ホーム > 市政情報 > 市長室 > 市長会見 > 市長会見(2021年) > 臨時会見 2021年(令和3年)1月28日
最終更新日:2021年1月28日
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市長臨時会見の模様をお届けします。
司会:
それでは、お時間になりましたので、神戸市、阪急オアシスによる共同記者会見を始めさせていただきます。
まず最初に、会見出席者のご紹介をさせていただきます。株式会社阪急オアシス代表取締役社長、並松誠様です。
並松社長:
おはようございます。並松でございます。よろしくお願いいたします。
司会:
久元喜造神戸市長です。
久元市長:
よろしくお願いいたします。
司会:
本日の会見の流れですが、株式会社阪急オアシス、並松社長様よりご挨拶と概要説明をいただき、久元市長より連携協定について、趣旨について御説明させていただきます。最後に写真撮影を予定しております。
それでは、並松社長様、よろしくお願いいたします。
並松社長:
それでは、今回、神戸市様と阪急オアシスとの事業連携についてということで、我々の店舗の概要をご報告させていただきます。
阪急オアシスは、エイチ・ツー・オーリテイリングという阪急阪神百貨店を主体とする事業の食品事業ということで、食品スーパーを京阪地区に77店舗、兵庫県に23件、神戸市で5店舗、ただいま運営いたしております。
昨日発表がございました神戸三宮阪急ビルに、今回はテナントとして入らせていただきます。それで、阪急電車のこの神戸三宮阪急ビルに、実は阪急百貨店の神戸支店、三宮阪急で、ちょうど神戸の震災、1995年まで営業いたしておりまして、震災の被害を受けて、我々、阪急百貨店が撤退したというような非常に思い出深いビルでございまして、今回、阪急オアシスという食品スーパーという形で再開できるというか、新たなスタートができるということを非常に感慨深く思っております。
ご存じのとおり、阪急三宮の駅のほうはJRの改札もございますし、そして、我々の店舗の15メーター前には地下鉄の改札口があるということで、非常にトラフィックのいい条件のお店なので、そういったお客様にやはり気に入っていただける、ご愛顧いただけるようなお店づくりをしていきたいというふうに思っております。
2層ございまして、駅の改札から下りていただいて、1階が吹き抜けの広場になっておりまして、そこからエスカレーターで地下1階、そして、地下2階ということで、2層のスーパーマーケットでございます。
地下1階はキッチン&マーケットということで、こちらは地元の人気店、食品専門店、プラスアルファの発見と楽しさがあるお店。その場で食事もできますし、便利にテイクアウトもできると。外食業界の出荷が減り、生産物の販路を求めている生産者や、コロナ禍でお店を開業することができない、腕を振るう場を求めている料理人さんとつながるということをコンセプトにしまして、今回、神戸市様と連携をしまして、いろんな料理人の方にここで登場していただくというふうに考えております。
また、地下2階は都市型ミニスーパーということで、生鮮産品を中心に、生活動線上にあるアップデートな日常を実現可能にする便利なお店ということで、こちらは、一部の店舗は朝早く8時から営業して、通勤に改札を下りられたお客様にも便利性を図っていきたいというふうに思っております。
以上、阪急オアシス神戸三宮店のお話をさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
司会:
続きまして、久元市長より連携協定について説明させていただきます。お願いします。
久元市長:
並松社長、ありがとうございました。今日はご出席いただきまして、ありがとうございます。
今お話がありましたように、いよいよ4月26日に神戸三宮阪急ビルがオープンすることになりました。三宮の再整備については、構想を作成し、計画も具体化をさせて進めてきたわけでありますけれども、いよいよこの三宮の再整備が目に見える形で市民の前に姿を現すということ、大変これを喜んでおります。そして、このビルの中に、阪急オアシスさんが食品スーパーという形で出店をされると。今お話がありましたように震災前の阪急百貨店のことを思い出すわけですけれども、こういう形で再開をしていただくということ、大変ありがたく思っております。
そして、さらに阪急オアシスさんと神戸市との間で、これから具体的な神戸市の飲食業、小売業の活性化を行っていこうと。そして、その中には、後でまたご説明を申し上げますが、食のスタートアップの支援ということが含まれるわけです。そして、この食と、それから芸術というのは、これは切っても切れない関係にあるわけですが、神戸のアーティストの皆さんにも活動の場をこの阪急オアシスさんの食品スーパーの中に提供していただけると。そういうようなことも含めて、文化・芸術の振興ということ、これを2番目の柱として、この2つの項目で連携協定を締結させていただくということになりました。
1つの柱が食のスタートアップ支援事業です。神戸三宮阪急ビルの中のキッチン&マーケットの、ここの1区画を提供していただきまして、飲食業の起業を目指しておられる、そういう方に本格的な店構えまでのチャレンジする場所を提供していただける。これはテナント料なしで、無料で提供していただけるということですね。これは大変ありがたく思っております。
さらに、産業振興財団で開業支援コンシェルジュによる支援というのを行っているわけですけれども、スタートしてからビジネスが軌道に乗るまで、一貫した支援を開業支援コンシェルジュによってしていただくということになります。このコンシェルジュの中には実際に飲食店を経営しておられる方もおられますので、実践的なアドバイスをしていただけるのではないかというふうに考えております。
具体的なこの1区画の出店者の募集を1月29日、明日からですね、明日から2月28日まで約1か月間募集することにしておりまして、意欲的な方、ぜひ新規性を持ったアイデアを提供していただける方。やはり神戸は戦前から食のまちですから、神戸のそういう歴史や文化というようなことを踏まえた提案もしていただければ、ありがたく感じております。書類審査と実技審査で選考を行います。
もう1つは、この阪急オアシスのお店の中に冷ケースが置かれてありまして、この冷ケースの上、幅12メートル、縦2.7メートルの非常に大きな壁面の空間があるそうです。この壁面の空間を神戸在住のアーティストあるいは学生の方に提供していただきまして、オブジェとか、あるいはアートを表現する発表の場として提供していただけるということになっています。これも定期的に作品を提供していただけるアーティストの方は入替えという形で、いろんな方にそういう発表の場を提供し、また、鑑賞していただければというふうに思っております。
今回の活動の意義ですけれども、神戸は今までスタートアップ支援に力を入れてきました。「500 Startups」の事業の展開、これも5回を数えます。また、医療産業都市の中では、ヘルスケアや医薬品などの分野でのスタートアップの皆さんの活動も本格的になっています。さらに加えて、食の分野におけるスタートアップという取り組み、これは非常に可能性があるのではないか。神戸市は「食都神戸」構想を進めておりまして、いろんなことに取り組みをしてきましたけれども、こういう食の分野でも新しくビジネスを起こしていろんな分野にチャレンジをしていただく、そういうことをぜひこれから進めていきたいというふうに思っております。
これ以外にも、例えばキッチンカーによる飲食店ビジネスというのを、これもコロナへの対応ということで去年から進めてきました。キッチンカーは新しく若手の皆さんも参入しやすい分野ですから、また、このキッチンカーによって、なかなか近くにお店がないというような郊外の住宅団地などでもそういうニーズがありますから、こういう分野に参入していただくということはいろんな意味で非常にいいことではないかというふうに考えております。
こういう形で今回阪急オアシスさんと連携協定を結び、そして、三宮の再整備のまさに目に見える形での神戸阪急三宮ビルの中で事業の取り組みが始まるということ、大変これは神戸市としてもありがたいことだというふうに思っております。
私からは以上です。
記者:
ちょっと久元市長に伺いたいんですけれども、この神戸三宮阪急ビルというのが、昨日、名前というか、オープン日が決まったわけですけれども、このビルに対する今持たれている期待とか、再整備、三宮の繁栄に関する期待感というのをちょっと伺いたいです。
久元市長:
かねてから計画し、そして、建設が始まり、姿が大分見えてきたわけですけれども、あのビルの全容が見えてきて大変大きな感慨を持ちました。先ほども申し上げましたけれども、三宮の再整備が目に見える形で姿を現したということですね。そして、震災の前の阪急電車が出入りしていた、その姿は元に戻らないわけですけれども、あのアーチをかたどったデザインで設計がなされ、完成をしたということ、とてもありがたいことだと思っています。
そして、このビルの中には阪急オアシスさん、阪急百貨店が食品スーパーという形で復活をされるということでも非常にありがたいことですし、あの中のそれ以外の商業施設、またホテル、それからあと、神戸市が開設をする知的交流拠点「ANCHOR KOBE」というものがオープンをいたします。そういう形で、神戸のにぎわい、三宮のにぎわいを創出していく非常に大きな力になっていただけるのではないだろうか。また、こういう知的交流拠点も含めて、人々の交流の場としても大きな意義を持つということではないかということで、大変これはありがたく感じています。
記者:
食のスタートアップのところをもう少し詳しくお伺いしたいんですけれども、地下1階の1区画というのはどれぐらいのスペースで、どんな業種とかというのは何か決まっているんでしょうか。
並松社長:
B1のキッチン&マーケットの中の1区画ということで、面積は地元の産品なんかも入れまして6坪とか7坪ぐらいで、非常にそんなに大きくはないんですが、逆に、うまくいけば定番の形でやっていきたいというふうに思っておりますので、まずご紹介をして、知名度を上げて、それで事業を拡大していくという形で考えております。
記者:
これは例えば何か月かしたら、また新たな方に替わっていくとか。
並松社長:
一応3か月のタームで今のところ考えております。これも現実にやりまして、やはり3か月しっかりできるかどうかも出店の方とご相談しながら、柔軟に運営は考えていければいいかなというふうに思っております。
記者:
阪急オアシスさんとして、無料で提供されるということですけれども、そのメリットというか、意義というか、どういうところにありますでしょうか。
並松社長:
やはりこのコロナ禍の中で、我々のスーパーマーケットの役割というのが、生産者の方であったり料理人の方とお客様をつなげるということが非常に役割としても重要になってきておりまして、我々、今も北海道、長崎等、いろんな生産者の方の商材を店で提供して、つなげるという形でお客様に表現しておりますが、今回はやはりこの三宮という神戸市の中心のところの店舗でございますので、神戸の方のご紹介という、つなげるということが非常に重要だと思っておりますので、今回、神戸市さんのほうとご一緒にこういう事業を連携させてやっていこうということになっております。
記者:
久元市長にお伺いしたいんですが、今回の連携が新型コロナウイルスの飲食業界の方への支援にもつながるということで、今回の協定はどのように神戸市で経済的に打撃を受けている飲食業界の方に意味のあるものになるかとお考えでしょうか。
久元市長:
コロナで神戸の飲食業界、特に飲食店ですよね。外食が激減をしていますから、この取り組みそのものが飲食店の支援に大きな役割を実質的に果たすというふうには思わないわけです。それは実質的にはそうではないかと思いますけれども、しかし、この食の分野というのは、コロナで人々の、市民の食生活、食習慣というのはかなり変わりましたので、そういう変化を捉えながら、この食の分野で新しい挑戦をしていただくということは非常に大事です。変化を柔軟に捉えながら。そこで、1区画ではありますけれども、こういうような形で場所を提供していただける。
そして、神戸市は産業振興財団で開業支援コンシェルジュの制度も持っていますから、いろんな形でこの飲食店のスタートアップについての支援をしていきたいと思います。飲食店への支援というのは、これは例えば時短後に、協力していただいた方に対する支援というのは県市協調で行っていきたいと考えていますし、それ以外にも神戸市は家賃助成支援ですとかチャレンジ支援ということを行ってきました。飲食店に対する支援というのは、いろいろな形で神戸市としても進めていきたいというふうに思います。その中で、スタートアップの支援というのも、これからは新規施策として意味を持つということだと理解をしています。
記者:
食のスタートアップの話で、もう少しイメージを教えてください。先ほど3か月ごとで大体入替えをする予定ということなんですが、1回につき出店する事業者は1事業者というイメージですか。
並松社長:
それは1事業者で今考えております。
記者:
その場でいわゆる飲食を提供する、その場で食べていただくというイメージですか。
並松社長:
それはキッチン&マーケットのコンセプトが、テイクアウトもできるし、その場でダイニングもできるというのは先ほどご説明させていただきましたけど、席数も、これはコロナの状況によって少し変化が出るかもしれませんけど、80席ぐらい用意しておりますので、B1のフロアに。ですから、その場で食していただいて、お飲物もカウンターがございますので楽しんでいただけると。本来なら、コロナが収まればそこでコミュニティーのような、やはりお友達同士が三宮に集まってそういった食を食していただきたいというふうに思いますが、やはりこういう情勢でございますので、そこはソーシャルディスタンスをしっかり取った形での提供を考えております。
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