最終更新日:2022年12月28日
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本格的な超高齢社会を迎え、65歳以上の高齢者の人口がピークとなる2040年問題への対応が必要となる中、今後リハビリテーション医療に求められる役割は、急性期医療と並んで非常に重要となります。従来のリハビリテーションは、骨折や脳卒中等を中心に実施されていましたが、疾病構造の変化や複数の疾患を持つ患者の増加に伴い、心不全や呼吸器疾患などの内部障害やがんなどの患者に対するリハビリテーションが重要になるとともに、これまでの疾患別・病期別のリハビリテーションから、急性期・回復期から生活期(在宅)までの一体的なリハビリテーションモデルの構築が求められています。このような状況を踏まえ、令和4年1月に本市と神戸在宅医療・介護推進財団が事務局となり、地域の医療・福祉関係者、学識経験者などで構成する「神戸地域一体化リハビリテーションコンソーシアム(通称キュア神戸)」を設立し、急性期から回復期・生活期までを包括する地域一体型のリハビリテーションプログラムの構築・運用を目指し、幅広い意見を聴取しながら、専門的な見地から検討を進めています。
神戸地域一体化リハビリテーションコンソーシアム:通称CURE-Kobe(キュア神戸)
(Consortium of seamless and comprehensive rehabilitation in Kobe)
※事務局:一般財団法人神戸在宅医療・介護推進財団、神戸市
①急性期・回復期・生活期(在宅等)リハビリテーションを包括する地域一体化プログラムを構築し運用する。
②一体化プログラムを通じて各々に関わる医療機関の機能分化と役割分担を図る。
③関係するセラピスト・医師・看護師・地域連携担当職などの教育育成と相互連携を図る。
④すべての疾患別リハビリテーションを対象とするが、当面は一体化プログラムが未熟な内部障害リハビリテーション、特に心不全リハビリテーションをモデル事業とする。
⑤一体化プログラムによって医療者のみならず患者本人が病態とリハビリテーションの見通しを知ることにより、生活習慣の改善に向けた動機付けとなり行動変容に繋げる。
キュア神戸は本会議とワーキングチームで構成します。本会議においてコンソーシアムの目的と運用に関して広い視野で議論し、キュア神戸の運営に関する大きな方向性を決定するとともに、医療・福祉関係者、学識経験者、行政関係者等から構成されるワーキングチームがプログラムの構築等について、具体的な検討を行います。