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臨時会見 2020年(令和2年)4月6日

最終更新日:2020年4月6日

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市長会見の模様をお届けします。

神戸市立学校園の臨時休業等について【00分00秒~】

≪質疑応答≫【15分30秒~】

神戸市立学校園の臨時休業等について

職員:

 お待たせいたしました。ただいまから、新型コロナウイルス感染症対策における神戸市の対応方針、ガイドラインの追加といたしまして、神戸市立学校園の臨時休業等について臨時会見を行います。

 それでは、市長よりご説明をお願いいたします。

 

久元市長:

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う神戸市立の学校園の対応につきまして、当面の方針を決定いたしましたので、説明をさせていただきたいと思います。

 神戸市の学校園、神戸市立の幼稚園、小学校、中学校、市立高校につきましては、春休み明けに授業を再開することとはせず、5月6日まで休業するというふうにいたします。そのように決定するに至った経緯、理由、また学校現場、さらには感染拡大に向けての市民の皆さんに対する要請などにつきまして、まず私から説明をさせていただきます。

 先週の金曜日、4月3日に神戸市の対応方針第5弾を発表させていただきましたが、その中では、この学校園の再開につきましては、含めることとはしませんでした。これはもともと、今日決定するということにしていたこともありますけれども、その時点では決め難いというふうに考えたところです。

 私といたしましては、3月3日から1か月以上にわたり、子供たちが学校に通えない状況になっていたということを踏まえれば、新たな学校への進学、新たな学年への進級をするこの4月に、何とか学校を再開し、子供たちを学校に行かせてあげたい、そういう気持ちを持っておりました。このため、教育委員会に対しましては、開校するための準備をお願いしてきたところです。

 しかし、金曜日の段階では、既に東京都の感染状況がかなり悪化をしているということが判明をしておりましたし、大阪府におきましても、感染の拡大が見られるようになっておりました。感染の拡大が続いていたわけです。こうしたことから、この週末の状況を見極めた上で、そして、今日、判断をするということにすべきではないかというふうに考えたところです。

 結果的には、この週末、4月4日土曜日、5日の日曜日、東京と大阪では過去最大となる感染者が確認されました。さらに、感染リンクが不明な感染者が多く、今後の爆発的感染拡大に対する懸念が強まっています。神戸は大阪との往来も多く、その影響が今後、神戸にも波及してくることを想定しなければなりません。

 さらに、神戸市内におきましても、この週末、4日と5日に6件の感染が確認され、その中には10代の感染者もおりました。現時点でリンクが不明な感染者が複数含まれています。さらに、今日中に公表する予定ですが、さらに6件の陽性反応が出たことが分かっております。

 こういう状況を総合的に勘案いたしますと、ゴールデンウイーク、連休明けまでの学校園の休業を行っていただくことが適当ではないかと考え、今朝、情勢分析を行った上で、教育委員会に対しまして学校への休業を要請するとしたところです。週明けまでといたしましたのは、2週間程度では現在の感染拡大の状況が終息する見通しがないのではないかというふうに考えられることと、保護者や子供たち、あるいは学校現場にある程度の予見可能性を持っていただくということを考えれば、この程度の期間が適当ではないかというふうに考えたわけです。また、この間の学習の方法などにつきましても、しっかりと準備をしていただく必要があるというふうに考えております。

 学校現場には分散登校のほか、様々な工夫を凝らして子供たちの学習指導や生活状況の把握に努めていただきたいと願っておりまして、この点につきましては後ほど学校園の対応を含め、長田教育長のほうから説明をお願いしたいと思います。

 資料といたしましては2種類用意をしておりますが、この1の、不要不急の外出等の自粛のところをご覧いただければと思います。感染拡大防止のために、この市立の学校園を臨時休業するわけですけれども、これは子供たち、子供たちのいるご家庭に我慢を強いることになります。このことにつきましては、神戸市として大変申し訳ないことだというふうに考えております。できるだけ早期に感染拡大を終息させて、学校再開につなげていくことができるように、市民の皆さん一人一人が自らが感染しない、それだけではなくて、ほかの人に感染をさせないために必要な行動を取っていただくように強くお願いをしたいと思います。このため、市民の皆様に対しましては不要不急の外出や会合、家族以外の大人数での会食などを行わないようにお願いをいたします。また、子供たちがカラオケや繁華街などに出入りすることがないよう強く自制を求めるとともに、保護者の皆様方にも適切な指導をお願いしたいと思います。ほかの地域では、大学生など若年層が屋内で飲食などを共にすることにより、無自覚に感染拡大が発生したという事例が報告をされております。こういう状況を踏まえますと、大人数でのコンパや歓迎会などを主催したり、参加したりすることがないようお願いをいたします。

 東京都、大阪府との間の不要不急の往来の自粛をお願いいたしますとともに、これらのエリアから通勤などによりやむを得ず往来される場合も、人混みには立ち入らないなど、感染防止のための行動をお願いしたいと考えております。

 学校園の臨時休業につきましては、後ほど別の教育委員会の資料で、長田教育長から説明をお願いしたいと思います。

 幼稚園につきましては、市立幼稚園についてはやむを得ない事情で家庭により保育できない幼児に限り預かるという対応を行いますし、私立幼稚園につきまして、やむを得ない事情で家庭により保育できない幼児に限り預かる対応を要請したいと思います。保育園等につきましては、市立、私立とも臨時休業は行いませんが、感染防止の観点から、可能な限り家庭教育を強く要請をしたいと思います。保育料は日割計算によって対応をいたします。

 学童保育につきましては、4月8日からやむを得ない事情で家庭により保育できない小学校3年生以下の児童に限り、通常の長期休暇と同様、午前中からの保育を実施いたします。やむを得ない事情で家庭により保育できない小学校4年生以上の児童は該当の小学校において預かることといたしますが、学童保育につきましては可能な限り家庭保育を強く要請をしたいというふうに思います。

 企業に対しましては、子供を養育する従業員、職員で必要がある者に配慮し、休暇の取得、在宅勤務などが可能となるよう緊急の対応を引き続き求めたいと考えております。

 私からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

長田教育長:

 それでは、教育委員会としての市立学校園の臨時休業につきましてご説明をさせていただきます。

 私ども教育委員会といたしましても、3月3日から臨時休業をいたしまして、春季休業中、春休みを含めて、やはり子供たちが1カ月以上にわたって学校に通えない状況が続いてまいりました。そういうことで、何とか4月からはやはりこの新学年、新学期のスタートという重要な時期でありますので、学校の教育活動を再開すべく準備を進めてまいりましたが、ただいま市長から説明がありましたとおり、やはり最近の状況を考えますと、子供たちの安全を第一に考えますと、臨時休業に入ることはやむを得ないという結論に至ったところでございます。

 まず、臨時休業期間につきましては、5月6日水曜日、祝日までといたします。それから、入学式等につきましては、入学式の実施は当面見合せをいたしまして、保護者同伴の入学時説明会というものを開きます。また、始業式につきましては実施をいたしません。

 それから、分散登校についてでありますが、児童・生徒に対する学習指導や生活指導、また生活状況、健康状態の把握を目的といたしまして、検温等の健康状態を十分に確認した上で、また感染防止対策を徹底した上で、当面、4月17日金曜日まで、小中学校等につきましては3日に1回、幼稚園、高等学校は週1回程度、学年別の分散登校ということで実施をしたいと思っております。登校日につきましては、大体9時頃に登校させまして、お昼までの3時間程度、学習指導などを実施いたします。なお、登校しない場合におきましても欠席扱いにはしないという取扱いにしたいと思っております。このスケジュール表にある表のとおりでございますが、4月20日以降につきましては、状況を踏まえて改めて決定をいたします。

 それから、特別支援学校における対応につきましては、やはり小集団におきましても感染リスクが高いということもございますので、分散登校は実施をせずに、保護者同伴で週1回軽度の登校をお願いしたいと考えております。それから、学習指導につきましては、登校できない期間が長期に及ぶということから、この学習面での著しい遅れが生じないように家庭学習を適切に課すなどの対応が必要だと思っております。具体的には教科書に基づく課題を掲示いたしますとともに、教科書と併用できるドリルなどの教材を提供いたします。そして、登校日には配付した課題を回収し、点検をいたしますと同時に、必要に応じて家庭訪問や電話による指導などを行ってまいります。

 学校給食につきましては、この分散登校の登校日には、感染防止対策を徹底した上で給食を実施いたします。小学校につきましては、ここに記載しておりますように15日から、中学校は4月10日金曜日からということを予定しております。部活動につきましては実施をいたしません。ただし、登校日におきまして自主活動、自主トレ等の確認などを行いたいと思っております。

学校園での受入れにつきましては、春季休業前の臨時休業等と同様でございまして、保護者が仕事を休めないといったような、自宅等で過ごすことができない幼児・児童・生徒につきまして、学校園で受入れを行います。

 それから、児童虐待やDV被害のおそれなどがある生徒への対応でございますが、やはりこういった特別に配慮を要する児童・生徒に対しまして、必要な対応を行わなければならないと考えております。家庭訪問や電話連絡等で学校側から児童・生徒の状況を確認するとともに、関係機関と密接な連携を図ってまいります。

 最後、幼児・児童・生徒や教職員が感染者等になった場合の対応についてでありますが、感染した場合は、当該学校園では2週間程度、分散登校や幼児・児童・生徒の受入れを中止いたします。また、濃厚接触者になった場合につきましても、学級閉鎖ないしは学年閉鎖といったような格好で、分散登校なり幼児・児童・生徒の受入れをしないという取扱いにしたいと考えております。

 私からは以上でございます。

質疑応答

記者:

 入学式のことについてで、入学式の実施は当面見合せとありまして、5月6日まで休校ということなので、5月7日以降で今後調整していくということになるんでしょうか。

 

久元市長:

 そのときの状況を踏まえまして改めて入学式をやるかどうか、そして、例えば校内での入学をお祝いする行事に変える、こういったことも含めて、5月6日当時の状況に応じて考えさせてもらいたいと思います。

 

記者:

 繰り返しになりますが、日程については5月、ゴールデンウイーク以降、5月7日以降ということでよろしいですかね。

 

久元市長:

 はい。5月6日までの間につきましては臨時休業で分散登校を17日まで行ってまいりますけども、その間の入学式の実施は見合わせるということです。

 

記者:

 分かりました。また、7の部活動のところで、登校日において自主活動の確認等を行うというところがありまして、この自主活動というのは、例えば自宅なり屋内で筋力トレーニングであったりとか、あるいは運動部であったら、レベル高い子は試合を見てプレーを研究するとか、そういったこともできますから、そういったことについて顧問なりあるいはチームメート同士で相談する、そういった認識でしょうか。

 

久元市長:

 はい、おっしゃるとおりでして、ふだんの部活動は実施いたしませんので、ご自宅なりで個々にトレーニングを行ってもらう。それを、登校日、分散登校で登校したときに、各部で短時間、30分程度になろうかと思いますが集まってもらって、その間の話合い、どうだったかという話、あるいは今後に向けてどうかというようなことをお話しいただいて帰宅してもらうと、そういう日程組みです。

 

記者:

 ということなので、部活動についても1カ月間については、活動はそれを除いてはしないということでよろしいですか。

 

久元市長:

 そういうことです。

 

記者:

 今回の不要不急の外出等の自粛なんですけれど、今まで神戸市としてこういう表現ではなかったと思うんですけれども、ここは要するに呼びかけも新たな段階に入ったということなんでしょうか。

 

久元市長:

 やはり3月3日から学校の休校が続いてきたわけで、これが5月6日まで続くと。これだけ長期間に学校がお休みになる、子どもが家にいるということは、これはやはり異例の事態だというふうに思います。こういうような事態をできるだけ早く終息をさせていくためにはもちろん国全体の対応が必要なわけですけれども、やはり神戸市内においても、市民の皆さんの行動によって、これを早く終息させることが求められるというふうに思います。

従来からは、風邪などの症状がある方は外出を控えていただきたいというふうに申し上げていたわけですけれども、やはりかなり感染が蔓延するおそれが高まってきたということを考えれば、従来以上に外出を控えていただくということが求められるのではないかということで、こういう表現に変更したということです。より強い自粛ということをお願いする必要が出てきたと判断をしたということです。

 

記者:

 幹部の皆さんも今日からマスクを着用されて会見に臨んでおられると思うんですけれども、これも同じようなことでしょうか。

 

久元市長:

 このマスクは、これ、マスクの着用を推奨されているわけではありません。まだ感染の予防のためにマスクが効果があるどうかということについては、そんなにないのではないかということが一般的に言われているわけです。同時に、仮に感染をしていた場合に、これをほかの人に、例えば飛沫などで移すことがないようにする効果はあるというふうにされておりまして、マスクが全体的に不足している状況の中で、マスクをするのかしないのかということについては、実は悩ましいところではあるわけですけれども、やはりこういう緊張が高まっている、感染拡大の危険が高まっているということを考えれば、やはりマスクを着用して行動するほうが適切ではないかというふうに考えたわけです。

 

記者:

 政府は近く緊急事態宣言を発令する方針ですけれども、今回の休校の延長ですとか市民への不要不急の外出等の自粛については、それも踏まえた対応なんでしょうか。

 

久元市長:

 踏まえたというふうには申し上げるべきではないというふうに思います。緊急事態宣言は、様々な報道がなされておりますが、まだ発せられたわけではありません。ただ、緊張が高まっているということは間違いがありませんから、全体的に感染拡大、つまり、感染が蔓延する危険性が高まってきているということは間違いないところで、そういうことも、今回の休業要請ということについて、判断材料の1つにしているということです。

 

記者:

 これからのこともですけれども、発令された場合、神戸市として、ほかにどのようなことを検討されるんでしょうか。

 

久元市長:

 これは基本的には都道府県知事の権限です。国が緊急事態宣言を行い、そして、期間とそれから区域を明示して宣言を行うわけで、それに基づいて県知事が必要な対応をすることになります。それを受けて神戸市としては対応していくということです。通常は、大部分の仕事は兵庫県に与えられている権限と同等の権限が指定都市の場合には与えられているということが多いわけですが、この新型インフルエンザ等対策特別措置法については、指定都市もほかの市町村と同じ扱いになっています。ですから、そういうような制度を考えれば、県知事の指示に従って対応するということに尽きると思います。

 

記者:

 要請の中で、給食費以外にも、その他必要となる予算措置については積極的に対応しますということなんですけれども、その他の必要となる予算措置というのは、例えばどういうものが考えられるでしょうか。

 

久元市長:

 そこは、現時点ではまだ決め切れておりません。国の経済対策などでもいろいろな措置がなされるだろうと思いますから、そういうような対応を見ながら今後、考えていきたいというふうに思います。

 

記者:

 教育委員会のほうなんですけれども、登校が、分散登校をするということなんですが、これはつまり、授業という認識ではないということですか。

 

久元市長:

 授業をやるということではありません。まず課題を与えて、それを次の登校までにやってきてもらう。それを確認して、また次の登校までの課題を与えるということで、そういった1つは学習の進捗度合いの確認と、それからやはり登校しない間の生活状況とか健康状態を確認すると、そういう意味合いで行います。

 

記者:

 状況に応じて登校の頻度を上げていくとか、そういうことも考えられるんですか。

 

久元市長:

 これ、取りあえず大体3日に1回ぐらいを今、分割登校で考えております。17日の金曜日にあります。翌週の20日以降については、これ、現実的にこれ以上頻度を上げるのはなかなか難しいのではないかと思います。そういう意味で、20日以降については状況を踏まえて、それ以後どういう対応をするかということについては、その時点でまた考えさせていただきたいと思っています。

 

記者:

 学習面の遅れというのがかなり懸念されるところだと思うんですけれども、基本的には、やはり家庭学習をしっかりしてもらうということになってしまうんですか。

 

久元市長:

 残念ながらというか、そういうことになります。学校で授業ができないということですので、家庭でしっかりと学習をしてもらう。そのために、今、いわゆる学習支援ツールなども導入して、ICTを活用した教材を積極的に活用していくということも併せて行っていきたいと思っておりますが、逆に、ご家庭でICTの環境が整っていないというような家庭もあろうかと思いますけれども、そういった子供に対しては、学校のパソコンルームというのがありますから、そこを開放して、そこでやっていただくというようなことも含めて、柔軟に対応していきたいと思っています。

 

記者:

 小学校のほうなんですけれども、入学時説明会というのはどういった内容のものになるんでしょうか。

 

久元市長:

 これは、まず、普通、入学式をやるとなりますと、例えば担任との顔合わせから始まって、いろんな学校からの事務連絡を行いますので、そういうことが、入学式を実施しないということになりますと、当面見合わせるということになりますと、できませんので、あくまで保護者同伴で説明会という格好で、もちろん担任との顔合わせも含めて、あるいはいろんな必要資料を、保護者から書類を提出していただくことも必要になってまいります。

 また、教科書の配付そのものもできておりませんので、教科書の配付も併せて、十分に新年度、新学期を過ごすに当たっての最初のこういった手続面なり顔合わせも含めて、この説明会で行うということです。

 

記者:

 それは、保護者とともに子供も来るということですか。

 

久元市長:

 はい。保護者同伴していただけませんと、特に小学生の場合は、1年生だけで登校も難しかろうと思いますので、新中学1年生においても、保護者とともに同伴で来ていただくということです。

 

記者:

 これは各教室で行うということになるんですか。

 

久元市長:

 これは、同じ時間帯には学校に来ていただきますが、1カ所でやるということではなくて、各教室に分散して行うということにしております。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 兵庫県は、午前中の会見で、4月19日まで休校を延長するという形にしましたが、神戸市が5月6日までとさらに長い期間を設定したのはどういう理由からでしょうか。

 

久元市長:

 私が朝の要請でも5月6日というふうにしておりました。これは、やはり非常に難しいところですけれども、ここ最近の状況、特に今日も含めて、ここ週末の状況を見れば、やはり感染が拡大をしているというふうに言わざるを得ないということと、これが、過去のトレンドなどを見ましても、神戸においてはさほど感染者が多数に上っているというわけではありませんが、特に東京ではかなり感染者が増えている。東京から移動した人が、地方の都市でも感染者が出ているということから考えれば、これが東京からあるいは大阪からほかの地域に増えていくという傾向が既に見られていて、既にそういうような傾向が出始めているということであるならば、この感染の拡大というのが短期間に終息するという可能性は、これは少ないのではないだろうかというふうに残念ながら考えざるを得ないとするならば、ここは一定期間を取って休校の措置を考えていただくほうがいいのではないかということと、それから、やはり短期間の期間の設定では、そういう期間が近づくとどうなるのかという不安な心理がやはり保護者の皆さん、市民の皆さんの中でも生まれてくるだろうと。このことはやはり適切ではないのではないだろうかと。言葉が適切ではないかもしれませんが、やはりある程度の覚悟を持ってこの危機に取り組んでいくためには、やはりこれくらいの期間を設定したほうが、むしろ適切ではないかというふうには考えたわけです。

 

記者:

 今の質問に関連してなんですけれども、仮に、最悪のシナリオとしてこのまま感染が拡大していった場合、5月6日からまた休校を延長するという場合も、あり得るはあり得るんでしょうか。

 

久元市長:

 感染の拡大がどういうふうに進むのかというのは、なかなか見通すことは難しいというふうに思います。どういうふうに推移していくのかというのはなかなか見通せないわけですけれども、これから状況を見て、もしもこの状況が続く、さらには感染の状況が悪化していくということが続くようであれば、直前ではなくて、ある程度、できるだけ予見性が立てられるような時点で判断をしていくということが求められるのではないかというふうに思います。

 

記者:

 教育委員会関係のことなんですけども、児童虐待、DV被害のおそれのある児童・生徒への対応ということで、もう既に休校が大分長引いてますけど、何か危険性が高まっているとか、こういう事例が多いとかという、これまでの何かしらの傾向みたいなのはあるんでしょうか。

 

長田教育長:

 3月3日から臨時休校をいたしましたけれども、それによって何が高まってどうのというような報告は、私どものほうには上がってきておりません。ただやはり、学校で顔を合わせて、いわゆる観察する時間がないということで、非常にこの辺り、危惧をしておりまして、やはり、そういう意味でも分散登校しながら、十分にふだんの生活状況を確認したいということと、報道なりでも言われておりますように、家庭で過ごすということについて、やはりこの児童虐待なりDVが非常に危惧されるようなご家庭もあるわけですので、その辺りは関係機関とも十分に連携をして、いざというときにはすぐ通報、通告ができるような体制を、しっかり学校現場とでとっていきたいというふうに考えています。

 

記者:

 分散登校のときに、そういうところにも気を配ってくださいみたいなことは、各学校に通知というか、指導みたいなことはされる。

 

長田教育長:

 もちろん具体的にするつもりですし、既に3月の臨時休校に入った段階でも、そういった面での具体的な対応については通知をいたしております。今回改めて、再度通知をする予定です。

 

記者:

 この5月6日までの間休んで、課題が出るということですけれども、これはカリキュラム上で進め、その課題の中で進めていくのか、あるいはあくまで、これは復習などに使って、今後夏期休暇などでカリキュラムの埋め合わせといいますか、というところは補填というのは考えておられますでしょうか。

 

長田教育長:

 これはあくまで、年間の学習指導計画というのが出来上がってない段階でやりますので、そういう意味では教科書を配布して、それに基づいて、あるいは参考のドリルなども配りながら、学習が遅れないようにフォローしていくということでありますから、そのカリキュラムの消化という意味では、やはり今後、休業期間中がどれぐらいになるかということはありますけれども、夏期休業中等も含めて、年間全体を通じてどうやっていくのかということは念頭に置きながらやっていく必要があると考えています。

 

記者:

 そうなるとやっぱり、そこから2カ月後になると、夏期休暇を使わずには、なかなか難しいというふうに考えていますか。単純に授業数を増やすなどの対応だけではなかなか、夏期休暇までに消化し切れないというような見通しでおられるでしょうか。

 

長田教育長:

 具体的にその辺りまで、まだ今踏み込んで考えているわけではありませんが、やはり1年間全体を通したときに、昨年度も3月が実質学習ができなかった。そして、その3月分の遅れといいますか、取り戻そうということで、例えば新学年、進級をして、そこで3月分の勉強もしてもらうつもりであったわけですから、そういう意味でいいますと、今お話ありましたように、かなりこの令和2年度の学習計画というものは非常に厳しいものになってこようかと思います。

私どもも、その辺りが一番、今、心配な点でもありまして、そういう意味でも、しっかりと教科書をお配りして、課題をお出しし、それで勉強してもらう中で、夏季休業中なり、もちろん冬休み、あるいは来年の春休みも含めて、その全体の中でどうやって1年間の学習計画を立てていくのかということは今後しっかりと検討していきたいと思っています。

 

記者:

 今の質問にちょっと関連してなんですけど、子供たちの間から何か、家庭学習で授業が分からないとか、そういう声は入ってきたりしていないでしょうか。

 

長田教育長:

 3月の臨時休業期間中につきましては、そういった声は特段聞いておりません。

 ただ、今回の3月の臨時休業以上に、これからの臨時休業というのは、その辺りの課題をしっかりと与えて、学習を計画的にしていただく必要があろうかと思っていますので、その辺りは、先ほど申し上げた学習支援ツールなども活用しながらフォローをしていく必要があると思っています。

 

記者:

 教育委員会の関係なんですけども、分散登校時の、4月10日に2年生4年生、13日に3年生5年生と、その分散登校日の、皆同じ教室に行ってしまったら意味がないと思うんですけど、学校での工夫というか、感染防止に向けた、何かふだんと違う対応というのはあるんでしょうか。

 

長田教育長:

 基本的には2学年ずつ登校してもらうことにしておりますが、登校する時間帯は同じですけれども、当然、今お話ありましたように、1つのクラスには例えば20人以下になるように分散して教室に入ってもらって、密集しないように、そして、当然、換気を十分によくして、そういった環境の下で、3時間程度、学習指導等を教室で行うということを考えています。

 

記者:

 他の学年の教室も使いながらというような、そういうことですか。

 

長田教育長:

 そういうことです。全学年の教室を使いながらということになります。

 

記者:

 先ほどの学習支援ツールに関連してなんですけれども、子供たちへICT環境が配備されているかどうか、どれぐらいの率で配備されているのかという調査はされたことがあるのでしょうか。

 

長田教育長:

 実はその辺り、今日も教育委員会の中で議論していたんですが、これまで調査をしたことがありません。したがいまして、どれぐらいのご家庭がICT環境がないかということは把握できておりません。

 そういう意味で、当面は、そういうICT環境のない児童・生徒の方にはパソコンルームで使ってもらうということも考えますし、片一方では、各学校に40台パソコンがありますので、場合によってはそれを持ち帰っていただくことも必要です。いずれにしても、持ち帰っても家庭でICT環境がなければつながりませんので、そういったことも含めますと、今後、もし臨時休業が長期化するということになれば、遠隔授業的なことも視野に入れてこれから検討していく必要があるのではないかと思っておりまして、そういう意味で、今後、どれぐらいの家庭がそういったICT環境がないかどうかは把握をしていく必要があると考えております。

 

記者:

 パソコンルームといっても、通常はかなり狭い部屋で、密集しているかと思うんですけれども、どういう頻度とか、どういう状況で開放していくというのは決まっておられますでしょうか。

 

長田教育長:

 やはり、今お話ありましたように、確かに20人までぐらいしか入れない、15人ぐらいが適当ではないかと思いますので、分散登校をしたときは、給食を食べてもらった後に、一定時間残ってもらってパソコンルームで勉強していただくとか、あるいは、登校日ではない日にちにつきましても、もしも家庭でそういった学習支援ツールを使った学習ができない子供たちには、分散登校日以外でもパソコンルームを利用してもらうといったことも併せて考えていかないといけないと考えています。

 

記者:

 細かいところなんですけど、保育園とか学童保育はこれまでと対応は同じということでいいんでしょうか。

 

久元市長:

 春休みが始まる前に臨時休業いたしましたけれども、そのときの対応と同じということです。

 

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