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臨時会見 2020年(令和2年)11月30日

最終更新日:2020年11月30日

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市長臨時会見の模様をお届けします。

 

会見資料はこちら(PDF:2,554KB)

 

神戸市と神戸電鉄との連携協定の締結~沿線のリノベーションプロジェクト~

司会:
 お時間になりましたので、神戸市と神戸電鉄との連携協定の締結に関する共同記者会見を始めさせていただきます。

 まず最初に会見出席者のご紹介をさせていただきます。神戸電鉄株式会社代表取締役社長、寺田信彦様です。

 

寺田社長:
 寺田でございます。よろしくお願いいたします。

 

司会:
 久元喜造神戸市長です。

 それでは、神戸電鉄株式会社、寺田社長よりご挨拶をお願いいたします。よろしくお願いします。

 

寺田社長:
 ご紹介いただきました神戸電鉄の寺田でございます。

 沿線のリノベーションの取組を加速させ、沿線価値を向上させるべく、神戸市様と本日、連携協定を締結する運びとなりましたことに対しまして、久元市長様、そして関係の皆様に厚く御礼申し上げます。

 さて、駅といいますと、いろいろな音楽といいますか、楽曲、映画やドラマにも情景の一部として、あるいは主たる題材や舞台として登場することがあります。沿線にお住まいの方々にとりましては、駅はお一人お一人が生まれ、そして育ち、季節の中でいろいろな出会いが生まれた我がまち、マイホームタウンの玄関口であります。うれしい思い出やほろ苦い思い出をそばから見守ってきた玄関口、駅はそれぞれの方の人生の情景の中に登場する存在でございます。

 神戸市様が駅ピアノを設置されていますが、私はそのそばを通るのが大変好きです。音色に心が癒されるというだけでなく、その音色がその周りにおられる方々の心をつないでいるような、温かさに包まれる感じが大変好きでございます。連携協定にうたわれている駅の再整備や周辺の施設・土地の有効活用というハード面、地域活動への参画、イベント企画、情報発信というソフト面、ハードとソフトという縦糸と横糸が、人と人との心の触れ合いを織りなし、コミュニティーが形成され、沿線の皆さまの我がまち、ホームタウンが安らぎと、そして活気のまちになるように、微力ですが努力してまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。

 甚だ簡単ではございますが、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

司会:
 ありがとうございました。

 続きまして、今回の連携協定の趣旨につきまして、久元市長よりお願いいたします。

 

久元市長:
 今日は、寺田信彦神戸電鉄株式会社社長様にはご出席をいただきましてありがとうございます。今回、神戸電鉄さんと神戸市で沿線のリノベーションをやっていこうということで、連携協定を締結できますことを大変喜んでいます。

 この連携協定の大きな趣旨は2つあろうかというふうに思います。1つはwithコロナ時代の中で、今までの高密度至上の価値観が見直されて、ゆったりとした自然環境の中で働き、ゆったりとした自然環境の中で暮らすと。そういうようなライフスタイルが選ばれるような、そういう機運が醸成されてきています。神戸電鉄は大変自然豊かな神戸市の北部、西部を走る公共交通網です。この沿線の活性化を図るということは、withコロナ時代、そしてポストコロナ時代を見据えたときにふさわしいライフスタイル、これを提供できるのではないかということが1つです。

 もう1つは、北神急行電鉄が市営化されまして、神戸市営地下鉄北神線ということになりました。今年の6月から運行が始まり、例えば谷上と三宮は従来550円が280円に下がるということになりました。このことは、これは私が申し上げるのはちょっとおこがましいかもしれません、短期的には神戸電鉄さんの乗客の若干の減少につながるかもしれません。しかし、長い目で見れば神戸電鉄、そして市営地下鉄北神線は、これは連結されている、つながっているわけですから、今回の市営化というのは、神戸電鉄沿線のポテンシャルが向上するのをお助けするということにつながります。そして、向上させることができるようなプロジェクトを展開していくということになれば、一層その価値が高まるのではないかというふうに思います。そういうような全体的な趣旨で、今回、連携協定を締結させていただくことになりました。あとは座って説明をさせていただきます。

 神戸電鉄は1928年、昭和3年に開業されたわけです。神戸から有馬温泉への観光ルート、また神戸から三田などの北摂地域、三木などの北播磨地域への短絡ルート、これを造ろうということで敷設をされたわけです。戦前の、これは私も随分前から知っておりますけれども、大変美しい鳥瞰図なども戦前にも制作をされて、展望車とかお座敷列車なども運行をされた。この沿線は農業が盛んですから、農家の行商を支援するための特別列車なども運行されたというふうに聞いております。そういう観光とか、あるいは農業の利用ということが多かった神戸電鉄がかなり変わってきたのが、1960年前後からです。神戸は山が海に迫り、狭い地域に市街地が形成されていきました。特に戦時中、神戸は空襲で焼け野原になったわけですが、戦後復興ほか、あるいは人口が爆発的に増えるということで、市街地の過密が非常に大きな問題になりました。

 これを解消するために、今の北区、そして西区の住宅開発が行われるようになりました。1960年以降、神戸電鉄の沿線もニュータウン、計画的開発団地が形成されるようになりました。こういうニュータウンは計画的につくられたまちですから、公園や緑が多く、また道路も計画的に整備されておりまして、インフラが整っている住みよいまちとなっています。

 一方で、まちびらきからかなりの年数が経過をして、施設の老朽化などの課題も顕在化しております。これを新しくリノベーションを行って、再生させていこうというのがこれからの取組みで、これを神戸電鉄さんと神戸市がより、従来以上に連携を強化して行っていこうということです。

 既に神戸電鉄の拠点駅につきましては、駅前の整備なども行われて、かなりまちの姿が変わりつつあります。三田線と粟生線が分かれる鈴蘭台については駅前ビルが完成し、かなり様相が変わってきております。北鈴蘭台駅につきましても既に計画がつくられ、これを実行されようとしております。谷上駅は市営地下鉄北神線と神戸電鉄の結節点ということになり、神戸市が力を入れてこれから有馬街道などからのアクセス、そして駅前の再整備を行っていきます。岡場駅前については北神区役所を設置し、北神図書館などの整備を行いました。

 先ほど寺田社長からお話がありました駅ピアノ、これは今、鈴蘭台の駅ビルの3階と岡場のエコール・リラに置かれて、たしか2台でよかったですね、置かれています。今後は谷上駅からの北、花山、大池、唐櫃台、こういうような駅も駅前の再整備を行って、沿線人口の増加を図っていきたいというふうに考えております。

 ちょっと写真でご覧いただきますと、鈴蘭台駅の駅前です。大変駅前は狭かったわけですけれども、駅前のビルが造られ、ここに北区役所も移転をし、商業施設も入り、駅前の整備も既に完了をいたしました。今後は、駅前から幹線道路を土地区画整理事業によって北側に整備をするとともに、北区役所の跡地、それから旧兵庫商業高校跡地の再開発も行っていきたいと思っております。駅前には久しぶりに民間のマンション建設も行われ、これから鈴蘭台の駅前周辺の活性化も進められるものと思います。

 北鈴蘭台の駅前につきましては、既に再開発計画を立てておりまして、民間の住宅開発、商業施設の整備、駅前のロータリーの拡幅、民間による住宅開発などが計画をされています。これから、この神戸電鉄沿線の豊かな自然環境、神戸の地域資源を有効活用しながら、神戸電鉄沿線においてもwithコロナ時代における新しい暮らし方、働き方を提案していきたい。そういう暮らし方、働き方が実現できる、そういう沿線にしていきたいと考えております。

 今回神戸電鉄さんと締結する連携協定は、神鉄沿線リノベーションに関する連携協定書です。協定の柱としては、3つからなっています。1つは、既にこれまでの取組みの一端を紹介させていただきましたが、鉄道駅、これは地域の玄関口であり、また寺田社長からもお話がありましたように、そこに住まわれる方にとってみると、人生の一つ一つのシーンが呼び起こされる、そういうような特別の場所でもあろうかと思います。今以上に快適で賑わいのあるまちにしていくために、相互の事業をより一層連携させ、計画的な駅の再整備、駅周辺の施設や土地の有効活用を図っていきたいと思います。

 一例といたしましては、昨年度有馬温泉駅のほうに温泉街らしい照明の整備を行いましたが、神戸市としても支援を行いました。今後、花山駅ではバリアフリー工事が予定されておりますので、それに合わせた再整備を行い、駅前空間を活用する方策なども検討をしていきたいと思います。

 2番目が、駅前を快適な公共空間にするために住民の地域活動を促進する。地域住民も参画をすると。行政も、そのためのコーディネーター役をする。そういうことで、駅前を快適な公共空間にするための取組みを展開するということです。既に多くの駅前で、婦人会の皆さんを中心に花壇の整備などが行われています。同時に最近、これは全国的にも大きな問題になっているのが、無人駅が増加をしているということです。無人駅をどうしたらいいのかということ。神戸電鉄の多くの駅は無人駅になっています。この無人駅の管理については、これはもちろん鉄道事業者さんにお願いをしなければいけないわけですけれども、やはりもっと地域、その駅を利用する地域住民の皆さんが関心を持ち、そして主体的に駅前の公共空間をよりよいものにしていこうと、こういうような取組みをすることが求められているのではないかというふうに思います。そして、行政もその橋渡しをするコーディネーター役を果たしていくということが重要ではないかと思います。

 今日は北区の谷区長、北神担当の澤田区長、西区の志水区長も出席をしておりますけれども、特に区役所において、そういう駅前における地域活動、地域参加ということについては区役所が主体となって行っていく、そういう考え方で進めたいと考えております。

 3番目の柱は、沿線の活性化と情報発信です。沿線地域の活性化に向けたイベント、あるいは情報発信を双方が協力しながら進めたいと考えています。コロナ禍の中でキッチンカーの取組みを行いましたし、行っております。北区の東有野台、中里町、君影町、西区の秋葉台、美穂が丘、こういうところでキッチンカーによる提供実験を実施しております。さらにこれを神戸電鉄の沿線で広げることができないか、持続可能なスキームの検討を行っていきたいと思っています。地域の企業、団体、お店などとコラボをして、普段体験するこができない職業体験プログラムなども実施をして、地域ぐるみでこの沿線の活性化、情報発信を行っていきたいと考えております。

 そのための第1弾の試みとして、リノベーションスクールを開催いたします。北区の唐櫃台、ここの駅前はきれいに花壇などが整備されているわけですが、商業施設がかなり遊休化をしてきているという面もあります。この遊休不動産を活用したビジネスプランをつくり出す短期集中の実践型スクールを共催いたします。5名程度の受講生の方が1つのチームとなって北区の唐櫃台駅前あるいはその周辺の遊休不動産を題材物件といたしまして、3日間で事業プランを練り上げます。この受講生の皆さんは、これは学生の皆さんの勉強というよりは、まさにこの唐櫃台で事業を始めたいと思っている皆さん、まちの暮らしをもっと豊かにしたいと思っている皆さんを募集したいと考えています。

 全国で住宅団地の再生を実施している大島芳彦さん、そして、日本各地で活躍する各業界のプロフェッショナル3名がチームでの作業をリードいたします。最終日には各ユニットが不動産オーナーに向けて公開のプレゼンテーションを行って、スクール終了後に直ちに実事業化を目指す活動に着手をいたします。

 こういう3つの柱で連携協定を締結し、できるだけ速やかにこれを実施に移していきたいと考えております。

 私からは以上です。
 

質疑応答

記者:
 寺田社長にお伺いしたいんですけれども、連携の第1弾としてリノベーションスクールをやられるということですけれども、この唐櫃台以外にもこういう遊休施設とか遊休の建物というのは課題になってるような駅というのはどれぐらいあるんでしょうか。

 

寺田社長:
 数そのものはちょっと私、存じ上げておりませんけども、唐櫃台のほうは先ほど市長様からもございましたけども、住宅団地がかなり年数がたって老朽化しているというところで、今回の北神線の効果とかそういうことも含めて、唐櫃台が1つのリノベーションスクールの、リノベーションの対象ということで選定されたというところです。ほかのところも少子高齢化というライフサイクルの中で、そういう流れがございますけども、それが何箇所あって、どうかということについては、ちょっと私、存じ上げていませんので、回答は控えさせていただきます。

 

記者:
 ビジネスプランを磨くという話なんですけれども、まず、なぜこの場所で、唐櫃台で始めたのかという点と、神戸市と、それから神戸電鉄さん、それぞれの役割、どういうふうな、募集で協力するのかというところを、進め方も教えてください。

 

職員:
 唐櫃台で今回、初めてリノベーションスクールを行うということですけれども、こちらの団地につきましては、先ほど市長からもお話ありましたように、駅前の商業施設がかなり老朽化しており、また空き店舗も課題となっているということもございます。また、こちらにつきましては市営の住宅もございまして、今、再編、集約化の計画を立てているところでございまして、こういったところの活用も課題になってくるというところでございます。全線を通しても少し高齢化率も高いというところでございまして、今回、手始めの1つというところで唐櫃台を選ばせていただきました。

 

久元市長:
 ここは、神戸市が果たす役割は大きいと思います。駅前の再整備ということですし、それから市営住宅の再編整備も駅のすぐ近くで行いますから。しかし、これ、まさに駅前ですから、神戸電鉄さんとよく相談をさせていただきながら、利用客の増加につながるような、そういうプログラムとしてこれを開催したいと思います。また、非常に土地勘もよくお持ちでいらっしゃいますので、参加者に対する働きかけなどもご支援、ご協力をいただければというふうに思っています。

 

記者:
 事業としては、どのようなものをここで、何名程度が応募してきて、実際にやるんだと。あと、事業内容について、こういうものという想定があれば教えてください。

 

職員:
 これからスクールの方につきましては受講生を募集いたしますが、現在想定しているものに関しましては3つの物件を考えております。各物件に対して5名程度がチームになるというところで、15名程度の募集を想定しております。また、想定の内容につきましては、まさにそれを提案していただくというような形でございまして、幅広く御提案をいただければなと思っております。

 

記者:
 今年の6月に北神急行の市営化があって、 withコロナ時代で高密度至上の価値観も変わってということで連携協定を結ばれると思うんですけれども、この11月末のタイミングになった理由と、あとこの1点は市長に伺いたいんですけれども、駅前のリノベーション施策はほかの駅とかでもこれまでもずっと続けてきていて、今回神戸電鉄さんと連携協定を結ぶことによって、神戸電鉄の谷上であったり北鈴蘭台であったりという駅がどういったまちなみに変わっていくことが望ましいと今は思われているのか伺ってもよろしいでしょうか。

 

久元市長:
 1つは、もちろん6月に市営化をしたわけで、それまでも神戸電鉄さんとは円滑に市営化ができるように本当にいろいろな協議を進めてきたわけですが、やはり市営化をした後、つながっている神戸電鉄の駅前のリノベーションということについては、市営化をした後、もう少し一緒に何かできませんかということの相談を始めたわけです。そして、この中の抽象的な協定だけではなくて、できるだけ具体的な内容にしていく。そして、具体的な動きにつながるようなプログラムを実施するという調整も(講師の)大島さんなりとの間で進めてきて、そしてこのタイミングになったということです。

 神戸電鉄の各駅の沿線がどういうまちになってほしいのかということは、やはり行政として何かまちのイメージを提示するということが本当に適切なのかどうかということはありますが、少なくとも、残念ながら長く行政としてあまり手を入れることができなかった、特に震災の後。震災の前の神戸のまちづくりというのはどうしても、例えば長田箕谷線の沿線を計画的に開発するということに力点を置かれていたような気がしますし、駅前はやっぱりどうしてもほとんど元気ですから、土地利用が既になされているわけです。再開発をしようと思うと、権利関係もなかなか難しいので、どうしてもそこが後回しになるということは否定できなかったと思うんです。そういう中で震災が起き、これは神戸全体についてそうですけれども、既に成熟都市であったわけですが、震災でかなりまちが毀損して、これを復興させることに何よりも重点が置かれてきて、比較的被害が少なかったんですね。特に北区、西区の再整備はどうしても後回しにならざるを得なかった。それを、ようやく震災の後、復興が一段落したここ数年、これについての検討が本格的に進められてきたということだと思います。

 いずれにいたしましても、沿線人口を増やすということです。特に、人口減少ですから、できるだけコンパクトなまちをつくっていくということを考えれば、駅前に人口をできるだけ誘導していく。そして、駅を便利な商業施設の整備や、あるいは利便施設、岡場では北神区役所、図書館も設置し、またストリートピアノを置きました。大分雰囲気が変わってきたと思います。そういう駅前を重視した人口の誘導ということ、できるだけデザイン性の高い、快適な公共空間の整備をしていきたいと思っています。あわせてこれは全市に渡ってそうですが、神戸市内の112の駅全てを対象に2,000基の街灯を増やすことにしておりますから、明るく快適な空間にしていくということも、併せて続いていきたいと思います。

 

記者:
 連携協定の中の具体的な内容で、リノベーションについてのところの花山駅のバリアフリー化ですかね、ちょっとごめんなさい、聞こえてなくて。具体的な内容を伺いたいのと、あと、②のところの無人駅の対応のところでも、何か具体的にこんなことをやっていくということが決まっていたら教えてください。

 

久元市長:
 まず、バリアフリーのほうは職員から説明していただきますが、無人駅の対応はまだ何も決まっていません。ただ、問題の駅としては、これはやはり地域、そして地域の住民の皆さんが駅、そして駅前は自分たちが使う、自分たちがお世話になっている非常に大事な場所だという意識を持っていただくということが必要ではないだろうかと思うし、そういう機運を醸成していくのは行政の役割ではないか。そして、実際に駅の管理は鉄道事業者さんが責任を持って行っていただいているわけですから、どういうことをやれば無人駅が安全で快適で利用しやすく、そして無人駅の周辺においても沿線人口が増加して、賑わいのあるまちづくりができるのかということを、たくさんの皆さんが参加する形で考えていくという方向性が大事ではないかという、まずそこの出発点に立って、あとは関係者が、区長も含めて積極的にこれに参加して、より具体策を、何をしたらいいのかということをこれから考えていきたいと思います。

 

職員:
 バリアフリーの件につきまして回答させていただきます。神戸電鉄様のところで今、バリアフリー事業として進めておられますのが大池駅、花山駅になっておりまして、大池駅におかれては駅構内の歩専道、踏切を使って渡るということが構内にありますので、それを解消するための改札口の新設、具体的に今まで南側にしかなかった改札口を北側に新設される事業、あと、今後やっていかれる花山駅ではスロープ化とかそういうことをやっていくというふうに聞いております。

 神戸市のほうでいきますと、福祉局のほうが補助をしまして事業をしているという内容になっております。

 

記者:
 神戸市としては、こうした同種の沿線のリノベーションという観点で言う連携協定というのは、鉄道事業者とは初めてということでいいんでしょうか。

 

職員:
 初めてでございます。

 

記者:
 分かりました。

 あと、具体的に第1弾としてリノベーションスクールということですけども、今後、第2弾、第3弾と、どういった観点で展開をされるというような展望があれば伺えますか。

 

職員:
 今後の展望でございますけども、先ほどお話をさせていただきました、例えば駅の再整備であるとか、また、駅前空間をどうやって使っていくかというようなワークショップみたいなことも検討しております。まさに今後どういったことが考えられるか。今、キッチンカーも、市長からお話がありましたように、展開をしておりますし、これも持続可能なスキームをつくっていくというところで、こういったことも含めて、これから考えていきたいと思っております。

 

久元市長:
 まだ具体的に計画があるわけではありませんが、この大島さんは、古く老朽化した団地、民間開発の団地あるいは公的な団地、この再生を数多く手がけておられる方です。神戸はやはり成熟都市ですから、かつてのように山を削って海を埋め立てる、そういうようなまちづくりという、そういう時代はとっくに終わっています。やはり空き家の再生ということ、空き家だけではなくて、こういう集合住宅の再生というのは非常に大事なテーマです。これは、神戸の中では、そういう再生が求められているエリアというのはたくさんあります。こういう住宅団地あるいは集合住宅の再生ということについては、これは駅前に限らず、そういう取組みというのは積極的に行っていかなければなりませんし、第2弾、第3弾はそういう観点から実施することができないか検討していきたいと思います。

 

記者:
 神戸電鉄の駅の、例えば今、無人化駅が非常に多くなっているというお話がありましたが、エリアですとか駅によって、もちろんテーマがちょっと異なるといいますか、比較的まず優先的に手を入れるべきニュータウンというものが近くにある駅もあれば、もっと農村部に近いところの駅もあって、それぞれテーマが少しずつ違ってくるのかと思うんですが、それぞれどうするかということについては、今後は具体的には、各区と神戸電鉄さんの実際の今後の進め方としては、市で全体でというよりは、少し現場単位というか、そういうふうになっていきますでしょうか。ちょっと進め方のイメージを聞かせていただきたいと思うんですけれども。担当する部局ですとか、そういうことですね。

 

久元市長:
 さっきの神戸電鉄の沿線の地図をご覧いただければと思いますが、さっきの説明の繰り返しになりますが、この神戸電鉄の各駅の中で、拠点性の高い駅として考えているのが、鈴蘭台、西鈴蘭台、北鈴蘭台、谷上、それから岡場の、これぐらいではないかなというふうに思いますね。これは、既に鈴蘭台のように相当再開発が進んだところもあり、同時に、移転をした後の北区役所の跡地とかなど、先ほど申し上げましたように、さらに再開発をしなければいけないところもあります。これらの拠点駅については、これは都市局、それから建設局、主として都市局ですけれども、都市局が中心となって再整備計画を、駅前ですから、神戸電鉄さんと協調しながら進めていきます。

 ただ、あとの駅は特性に応じて、例えば花山は、説明があったように、バリアフリー化に合わせて駅前の再整備をするとか、それから、唐櫃についてはこういうワークショップを行いながら商業施設の再開発などを検討するとか、この辺の、これも都市局が中心になって行います。

 あと、全ての駅前に街灯整備も行っておりますが、これは建設局ということになります。

 区役所は、駅あるいは駅前の活性化、より快適なものにしていくために地域の皆さんにどう参加していただくのかというコーディネーター的役割を区役所が発揮していくという、そういう役割分担を考えています。

 

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