。いろんな呼びかけ、あるいは熱中症にならないようなアドバイスということを行政としてもやっていきたい。これがメインということになるわけですけれども、しかし、ほかにやれることがないかということを考えたときに浮かびあがってくるのが、真夏でもかなりの方々が訪れる公共空間です。この公共空間での異常高温対策、自治体としてやれることをできるだけやっていきたいというふうに考えております。
屋外公共空間の中で、かなりのウエートを占めるのが公園で、神戸市は1人当たりの公園面積が大きいということでも知られております。このような公園などでの屋外公共空間として、上からの日差し、これをできるだけ遮断することができないか、あるいは横方向や下の方向からの輻射熱、これを遮断することができないか、あるいは空気や体を冷やすことができないか、こういう取組で、具体的には東遊園地にミスト空間を設ける、フラワークールスポットを設ける、簡易ミストを増やしていく、道路に散水をする、あるいは打ち水をできるだけしていただく、あるいはフラクタル日よけという新しいタイプの日よけを公園に設置する、こういうことを考えております。
最初のミスト広場、こんなイメージですが、東遊園地でにぎわいづくりの社会実験というのをいろんな形で進めてきておりますが、そういう社会実験として、こういうような取組をしたいと考えております。六甲山の間伐材を利用したベンチにミストや飾り花、あるいは樹木を施し、そして、ライトアップを組み合わせた、こういうような新しいタイプのベンチを15基程度設置したいと考えております。7月の下旬に設置をし、9月中旬まで楽しんでいただけるようにしたいと考えています。
2番目が給水ステーションです。これは冷たい水を給水できるようにする、飲み終わったペットボトルを市として想定しているわけですけれども、ここに給水をして、これを飲料水にしたり、これを首に当てたりして、涼しい気分を楽しんでもらったり、体温を少しでも下げることができないか、そういう形で熱中症予防をしてもらうということです。
これも全くの実験なんですけども、熱電素子という仕組みがありまして、これは電気を通すことによりまして、椅子の表面の温度が下がる、ひんやりするわけですね。こういうような新しいタイプのベンチを設置して、その効果を見てみる、こういう実証実験をしたいというふうに考えております。これも若干の体温の低下が期待できるかもしれません。
もう1つは、それ以外の公園、有料公園の布引ハーブ園、須磨の離宮公園、しあわせの村で、これはそれぞれの公園の特性に合わせまして、このミストを設け、そしてここに飾り花や装飾を組み合わせるというふうにしたいと考えております。来園者の方に少しでも涼しい雰囲気を楽しんでいただくということですね。それ以外に、10の公園で簡易なミストを設置したいと考えております。東灘区、中央区、北区、須磨区、垂水区の10の公園でこのミストを設置するということにいたします。
また、駅の周辺の商業施設でも、名谷、西神中央、西神南、学園都市、妙法寺、ここにもミストを設置し、噴水を活用すると。また、大正筋商店街では、民間事業者の方によるミストも設置するということ、これもご協力いただけることになりました。
もう1つは、やはり街の中の気温を少しでも下げるというのは、これは水による冷却効果が期待できます。そこで、神戸の都心の旧居留地の車道、約6.3キロメートルあるわけですが、ここに散水車を使って散水をする、これも実験をしたいと思っております。7月の中旬から9月の中旬まで。これはまだ具体的にどうするのかということはこれからの相談なんですけれども、例えばこの6.3キロを1日に2回散水をするというやり方もあるでしょうし、エリアを2つに分けて4回ずつやるとかという方法もあるかもしれません。この試験散水に当たりましては、神戸大学からの知見をいただいて、環境調査を行い、最も効果的な散水方法を取りたいと考えております。
併せて、この車道の散水に加えまして、2号館の東側から東遊園地の東側、税関線沿いの歩道、約400メートルでも、清掃作業に併せて散水、打ち水ですけれども、これを行いたいと考えております。この散水に併せまして、道路に散水車で散水をして、どれぐらいの道路表面温度の低下があるか、この効果を赤外線カメラで測定をいたします。この見える化実証実験と呼んでおりますが、これは神戸高等専門学校、神戸高専と共同で行いたいと考えています。
最後が、フラクタル日よけというものです。公園の上の覆いは、大体、金属製で覆うということになるわけですけれども、そうすると、暑くなりますし、風も通らないということになります。このフラクタル日よけというのは、樹木のように葉一枚一枚に相当するような小さな日よけを組み合わせまして、これを立体構造にすると。そして、日差しを遮るとともに、風通しもよいような仕上げにするという、自然の森に近い、自然の森を人工的に公園で造るという、そういう実験です。これも市内の4か所、生田川公園など4か所で行いたいと考えております。
まだまだこれは、とにかく異常高温対策に対してどうするのかということは、これによって、もちろん抜本的な解決につながるわけではありません。同時に、やはり自治体として、これは挑戦をしなければならないテーマでもあるというふうに思います。令和3年度以降は、もう少しハードな面での対策というものができないだろうか、あと新三宮の再整備、あるいは駅周辺のリノベーション事業でもう少し本格的な取組ということ、これはまだ具体的なアイデアがあるわけではありませんが、模索をしていきたいというふうに思います。例えば、神戸の特徴というのは山から海にかけてなだらかに坂道になっています。この坂道の構造をうまく生かせれば、例えば新神戸の周辺では水が湧いておりまして、この湧いた水を使って、坂道で水路を使ってすっと下に自然流下で流していくというような水路を造れば、うまくいけば少し周辺の道路や歩道の気温を下げる効果があるかも分かりません。これはまだ具体的な計画があるわけではありませんが、そういうアイデアを神戸市の技術職の皆さんが今、議論をしてくれています。非常に難しいテーマで、どれぐらい実効性が上がるのかということについてはまだまだ未知の分野もあるわけですが、こういう取組を神戸では行っていきたいというふうに考えております。
私からは以上です。
記者:
定額給付金のほうで、先ほどまだ申請していない人で職員の負担を考えて申請していない人もいるのではというお話だったと思うんですけれども、現状、職員さんの負担って、当初どうだって今どうなっているかというところをちょっと教えてもらったらと思います。
久元市長:
これは実際に担当している責任者から答えてもらうほうがいいかも分かりませんが、順調に作業が進んできたと思いますし、その間にはかなりの苦労があったのではないかというふうに思います。
やはり全体として、まず4月23日に準備室が開設されまして、開設された直後に、土曜日でしたけれども準備室を覗きました。そのときには定額給付金の仕事が始まって、その段取りをどうするのかということを緻密に組み立てている、段取りを考えている様子でした。そして、その後は民間委託業者を見つけて民間委託業者と契約をし、実際に作業する場所をつくり、そしてその後はとにかく段取りに沿って申請書を印刷し、発送し、そして次々に届いた申請書を、今度はセンターが開設されましたので民間事業者の方々の作業が中心になりますが、全体のコーディネーターは職員がやるわけですけれども、そういう作業の願望がとにかくできるだけ早く申請書を発送し、そして届いた、書かれている口座番号に振り込む、とにかく早く振り込む、できるだけ早く振り込むという作業がずっと進められてきて、そしてこの幾つかの、発送した後は開封するグループとか、開いて口座番号を入力していくグループ、そしてこれを振り込むというふうに、作業の進捗状況に応じて作業の分担を変えたり、できるだけ効率的な作業をして、できるだけ早い振込につなげていったということだったと思います。これは6月の終わりぐらいからかなり給付率が上がって、それからは、先ほど申しましたように振込ができない、そういう個別の相談に今は移ってきている状況にあるというふうに聞いております。全体のボリュームがものすごく楽になったかどうかということはちょっと分かりませんけれど、いずれにしても相当困難な作業を手際よくやってくれたからこそ、かなり早い振込につながったと考えています。
記者:
ありがとうございます。
あと、熱中症のほうなんですけれども、クールベンチがどういう仕組みかがもうちょっと詳しく分かればというのと、これを自治体で導入するというのがどれぐらい珍しいことなのかというところを教えてください。
職員:
クールベンチ、熱電素子と申しますのは2つの金属板あるいは半導体の間に熱の温度差がありましたら、それで発電する装置を熱電素子と申します。その熱電素子の中のペルチェ素子というのがございまして、その熱電素子に電池を乗せると逆に温度を移動させるという効果があります。つまり、ペルチェ素子に電気の直流を流しますと、表面から裏面に熱が移動する。よく個人用のワインクーラーとか冷蔵庫なんかにも使われておりますけれども、ペルチェ素子という熱電素子をベンチの表面に置きまして、表面は一定の温度に、例えば27度とか体温より低い温度に設定しておりまして、ただ、裏面に必ず熱が行きますので、裏面につきましてはファンとかを使って熱を逃がしながら、電気を使って常にベンチの座面を冷たくするというふうなものでございます。
事例としましては、東京オリンピックの対策として東京都で一度試作されたこともありますけれども、いずれにしましてもなかなか今実用化にはなくて、神戸が初めてではないんですけれども、神戸でも一度取り組んでみたいということで、今回神戸高専と共同で一度実証開発を、開発と申しますか実験ですけれども、してみようということで動いております。
記者:
ありがとうございます。これはちなみに場所はどこに、どれぐらいの箇所を設置するんですか。
職員:
東遊園地のミスト広場に1基ですけれども設置をしていきます。
記者:
実証実験というのは、これは何を確かめることになるんですか。
職員:
まずペルチェ素子といっても1枚、例えば7センチとか四角い素子を幾つか組み合わせて作りますので、1人当たり一体何個その素子をくっつければ効果的にお尻が冷えるのかとか、人が座りますとかなり温度が上がりますので、どれぐらいの電気を流したら一定温度に保てるのかとか、ちょっと今から、まるで一から手探りになるんですけれども組み立ててみて使えるものを一度作ってみる。それから市民の方に座っていただいて、熱中症対策の効果が上がるのかどうかを調べたいというふうに思います。
記者:
ありがとうございます。
記者:
定額給付金の関係で二、三お伺いしたいんですけれども、未申請の方たちというのは、これ、どういった属性の方が多いかとか、そういう分析はできているんでしょうか。
久元市長:
属性というのは、カテゴリー的には先ほど申し上げたようなことなんですが、例えば年齢とか職業とかでいいですか。
記者:
いや、外国人の方がどれだけいるとか、障害の方がどれだけいるかとか。
久元市長:
それは、未申請の方の把握として、どういう方がいるということだと思いますが、外国人の方がどれぐらいいるのかということについては、また後ほど、もし分かれば数字を提供させていただきます。
記者:
それと、外国人の方のアプローチなんですけれど、新聞折り込みというと、外国人の方々は新聞を取ってない方もおられると思うんですが、それ以外にお知らせの方法とかというのは、どういうのを考えておられますか。
久元市長:
外国人の方への情報提供は、これは定額給付金に限らず、いろんなアプローチを心がけています。例えば留学生の方には、これは定額給付金のことに限らず外国人への情報提供ということですけれども、大学から留学生の方に対する情報提供という方法もありますし、また、外国人の方にはそれぞれコミュニティーがありますから、そういうコミュニティーの中で、外国人がわりと集う場所というのがあります。そういう集う場所に神戸市の職員とか、あるいは外国人を支援しているNPOとか、そういうような方々に対して出向いて情報提供するという方法もありますし、また、ベトナムについては、大変ベトナム人の方が増えてきていますから、フェイスブックを、これも大分前に作っていまして、フェイスブックで情報提供をするというようなこともやっております。
記者:
ホームレスの方のお話が出たと思うんですけれど、今、市内でどれぐらいおられて、これまでホームレスの方にどういったアプローチをされてきたかというのは、どうでしょうか。
職員:
今、市内に35名ほどのホームレスの方がおられて、どこにおられるかというのは全部把握しておりまして、これは今、巡回相談員が出向いて申請勧奨というのをしております。
記者:
暑さ対策の件なんですけれど、去年、元町の大丸前で日よけのベンチを設置されたと思うんですけれど、あれも実証実験とかでやったと思うんですが、その結果はどんな感じだったのかというのと、今年はやるかやらないのかというのは。
久元市長:
あれは私も見に行きました。見に行きましたけど、あれ、ちょっとスタートするのが遅かったですね。今年はあそこでまたやるのかどうか考えてくださいと思うんですけど、あれ、ちょっと遅かったから、もう少し早くやってほしいということを去年からもお願いをしていた。
職員:
去年の実験は7月から9月に、3か月の間、大丸の近傍、鯉川筋と、それから国際会館の東南の辺りで、先ほどありましたフラクタル日よけですとか、それからミストの発生装置なんかを設置していて、利用状況、気温とか湿度とか利用者なんかを調べたりさせていただいてます。結果なんですけれども、期間中、3か月の間に3日ほどヒアリングをさせていただいたんですけれども、比較的ご好評でして、アンケートを取った9割の方が涼しさを感じた、また利用したいというふうなことで、常設もしてほしいというふうなことでのご回答をいただいています。それが今回の取組にもつながっているということになります。
記者:
今年は設置されないということですか。
職員:
今年は、同じ場所では設置してございません。今度の取組みの中でというふうなことになります。
記者:
あともう1点、給水ステーションというのを書いてあるんですけれど、これはどういった仕組みで、お金は取るのかどうかとか、その辺を伺いたいです。
職員:
今考えておりますのは、ウオータークーラーを活用いたしまして、給水ステーションを置こうというふうに考えております。ですから、もちろん無料で、ペットボトルを持ってきていただければ、そこに給水できるというようなしつらえにしたいというふうに考えております。
記者:
定額給付金なんですけど、これ、全国的にどの程度、給付の進み具合が早いというのは言えるんでしょうか。
久元市長:
全国的な数字は、これ、日によって違うし、時点によって違うと思うんですが、総じて大都市が非常に遅れているというふうに言われておったんですけれども、本市は大都市としてはかなり早いスピードで振り込むことができたというふうに思います。100万人以上の都市で一番早かったのが札幌市で、札幌市もかなり、どんどんスピードが上がってきたんですけれども、神戸市もかなり、6月の上旬ぐらいから振込件数を4万件から6万件ぐらい振り込みまして、6月の中旬以降ぐらいに、また間違っていたら言っていただきたいと思いますけど、6月の下旬には9割ぐらいの振込率になったというふうに考えています。神戸市は、大都市としてはかなりスピーディーに振り込むことができたというふうに思います。
職員:
6月20日で9割をさせていただいております。
記者:
分かりました。
あと、熊本の被災地への応援なんですけれども、避難所の運営の支援ということですが、具体的な役割として分かっていることがあればというのと、あと、神戸のこれまでの災害対応とかの経験値について、役立てられると思う部分があれば、お願いします。
職員:
熊本の八代市への応援でございますが、7月8日に、総務省の被災市区町村応援職員確保システムというシステムに基づきましてご要請があったものでございます。現在、市長のほうからは7月10日から10名というお話がございましたが、それは第1陣でございまして、今要請を受けておりますのは、7月10日から31日までという要請を受けてございます。一応、1班1週間で考えてございまして、延べ人数で30人程度派遣をしようということで今、人事課のほうと調整しておる状況でございます。現地のほう、避難所運営ということになってございますので、神戸市のほうでもコロナ禍の避難所運営ということで検討を進めてございますので、そういったノウハウも含めまして、八代市のほうで応援ができたらと考えてございます。
それから、過去の応援実績でございますが、昨年ですけれども、台風19号の関連でございますが、発生直後から被災地に職員を派遣してございます。特に福島県の南相馬市につきましては、先ほどのシステムに基づきまして、危機管理室から対口支援ということで応援職員を派遣し、その後でございますが、建設局技術職員も2020年3月31日までずっと派遣しているというような実績もございます。また、同じ台風19号では宮城県丸森町でございますが、そちらのほうへも長期派遣ということで1名派遣してございます。
ざっと概要ですけれども、以上でございます。
記者:
ありがとうございました。
市長のほうからも神戸は大災害を何度も経験してきたというところで、何か役立てられたらいいなと思う部分とか、応援に行かれる職員の方にエール等をいただけたらと思います。
久元市長:
これは10年近く前の東日本大震災のときに、当時の仙台の市長からやはり「神戸市」と書かれた防災服を着て、そして避難所でいろいろと避難されている方に指示をしたり、またお願いをしたら、よく聞いてくれると。私どもの職員が同じことを言ってもなかなか聞いてくれなかったけれども、神戸市の職員が言ったら聞いてくれるというようなことをおっしゃっていたのが記憶に残っています。やはり震災のときのノウハウというものが、年月はたちましたけれども、職員の間に蓄積をされているということではないかと思います。
それから、熊本地震のときに派遣された職員からの報告では、そのときにアドバイスをしたのは、避難所の運営、特に大規模な災害のときにはできるだけ避難所の自主的な運営のアドバイスをしましたと。全部が全部、職員がこれを担っているととてもではないけれども、職員が疲弊してしまって長丁場には耐えられないと。大きな方針は市の職員が出して、そしてできるだけ避難されている方々が自ら避難所に参画するような仕組みをアドバイスしましたというような報告を受けたことを記憶しております。
非常に現地は過酷な状況だと思いますが、派遣される職員の皆さんには被災地の職員、あるいは被災者の皆さんに寄り添って任務を果たしていただきたいと思っています。
記者:
ありがとうございます。
記者:
異常高温対策についてお伺いしたいんですけど、今年の夏はマスク着用による熱中のおそれがあるということでしたけど、今のところそういう救急搬送とかそういう心配、要するに救急搬送が例年よりも増えているとか、そういう兆候はないでしょうか。
久元市長:
どうですか。
職員:
危機管理室です。
消防のほうから聞いている情報では、今のところ特に救急件数が増えているとか、熱中症の件数が多数あるというような情報は今のところは入ってきておらないです。
記者:
それと散水の実験なんですけど、これも珍しさで言うとどういうものなんでしょうか。
職員:
車道散水については全国的にも様々なところでいろいろやられてはきております。ただ、それがずっと続くような形にはなってございません。特に国交省なんかは舗装材料を変えていって、それに散水することによってどれぐらいの効果があるかとかいう実験なんかもされていますけれども、あまり全国的に見てたくさんのところが実験をやっているというわけではございません。
記者:
今回もそういうこの狙いとしては、どれだけ下がるのかということと、道路の舗装を改良するとか、最終的にはどういう対策を考えられるんですか。
職員:
当然、老朽化していたら舗装を変えていったりしますけど、今のところそういう道路はありませんので、散水することによっておそらく温度は下がると思います。国交省の実験でも、その実験だけですけれども、表面温度が5度程度下がったということもあります。それを今回様々なパターン、路線を変えるとか、東西方向であればたくさんの日照があったりとか、それから南北方向であればあまり日照がないとかいうのもありますので、道路の散水の路線とか、それから散水時間、どれぐらい濡らしておいてやるかとか、それから散水の時刻、朝からやるのか、暑い時間帯にやるのか、夕刻にやるのか、その辺のパターンをいろいろバリエーションを変えまして、一番効果があるような形がどんなのかというのを確かめていきたいと思っております。
記者:
先ほど、令和3年度以降に駅前再整備でもハード整備を考えたいということだったんですけど、考え方として、今年やるような実験の結果を踏まえて本格的に駅前再整備に生かすとか、そういう考え方ですか。
久元市長:
今年の実験結果を踏まえてやれるものはこれを継続してやるか、あるいは拡大してやるか、そういうところが実験の意味だろうと思うんですね。これはほとんど実験なので。この実験の結果、非常に役に立つということであればもっと箇所を増やす、ミストが噴き出して周りの気温が下がるわけではありませんから、一種の涼感みたいなものを得られる、これの評判がよければ費用対効果を考えながらほかのところにもやっていくと、これが実験の効果ではないかと思うんですが、そこの中で先ほどの熱電素子、これは効果がどれぐらいあるのかということがあれば、これはもっと別の用途に、つまり公園以外の用途に使うような余地があるのかどうかということは、これは研究してみる価値がひょっとしたらあるかもしれませんし、これをもっといろんな形で違う場面に応用するということについて言うと、例えば、物づくりの企業や経済界と相談をして新たな用途向けの機器の開発ということもひょっとしたらあるかもしれません。それ以外のものは大体延長線上に広げていくということだと思います。
令和3年度にまちづくり、これはまだ具体的なアイデアがあるわけではありませんで、まだアイデア段階なんですけれども、例えば建物の屋上の室外機、非常に大規模な室外機が大量の熱を放出しているわけです。これをどうやって防ぐのかと。屋外に熱エネルギーを放出しないで、これを吸収して、室内、屋内を冷却するような方法があるのかないのかというのは、これは既に研究はいろいろと行われていますから、これを神戸というところで行うことができないか、あるいは、エネルギー全体のコントロールということを、ICTなどを使って、あるいはセンサーなどを使って行うことができないかというのが1つの研究課題だというふうに思いますし、それから、神戸は山があり、坂があり、水があるという特徴がありますから、これを使って、水を活用した雨庭というのがあるわけですね。水を滞留させて、これを使って植栽をしたり、植栽に活用するというような方法とか、いろいろなアイデアがハード面であるのではないだろうか。これはぜひ今年度中に、神戸市の中には非常に優秀な技術職の皆さんがそろっていますし、先日も建設局長経験者に集まってきていただいたら、すばらしいですよね、やっぱり、全員の建設局長が研究成果をレポートにしてまとめていただいて、そして教えていただいて、そこの中にこの熱電素子も実はあったわけです。非常に優秀な技術職の皆さんがいらっしゃいますし、それから、今、大学との連携というのも進めていますから、今、大学との共同研究というものも進めていますから、令和3年度には大学の知見もいただきながら、既に去年でしたかね、異常高温対策のシンポジウムをやったときには何人かの神戸の中の大学の先生、それから首都圏の大学の先生に来ていただいて一緒に議論したわけですけど、そういう大学との共同研究というものもぜひ進めていきたいというふうに思います。
記者:
熊本の派遣の関係なんですけれども、万が一、職員さんがコロナを持って熊本に行ってしまったらいけないなと。例えば、出発前にPCR検査をされたりとか、何かそういった対応はされるんでしょうか。
職員:
危機管理室です。
感染防止のために、今、資機材を準備しておりまして、PCR等は検査しないんですけれども、本人たちにマスク、ビニール手袋、それからアルコール等、標準的な予防対策ができるようにということで、感染防止対策を十分取った上で派遣をしてまいりたいというふうに考えてございます。
記者:
検査はしない予定ということですね。PCR検査とかはやられないということですね。
職員:
検査はしない予定にしております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
月曜に、市内で先月末に飲食店で会食されていたうちの3人の方が新型コロナに感染していたという発表があったと思うんですけれども、今日、同じお店に同じ時間に行った人がもう1人、明石のほうで感染が明らかになったということが発表されたんですが、同じ時間に同じ場所にいた9人のうち、これで4人が感染されたことになると思うんですけれども、その辺り、市長のお受け止めと、感染症が東京などで増えている中で、飲食店等への対策などで何か新しくお考えがあれば教えていただきたいんですが。
久元市長:
基本的にこのコロナ対策の、特に特別措置法に基づく権限行使というのは都道府県知事ということになっておりまして、それに基づいて、例えば飲食店に対して営業をどうするとか、休業要請をどうするのかということについては、それは法律に基づく県知事の判断を待ちたいというふうに思います。
ただ、大事なことは、やはり、今、神戸市内でもそういう形で感染が広がっていますから、3密を避けるというような対応をしっかり取って、感染を防ぐ、身を守るという行動を市民の皆さんに取っていただくということが非常に大事だというふうに思っています。
記者:
関連で。
この飲食店はクラスターと見ているかどうかというところはどうでしょうか。
職員:
今現在、こちらが発表させていただきました288例目、289例目、290例目が6月27日に外食で利用した際の利用者もしくは従業員のうちの1人というふうにお聞きしております。それにつきましては、うちが調査を、6月27日に遡ってPCR検査を受けていただきたいと、本人であったり関係市町に連絡していただいた、その成果だと考えております。今現在まだ連絡が取れていない方がいますが、その方からは症状があるとは聞いておりません。
クラスターかどうかということにつきましては、今で4人ですので、新たに感染が5人以上となって、かつ感染拡大のおそれがある場合には、拡大防止を呼びかけるために店名の公表も必要とは考えております。
以上です。
記者:
まだ今のところは……。
職員:
今はそういうふうに考えておりません。
記者:
九州豪雨の件の関係なんですけれども、ふだんこういった災害があれば、神戸も含めていろんなところから現地にボランティアの方とかが行かれると思うんですが、今、こういったコロナの状況で、現地のほうでもちょっと幅広いところからは来ないでくださいと呼びかけていたりですとか、こっちの方もあまり行くのはどうなのかなという心配とかもあると思うんですが、その中で、ボランティアとかも含めて、何か被災地のためにできることというのは、何か今、市長、お考えはありますか。
久元市長:
まず、現地の状況というものも刻々と変わってきていると思いますから、私たちは、やはり、特に非常に大きな被害を受けた状況、現地の状況ということは、これは非常に広範囲に被害が出ておりますので限界もありますが、できるだけ関係機関とも連携をして、状況を把握するということが大事ではないかなというふうに思います。
ボランティアの皆様の活動というのは、文字どおりボランティアですから、行政で完全にコントロールし切れるわけではありません。ただ、コロナの感染が広がっている状況の中での災害への対応、被災地に対する支援、特にボランティアの皆さんの活動に対して、私たちがどういうような情報提供なりをすることが必要なのかということについては、これは神戸だけの課題ではありませんので、関係機関の動きなども見極めながら、どういうことができるのかということは考えていきたいと思います。
記者:
ありがとうございます。
記者:
まず1点、東京で、今日、過去最大の224人の感染が確認されたということで、徐々に県外への移動というのも増えている状況だと思うんですが、どういう情報を得ていらっしゃいますでしょうか。
久元市長:
まず問題になるのは、東京、あるいは東京周辺の地域との人の移動をどうするのか、それから、首都圏、東京との人の移動をどう考えるのかということについては、これは広域的な人の移動に関する事項ですから、国の判断を待ちたいと思います。
ただ、少なくとも東京におきましては、今日、最新の情報はまだ報道されていないとは思うんですけれども、いわゆる繁華街、夜の街と言われているところでかなり多くの方の感染が報じられている、確認されているということから見れば、東京を訪れている方は、なるべくそういうところに滞在することは避けていただくのがよいのではないかと感じています。
記者:
ありがとうございます。
全然別件なんですが、市内の公共の喫煙所について、3月20日頃から閉鎖しているかと思うんですけれども、近隣の大阪や京都なんかでは徐々に開かれてきたようなんですが、再開のめどというのはいかがでしょうか。
久元市長:
特に報告は受けていませんが、おそらく継続されていくのではないかと思います。
記者:
分かりました。ありがとうございました。
記者:
先日、副市長のほうが対応の検証の報告書を提出されまして、その内容をどれぐらい見られたかもありますが、受け止めをまず教えてください。
久元市長:
あの報告書は、副市長をヘッドとする関係職員の皆さんがまとめたものです。私自身は事前に相談を受けたわけではありません。事前に手渡されまして、記者会見の後に読みました。副市長の記者会見を聞くことはできませんでしたけれども、神戸市としての初めての経験を率直に振り返って、問題があったところ、そして課題として残ったところ、あるいは、神戸市としてこれは評価できるというふうに考えたところ、そして、そのような検証の上に今後どういうような対応をしたらいいのかということが、具体的にまとめられていると感じています。意義ある検証ができたのではないかと感じています。ぜひ、検証結果を今後のコロナへの対応に生かしていきたいと思います。
記者:
その中で、学校園で市長の投稿から混乱が生じたことは事実だというような言及もあったと思うんですけれども、その部分の受け止めがございましたらお願いします。
久元市長:
私のツイッターに関連して現場に混乱が生じたということが記されてありました。
まず事実関係からいうと、学校についてツイッターでつぶやいたことは事実です。ただ、これは、特に休業を要請するのは、あの報告書にも書かれてありましたが、市長からの要請で教育委員会が検討することになりますので、そこの間に一定の時間が必要であった、教育委員会が決定をし、学校現場にこれが伝わるということについて一定の時間を要した、その前に私のツイッターで保護者の皆さんなどが知るところとなって混乱が生じたということだと思います。この点については、私はこの決定を、要請をしてすぐにツイッターにつぶやいたわけではありません。これを要請して、報道機関の皆さんにこの資料が配付されて、そして、それに基づいてもう既に世間が知るところとなった後にツイッターでつぶやいたということ、これが事実関係、経過です。
ただ、もう既にネットで報道されているという時点においては、学校はそれは知ることができなかったということですから、これは検証結果でも、学校現場に非常に大きな影響を与えるような動向については、正式決定がなされる前に、動きを教育委員会から学校現場に伝えることも1つの方策ではないかというような報告がなされているわけですね。
こういう点を踏まえまして、教育委員会において、決められたことは市民の皆さんにできるだけ早くお伝えするという要請がある一方で、実際に学校現場で混乱が生じないようにするためにはどうしたらいいのか、これは検証結果を踏まえながら教育委員会でしっかりと議論したいと思いますし、また、必要があれば教育委員会と相談させていただきたいと思います。
記者:
ちょっと今の質問の関連なんですけど、ツイッターの情報発信というので、ほかにも患者のプライバシー保護の観点からツイートされて、それが炎上したということも記録としては残っているんですけど、今回のSNSを使った情報発信について市長としてどのように総括されているか、ここをお聞かせください。
久元市長:
これは、絶対的に正しい総括ということはなかなか難しいと思うんですね。まだまだ試行錯誤していくところだと思います。
実は、SNSを使って情報発信をすることについてはリスクも伴います。ただ、できるだけ早く、特に災害とかコロナということについて、市民生活に大きな影響を与えるような意思決定を対外的にも表示する形で行った場合には、これをできるだけ早くお伝えする、情報発信する、市民の皆さんにお伝えする要請が非常に強いことも事実です。そこと、先ほどの、特に学校現場との間では、正規の情報ルートというのがあるわけですから、この辺の兼ね合いをどうするのかということについては、まだまだ試行錯誤を繰り返していかざるを得ないのではないかと思います。
その話と、陽性が確認された方のプライバシーをどういうふうに考えるのかというのは、SNSの問題とも関連しますけれども、これはまた別個の問題だと思います。
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