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臨時会見 2021年(令和3年)8月26日

最終更新日:2021年8月26日

ここから本文です。

市長臨時会見の模様をお届けします。



・新型コロナウイルス感染症対策について
妊娠中の方とその夫・パートナーに優先的に新型コロナワクチンを接種します
新型コロナウイルス感染症 第5波の感染急拡大に対する神戸市の対応について

会見資料はこちら(PDF:1,137KB)

新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について
質疑応答

新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について

司会:

 それでは、ただいまから新型コロナウイルス感染症対策に関する臨時会見を始めます。

 市長、よろしくお願いいたします。

 

久元市長:

 よろしくお願いします。

 第5波の感染拡大が神戸でも続いておりまして、これまでもいろいろな対応をしてきました。その中で、特に今日は重症化をいかに防ぐかという観点からの対応を説明するつもりにしておりましたが、今朝、モデルナのワクチンにつきまして、異物混入の報道が朝から流れました。この点につきまして、本市の対応を御説明申し上げます。

 今日の8時半くらいに、武田薬品の担当者から神戸市のワクチン接種対策室に、異物混入の可能性があるモデルナ社製ワクチンと同じロット番号のワクチンが神戸市に納入されていたという報告がありました。これは、異物混入が必ずあるということではありません。異物混入が見つかった、同じロット番号のワクチンが神戸市に供給をされていたので、異物混入の可能性があるということです。このロット番号につきましては早速確認をいたしまして、このロット番号のモデルナ製ワクチンは使用しない、そしてそれ以外のモデルナ製ワクチンも用意ができますから、それ以外のワクチンを使用して、今日の接種は予定どおり行うことといたしました。明日以降の接種も同じ考え方で行います。

 このロット番号につきましては、これは分かりますから、すぐにホームページにこのロット番号を、幾つかの、複数のロット番号があるわけですけれども、そのうちの神戸市のロット番号、3004734、このロット番号はホームページに公表をしております。そして、今後の対応はそういうことなんですけれども、このロット番号のワクチンは既に使用されています。そして、この安全性につきましては、武田薬品からは、特に安全性に問題はない、また、これまでもこのワクチンを使用した、そして接種をされた方からの健康の異変ということも特に聞いていないというふうに報告を受けております。

 

 同時に、やはり薬品会社の説明だけでは困るわけで、これはワクチンの接種は国家事業として行われているわけですから、厚生労働省からこの異物が混入している可能性があるワクチンの安全性についてしっかりと、これは神戸市だけではなくて、自治体、そして国民に対してしっかり説明してほしい、こういう申入れを厚生労働省には行っております。ぜひそのようにしていただきたいと。国民の不安、これを払拭していただく、説明責任をしっかり果たしていただきたいというふうに考えております。

 

 そういうような情報も踏まえて、神戸市としては現時点で分かっている情報を市民の皆さんに提供したいと。新型コロナワクチン接種コールセンター、それから新型コロナウイルス専用健康相談窓口が開設されていますので、そちらのほうにお問合せをいただく。もちろん、武田薬品が設けているコールセンターもありますが、そういうところに問合せをしていただきたいと思いますし、また問合せが多数に上ることも想定されますので、近日中に神戸市としても専用コールセンターを立ち上げたいというふうに考えております。既にモデルナ製のワクチンを接種された方が、このロット番号のワクチンを受けたのかどうかということは、接種をした後に交付される予防接種済証、これでロット番号が書かれてありますから、それで確認ができます。これで確認をしていただきたいというふうに思っております。

 

 なお、神戸市の接種会場では、ワクチンを接種するときに薬剤師さんや、あるいはドクターが、異物の混入がないのかどうかということを確認することにしております。これまで異物が混入されている、異物がどうもありそうだというような、そういう報告は受けておりません。

 

 モデルナ製のワクチンにつきましては、以上のとおりです。

 

 それでは、本来の説明に入りますが、今日の発生件数は307件ということで、300件台が続いています。先週は392件という日がありましたけれども、しかし、いずれにいたしましても、神戸市内においても陽性件数は拡大をしてきていると、増加してきているということが言えようかというふうに思います。毎回お示ししている感染状況ステージの指標も、大部分のものが既にⅣということになっています。直近の入院・入所者などの数を御覧いただきますと、入院・入所者の数、昨日時点の1週間前の数字では23人増え、入院患者数も29名増え、宿泊施設の入所者数は若干減っていますけれども、自宅療養者、療養先が調整中の方についても、これもかなり増加しているという状況です。ただ、重症者の方は1人減っておりまして、目先の数字に一喜一憂するというのは適当ではないかもしれませんが、少なくとも重症者の方が爆発的に増えているという状況にはないというふうに考えています。

 

 いずれにいたしましても、この第4波の経験に学び、医療提供体制の危機的な状況になるという状況を回避するためには、いかに重症化を防ぐのかという取組が重要です。こういう観点から、3つの取組をしたいというふうに考えております。新たな取組です。

 

 それは妊娠中の方、その夫・パートナーの方にワクチンを優先接種するという取組、これを始めます。それから、重症化を防止するためには抗体カクテル療法、これは以前も説明いたしましたけれども、これをさらに増やしていくと。この治療法を増やしていくということが求められるわけで、中央市民病院に抗体カクテル療法センターを設置いたします。3番目に、宿泊療養施設を増設するというふうにいたします。順次、この3点につきまして御説明を申し上げます。

 

 妊娠中の方にワクチンを接種する必要性ということが、改めて認識されてきています。大変これは悲しい出来事でしたけれども、他県で妊娠中の方が、自宅療養中に十分な治療を受けられずに死産をされるというようなことが起きました。こういうことが絶対に起きないようにしなければなりません。この妊娠中の方は、神戸市内では今日時点で7人の方がいらっしゃいまして、入院が3人、自宅療養が4人ということになっています。月ごとの数字でいいますと、7月は5人だったわけですが、8月に入りまして妊娠された妊婦さんの数は22人ということで、やはり増えております。これまでの治験によりますと、妊娠中、特に妊娠後期に感染をすると重症化しやすいということが指摘をされています。ワクチンの接種が、妊婦さんにとっては特に求められるということが言えようかと思います。

 

 問題は、このワクチンの副反応、これに対する懸念というものが、例えばネット上でも見られるわけですが、この副反応に対しましては、一般の方、妊婦さん以外の方と差はないということが、各方面から科学的知見に基づいて指摘されています。そして、副反応の有無に加えまして、ワクチンを接種したことによって妊娠の異常が起きるのかどうか、流産、早産などですね。こういうような妊娠の異常が起きるのかということの頻度、これは、ワクチンを打たなかった妊婦さんとワクチンを打った妊婦さんとの間には差がないということも報告されています。もう1つは、妊婦さんが感染する要因の約8割が夫・パートナーからの感染だということも報告されています。妊婦さんだけではなくて妊婦さんの夫・パートナーの方に対してもワクチンを接種するということがやはり求められているのではないかというふうに考えられます。

 

 そこで神戸市では、妊婦さん優先枠、妊婦さんに優先してワクチンを接種する、そういう特別の枠を設けることといたします。これは専用ダイヤルによる優先予約で申し込んでいただくことにいたしますが、対象は市内に在住しておられる妊娠中の方、里帰り出産の方も含まれます。そして、母子健康手帳には夫またはパートナーの方の名前も記されていますから、そういうような方も対象にするということです。あしたから受付を開始いたしまして、28日の土曜日から接種できるようにいたします。

 

 そして、これの特別枠ですけれども、集団接種会場で優先的に受けられるようにいたします。ファイザーワクチンの集団接種会場については、13会場あるわけですけれども、1日に1か所当たり6人ずつの優先接種枠を設けます。モデルナの集団接種会場については、5会場あるわけですが、1日10人の優先接種枠を設けます。これは全体で78プラス50ですから、128人の優先枠が設けられることになります。

 

 ただし、ノエビアスタジアム神戸については、対象としないことといたします。と申しますのは、私も何回も、おとといも行きましたけれども、必要な改装などを行っているわけですけれども、会場の規模が大きいために、玄関から会場受付までの距離が長いんです。これはやはり、会場の距離が長い、移動していただく距離が長いということについて考えれば、ここは優先枠の対象とするのは少しちゅうちょを感じるところでして、これは対象外というふうにいたしました。

 

 妊婦さんが円滑にワクチンを受けられるように、神戸市ではタクシー利用券を交付しております。5,000円分のタクシー利用券を既に交付する取組を行っておりますので、必要に応じて、こういうタクシー利用券も使っていただいて、会場まで足を運んでいただき、ワクチンの接種をしていただければというふうに考えております。

 

 2番目が、中央市民病院に抗体カクテル療法センターを設置いたします。抗体カクテル療法は、承認されてから全国で使われるようになっておりまして、神戸でもぜひこれを積極的に使いたいということで、先日も御説明をいたしました。当初は、宿泊療養施設のうちのニチイ神戸ポートアイランド宿泊棟、ここで打っていただく。そして中央市民病院の医療スタッフに来ていただいて実施をする。当初は2名程度ということを考えていたわけですけれども、改めて中央市民病院と協議をして、この枠をもっと増やせないかという観点から協議をしたところ、宿泊療養施設で打っていただくよりも、中央市民病院でセンターをつくって、そしてここに来ていただいて、これは点滴の療法ですけれども、点滴をするということが適切なのではないだろうか。当初は1日2名からスタートいたしまして、そうすると10名程度までは増やせるということが協議の結果、明らかになりました。あした、8月27日からスタートいたします。

 

 やり方は、中央市民病院のほうのセンターで点滴を受けまして、点滴は大体30分程度で終わります。そして、点滴を打つ時間を合わせて2時間程度、経過観察を行い、その後はニチイ神戸ポートアイランドセンター宿泊棟で療養をしていただく、こういうふうにいたします。

 

 抗体カクテル療法は重症化を防ぐための治療法ですけれども、対象となるのは軽症と中等症Ⅰの患者の方で、重症化リスク要因がある方です。重症化リスク要因とされていますのが50歳以上、心血管疾患、例えば心筋梗塞とか狭心症、大動脈瘤などのそういう発症のおそれがある。糖尿病、高血圧などの基礎疾患がある。あるいはBMIが30以上の肥満、喫煙をしている。こういうような方が対象になるということです。

 

 こういう形で中央市民病院に抗体カクテル療法センターをつくって、重症化を防ぐ治療というものも加速させていきたいというふうに考えています。

 

 3番目の取組が宿泊療養施設の増設です。前も御説明しましたけれども、第5波が始まったときは3か所の民間宿泊療養施設がありまして、これに加えて、8月20日からはサンルートソプラ神戸アネッサ、兵庫区の施設、これをスタートさせました。現在の感染状況から見れば、これで何とか乗り切れるかもしれないわけですけれども、やはりなかなか感染の今後の広がりは予断を許しません。

 

 そこで、5番目の宿泊療養施設を中央区内に開設することといたします。これにつきましては、ごく最近、ホテル側と協議を始めまして、合意に至りました。現在、関係者の間で最終的調整を行っておりまして、確保できることは間違いないわけですが、9月の中頃には開設できるように、スピード感を持って準備を進めるということにいたします。これで現在436室の施設があるわけですが、150室程度が確保を新たにできまして、全体で神戸市内で580室程度の宿泊療養施設を開設できるということになります。

 

 こういう形で重症化を防ぐための取組を進めたいと、そこの大きな柱がワクチンであるわけですが、このワクチンの接種については、これは妊婦さんにはワクチンを打っていただくということを、これをお勧めするということをしているわけですけども、一方で、このワクチン接種についての誤解というもの、あるいは明らかに間違った情報というものがネットなどでも見られます。この点につきまして、神戸市看護大学学長の南先生からメッセージをいただき、これを動画にいたしましたので、最後にこれを御覧いただければと思います。

(動画再生)

 

久元市長:

 私からの説明は以上です。

質疑応答

記者:

 今回、安全に投与されるべきモデルナのワクチンが、異物の混入のおそれがあるということで、全国的にも対応が進んでますけれども、まず、市長としてこのようなことが起きていることについては、まず、改めてどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

 

久元市長:

 そうですね、まず、正直、朝、ニュースにも流れておりまして、大変残念に感じました。とにかく、この異物というのが何なのかということ、この異物が混入されたワクチンが、どういう影響があるのか、薬品会社からは安全性に問題はないと説明されていますけれども、それだけでは不十分なので、先ほども申し上げましたように、厚生労働省から明確な説明をしていただきたいというふうに感じています。

 

記者:

 それと現時点で、市内で健康被害の報告等、ないということですけれども、現時点で例えば健康など、気になるところがある人はどのように、市民は対応したらよろしいんでしょうか。

 

久元市長:

 国からは、心配なことがあればかかりつけ医の先生に相談をしていただきたいというふうに説明を受けています。神戸市の、先ほど申し上げましたような窓口に問い合わせていただくこともしていただければと思います。

 

記者:

 先ほどちょっと部分的な聞き方になってしまって、もし間違っていたら大変恐縮なんですけれども、コールセンターを設けるというような御発言あったかなと記憶しておるんですけど、これはどのような体制で、いつ頃からその体制を取るのかというのはどういうふうになりますでしょうか。

 

久元市長:

 まだ体制までは、これ、今朝起きたばかりですし、神戸市はもともと、先ほど申し上げましたようなセンターと、専用相談窓口もつくっていますから、まずはそこで対応できます。しかしそこでお答えできることというのは、私ども独自の知見というのはないわけですから、武田薬品、それから厚生労働省からの説明に基づいて対応するということになります。同時に、どれくらいの問合せがあるのかというのは分からないですけれども、今日は木曜日ですから、今日、あしたの状況を見て、センターや相談窓口が非常に輻輳するような、ほかの電話がかかりにくくなるようなことがあるのかないのかということも見極めて、専用窓口を考えたいと思いますが、しかし見極めてたら、専用窓口をつくるのは遅れますから、とにかく専用窓口はつくることにいたしました。来週、できるだけ早くこの専用窓口を開設したい、そして専用窓口で答えられる材料というのも、今日は、先ほど申し上げましたようなものしかありませんから、厚生労働省から新たに情報を収集して、これは自治体が聞いて、教えてくださいということではなくて、本来は国の責任で、やはり安全性についてどうなのかということは明確に示していただきたいと思いますし、そうしてもらえると思ってますから、そういうような情報を基に専用コールセンターでしっかりとお答えをするというふうにしたいと思います。

 

記者:

 あと、今度は抗体カクテル療法の件です。先日、ニチイ学館のほうで、宿泊施設等で投与するというような発表でしたけれども、今回の発表ではこのニチイ学館では投与せず、その代わりに中央市民病院で拠点を設けて投与すると、そういう理解でよろしいんでしょうか。

 

久元市長:

 そうです。先ほど申し上げましたように、このニチイ学館に中央市民病院のドクターに来ていただいて治療していただくことを想定していたわけですけれども、協議をする中で、やはり中央市病院で点滴を打つほうが、より効率的にできるということと、できるだけこの抗体カクテル療法については、たくさんの方に治療をしたいというふうに考えておりましたので、中央市民病院でやるほうが10名程度まで拡大できると、これが可能になるので病院で打つほうがいいというふうに判断したわけです。

 

記者:

 先日の発表の時点で、既に市内の病院では投与が始まっている医療機関もあるということですけれども、今回、中央市民病院で、ある程度拠点を設けるということにはどのようなメリットといいますか、意味があるというふうにお考えでしょうか。

 

久元市長:

 まず、それぞれの病院で既に抗体カクテル療法は使われています。同時に、重症化リスクを防ぐためには、保健所のほうで、感染者の情報があり、そしていろいろと聞き取りをして、この感染者の方の、担当のドクターの方、そして保健師あるいは保健所の勤務医の所見などから、こういう方は、やはり抗体カクテル療法をすれば重症化を防ぐ、そういうような、重症化のリスク要因というか、ものを持っている方を判断して、そういうような方を、この中央市民病院のセンターのほうに行っていただいて、その搬送は神戸市のほうで責任を持ってやりますが、そういうことをするほうが、少しでも重症化リスクを下げる、感染者の方のリスクを下げられる方を増やすことができるというふうに判断したということです。

 

記者:

 最後にごめんなさい、もう1問だけ。

 先日政府が、一定の要件の下で、外来診療による日帰りでの治療もという話もありましたけれども、今後、例えば治療が進んでいって、回数を増やせるということになりましたら、神戸市でもそういったことは検討されるんでしょうか、どうでしょうか。

 

久元市長:

 それは先般も民間病院協会の先生方と議論いたしまして、ぜひそういう方向でやりたいという御意向もありましたので、外来診療で抗体カクテル療法が受けられるように、今、検討、準備を進めているところです。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

記者:

 モデルナの件ですが、先ほど市長が厚労省に申し入れたとおっしゃってましたが、それは本日ですか。

 

久元市長:

 そうです。先ほど。今日この件については2回打合せをいたしまして、厚生労働省は頻繁に日常的やり取りもありますから、健康局の幹部のほうからお願いをしています。

 

記事:

 あと、すいません、細かいことで、妊婦の方の優先接種に関してですが、これは千葉の一件を受けて市内でずっと協議していた結果、決まったという理解なのか、それともあれとは無関係に妊婦さんの感染者が増えてきたことを受けたものなのかというのをお聞かせください。

 

久元市長:

 千葉の件も1つの要因です。あれだけが原因ではありませんし、あれがあったから急遽検討したということではないわけですけれど、やはりあの事件を契機に妊婦さんの感染を防ぐべきだというような声が高まっていること、これは医療関係者の間でもそういう声が高まっていることも事実です。ああいうこともあったので、妊婦さんの感染を防ぐという観点から優先枠を設けたほうがいいと考えているところです。

 

記事:

 感染者の増加傾向ということがありますが、市内で妊婦さん、例えば、先月時点でどれぐらいいるとかいう推計とかはあるんでしょうか。

 

久元市長:

 神戸市の出生数はごく大まかに言うと1万件強ぐらいです。今時点で妊婦さんがどれぐらいおられるのかというのは、恐らくその数字を考えれば、今日は8月ですから、多くて半分以上ぐらいだろうと。妊婦さんが大体6,000人ぐらいではないかと。パートナーの方を入れれば、大体1万2,000人ぐらいの方が優先接種の対象になると考えています。

 

記者:

 ありがとうございます。

 最後に、宿泊療養施設を9月上旬に新たに開設するということですが、こちらにも、例えば医療関係者の派遣とかは検討されているんでしょうか。

 

職員:

 今、ちょうど協議が調ったところですので、少なくとも行政医師ですることはもう絶対にします。もしも可能であれば、どこかの医療機関から執務していただくことも調整はしていきたいと思います。少なくとも医師と看護師は絶対配置をいたします。

 

記事:

 ありがとうございました。

 

記者:

 妊婦さんへの優先接種なんですけれども、今既にほとんどの年齢の人が予約できる状態だと思うんですが、これは既に取っている人がより早く取れることを呼びかけるみたいな、そんなイメージなんでしょうか。

 

久元市長:

 早く呼びかけることはいたしませんが、これはウェブの予約はできないことにしています。専用のコールセンターをつくって、必ず電話で相談をしていただいて、予約をするということにしているわけですね。これは優先枠をつくることによって、予約数そのものを増やすわけではありません。これは運用の問題ということになるわけですが、もう予約はそれぞれの会場とも、集団接種会場はかなり埋まってきています。

 

 それではどうするのかということなんですが、予約可能な枠の数というのは、全く余裕がなく接種をするという体制を組めば、不測の事態には対応できないし、なかなか毎日毎日の接種体制もローテーションが変わることもありますから、ある程度の弾力性を持って予約枠をつくっているわけですね。

 

 ですから、そういうような弾力的な体制の中で、優先枠がそれに乗っかる形になっても対応できる数がどれぐらいなのかということを検討して、先ほどの6人とか10人という数を設定しているわけです。これを電話で相談していただいて、それぞれの会場の状況を見て、そこに入れていくということになります。

 

記者:

 私も昨日予約をしようと思って見たんですけど、今、近日中も結構空きがあったんですね。それでもこの枠を設置するというのは、促すという意味で効果があるということなんでしょうか。

 

久元市長:

 今、空きがありましたかね。

 

職員:

 今現在、接種会場、結構予約を入れていただいておりまして、月内はほぼどの会場も予約が取りにくい状況になっております。

 

記者:

 あともう1点、カクテル療法センターなんですけれど、さっきもしかしたら触れられたかもしれないんですが、これはニチイ学館の施設に入っている方以外も、ここでカクテル療法を受けることを想定されているということなんでしょうか。

 

久元市長:

 ニチイ学館に入っている方を対象にセンターでカクテル療法するということではなくて、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、保健所で感染者の方が見つかって、個々のその方の症状とか、あるいは持病はどんなものをお持ちなのかということを考えて、やっぱり重症化リスクが高いという判断の下に、中央市民病院に行っていただくというイメージです。

 

記者:

 そうしますと、処置の流れのところに書いてある、宿泊療養施設で療養するというのは、ニチイとは限らないということになりますでしょうか。

 

職員:

 当面は療養はニチイでしていただくことで考えています。一番施設的なことをいろいろ考えると、当初はそれがやりやすいかなと思っています。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

記者:

 モデルナの混入の件で、神戸市に配分された使用中止対象のワクチンが2万7,000回分、これは丸々まだ使う前の数字が2万7,000回分ということになるんでしょうか。

 

職員:

 2万7,000回は配分された分量ということでございます。

 

記者:

 その内数で1万9,000分が既に使われた分ということでしょうか。

 

職員:

 そういうことです。

 

記者:

 その差引きの8,000人分が、今後もう丸々それは使わないと。

 

職員:

 そういうことです。

 

記者:

 それであっても全体の接種のスケジュールとしては影響はないと。

 

久元市長:

 使わないものは、恐らく何らかの形でどうするか、これは武田薬品か厚生労働省か分かりませんが、追って指示があると思いますけど、どちらにしてもこれは使うわけがありませんから、廃棄をするかどうするかですね。ただ、それがなくなってもモデルナ製のワクチンの供給は安定してずっと行われていますから、今後の接種スケジュール見通しには影響ないと考えています。

 

記者:

 分かりました。

 あと、すいません。妊婦さんの優先枠の関係で、これ、今もう既に予約をされている方も早めに受けられるということで、前倒しに予約を取り直すということも可能ということでいいですか。

 

職員:

 可能は可能ですけれども、既に予約を取っていただいておりますので、本当に急がれる方はコールセンターにしていただければ対応はさせていただきたいと思います。

 

記者:

 あと、妊娠後期は特に重症化のリスクが高いということですが、優先枠の対象となる方は特に何週目以降とかいう制限はつけないということですか。

 

職員:

 それは設けておりません。

 

記者:

 抗体カクテル療法センターについて伺いたいんですけど、規模が当初2名から開始して、徐々に1日当たり10名程度の投与を予定されているということなんですが、これはいつぐらいをめどに10名程度に拡大する予定とかというスケジュール感はありますでしょうか。

 

職員:

 2名で開始するのは明日からで、恐らく患者の発生状況にもよりますけど、来週には10名になると思います。


  

 

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