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最終更新日:2022年11月11日
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記者資料提供(2022年9月26日)
パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Art Project」(以下:本事業)に参加する招待アーティストの第一弾を発表します。
参加アーティストは、、遠藤薫、太田光海、久保田沙耶、Kenji “Noiz” Nakamura、小金沢健人、持田敦子の6組。同アーティストは、11月下旬から12月中旬にかけて、神戸の新たな魅力を散策しアーカイヴしていくリサーチ活動を行います。
リサーチに参加するアーティストの公募は、2022年10月2日まで特設サイト(https://koberepublic-artproject.com/(外部リンク))にて行っております。公募アーティストの発表は、10月下旬を予定しております。
遠藤 薫
1989年大阪府生まれ。2013年沖縄県立芸術大学工芸専攻染織科卒業。2016年志村ふくみ(紬織、重要無形文化財保持者)主宰アルスシムラ卒業。沖縄や東北をはじめ国内外で、その地に根ざした工芸と歴史、生活と密接な関係にある政治の関係性を紐解き、主に雑巾や落下傘、船の帆などを制作し「使う」ことで布の生と人々の生を自身の身体を用いてパーフォーマティブにトレースし、工芸の本質を拡張することを制作の核とする。
近年の主な展示に「琉球の横顔―描か れた『私』からの出発」(沖縄県立博物館・美術館/沖縄・2021年)、「国際芸術祭『あいち2022』」(豊島記念資料館/愛知)などがある。「第13回 shiseido art egg」(資生堂ギャラリー/東京・2019)ではart egg大賞を受賞。
太田 光海
1989年東京都生まれ。映像作家・文化人類学者。神戸大学国際文化学部、パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得した。パリ時代はモロッコやパリ郊外で人類学的調査を行いながら、共同通信パリ支局でカメラマン兼記者として活動。この時期、映画の聖地シネマテーク・フランセーズに通いつめ、シャワーのように映像を浴びる。
マンチェスター大学では文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせた先端手法を学び、アマゾン熱帯雨林での1年間の調査と滞在撮影を経て、初監督作品となる『カナルタ 螺旋状の夢』を発表。また、2021年には写真と映像インスタレーションを用いた個展「Wakan / Soul Is Film」(The 5th Floor)を開催し、さらに熱海で行われた芸術祭「ATAMI ART GRANT」に参加するなど、映画に留まらない領域で表現活動を行う。
久保田 沙耶
アーティスト。1987年、茨城県生まれ。筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程修了、同博士号取得。日々の何気ない光景や人との出会いによって生まれる記憶と言葉、それらを組み合わせることで生まれる新しいイメージやかたちを作品の重要な要素としている。焦がしたトレーシングペーパーを何層も重ね合わせた平面作品や、遺物と装飾品を接合させた立体作品、さらには独自の装置を用いたインスタレーションなど、数種類のメディアを使い分け、ときに掛け合わせることで制作を続ける。個展「Material Witness」(大和日英基金)や、アートプロジェクト「漂流郵便局」(瀬戸内国際芸術祭)など、多数参加。
Kenji “Noiz” Nakamura
1983年生まれ。鹿児島県出身。音楽プロデューサー、オーガナイザー、オルタナティブスペース運営、アーティストマネジメントを経て、2020年 Good Mode Teams 結成。現在は、自然環境に開かれた一瞬の時空間へ | 眼差 | を送り | 場 | を創り | 体験 | を生み出し、自然界と生物界の境界を探求し表現の軸としている。代表企画「音楽堂のピクニック」(横浜、2022)、「チュㇷ゚cup」(石巻、Reborn-Art Festival 2021-22)、美術家 小金沢健人との共同企画「Wizard of OP」(2019-)、「Jason Moran “SKATEBOARDING” Tokyo」(2019) など。
小金沢 健人
武蔵野美術大学在学中よりビデオによる映像作品の発表を始め、ドローイング、パフォーマンス、インスタレーションなどの要素が混在する多彩で複合的な表現に至る。時間と空間を同時に扱うものとして「運動」に着目し、その作品世界は国内外で高く評価されている。1999年よりドイツ・ベルリンを拠点にしていたが2017年に帰国。現在は京都芸術大学教授。
持田 敦子
(photo: Pezhman Zahed)
2018年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。同年、バウハウス大学ワイマール大学院Public Art and New Artistic Strategies修了。2018年から2019年にかけて、平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツ、シンガポールにて研修。2021年TERRADA ART AWARDにて片岡真実賞を受賞。
プライベートとパブリックの境界にゆらぎを与えるように、既存の空間や建物に、壁面や階段などの仮設性と異物感の強い要素を挿入し空間の意味や質を変容させることを得意とする。
「人新世」をテーマに、神⼾に潜む新たな魅⼒を再発見し、新たな形のパブリックアート(リ:パブリックアート)を創出することで、観光誘客の促進、交流人口の増加を目的とするプロジェクトです。
テーマ「人新世に吹く風」(PDF:311KB)
神戸は、さまざまな美術館や、「BE KOBE」、「六甲ミーツ・アート」など市内各所に多くのパブリックアートが点在するアートの街です。これまでも、それらを活用し観光誘客に取り組んできましたが、「点」としての存在であること、あるいは「期間限定」での存在となっており、それぞれのつながりが弱いことが課題となっています。
本事業では、国際貿易都市として発展してきた本市が保有する長い歴史や多様性、人と自然の営みが共存するモノ、コト、バショを「メタ資源」と捉え、これらにアーティストが新たな視点と感性から新しい価値を加えていくことで、神戸の多様性を活かした新たな視点でのパブリックアートを創出する、神戸らしい展開を行っていきます。
Curation :アーティストの募集・選定(9月1日~10月下旬)
Research :アーティストによる神戸の魅力の発掘(11月下旬~12月中旬)
Realization :リサーチにより生まれたアイデアをアートとして具現化 (2023年2月)
Publication :具現化されたアート、リサーチ結果・プロセスの展示(2023年3月~)
神戸の魅力や価値の発掘を行うアーティストの募集を、2022年9月1日より下記特設サイトにて開始しております。
応募ページURL:https://koberepublic-artproject.com/(外部リンク)
パブリックアートとは、美術館やギャラリー以外の広場や道路や公園など公共空間(パブリックスペース)に設置される芸術作品で、地域のシンボルとして人と地域を結びつけ、地域の交流や経済を活性化させる役割を持ちます。
神戸市内にも、「六甲ミーツ・アート」、「BE KOBE」などをはじめとしたアート作品やモニュメントは既に多く存在していますが、本事業では、国際貿易都市として発展してきた同市が保有する長い歴史や多様性、人と自然の営みが共存するモノ、コト、バショを「メタ資源」と捉え、これらにアーティストが新たな視点と感性から新しい価値を加えていくことで、物理的なアートに固執しない、新しい概念のパブリックアートを創出していきます。
アーティスト・イン・レジデンスとは、様々な分野で活動するアーティストが、一定期間ある土地に滞在し、常時とは異なる環境で作品制作のリサーチ活動を自由に行う仕組みです。近年、このような仕組みを活用したアートによる地域の活性化が注目されております。
今回は、地域ごとに異なる文化や特徴をもつ神戸市を5つのエリアに分け、各エリアを象徴する特性を持ちつつプロジェクトテーマとの親和性が高いレジデンスに滞在いただくことで、参加アーティストが自身の興味や関心に基づき、より自由にかつ効率的にリサーチ活動を行うことが出来ます。
【お問い合わせ先】
<アーティストに関するお問い合わせ>
エイベックス・エンタテインメント株式会社
メールアドレス kobe-pa@avex.co.jp
<本事業に関するお問い合わせ>
神戸市経済観光局観光企画課
メールアドレス kobekankou_event@office.city.kobe.lg.jp
お問い合わせ先
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電話 0570-083330 または 078-333-3330