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最終更新日:2022年11月11日

特別展「よみがえる川崎美術館」会期後半の見どころを紹介!

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記者資料提供(2022年11月11日)
 神戸市立博物館(神戸市中央区)では、開館40周年記念特別展「よみがえる川崎美術館―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―」を開催中です(12月4日(日曜)まで)。
 明治23年(1890)9月6日、神戸市布引の地に日本初の私立美術館「川崎美術館」が開館しました。創設者は川崎正蔵(1837~1912)。川崎造船所(現在の川崎重工業株式会社)や神戸新聞社などを創業した近代日本を代表する実業家です。古美術品の海外流出を憂えた川崎正蔵は、伝銭舜挙筆「宮女図(伝桓野王図)」(国宝・個人蔵)などの中国絵画や、狩野探幽、円山応挙らの江戸絵画、仏像、工芸品など、日本・東洋美術の優品を幅広く収集しました。金融恐慌をきっかけにコレクションは散逸し、美術館の建物も災害などによって失われてしまいました。しかし、今日まで守り伝えられたコレクションは国内外で約200点確認されています。
 本展では、国宝2件、重要文化財5件、重要美術品4件を含む絵画、仏像、工芸品約80件と貴重な資料を合わせた約110件を展示します(会期中、展示替えがあります)。名品ぞろいの「川崎コレクション」が、100年ぶりにゆかりの地・神戸で再会します。美術館を彩った円山応挙の襖絵を再現展示し、在りし日の美術館の空間へと皆さまを招待します。

会期後半も見どころが盛りだくさん

★11月8日(火曜)より公開
□狩野探幽「桐鳳凰図屏風」(サントリー美術館)の展示開始。
 明治天皇を迎えた〈名誉の屏風〉3双が勢ぞろい!

狩野探幽「桐鳳凰図屏風」(左隻)

狩野孝信「牧馬図屏風」(右隻) 伝狩野孝信「桐鳳凰図屏風」(右隻)
(上段)狩野探幽「桐鳳凰図屏風」(左隻)江戸時代・17世紀 サントリー美術館
(下段左)狩野孝信「牧馬図屏風」(右隻)桃山時代~江戸時代・16世紀後期~17世紀初期 個人蔵
(下段右)重要美術品 伝狩野孝信「桐鳳凰図屏風」(右隻)桃山時代~江戸時代・16世紀後期~17世紀初期 林原美術館
 

□葛飾北斎88歳 晩年の肉筆山水画登場!

葛飾北斎「渡船山水図」
葛飾北斎「渡船山水図」 弘化4年(1847) 北斎館
 

★国宝「宮女図(伝桓野王図)」が11月15日(火曜)から、
 国宝「六祖挟担図」が11月22日(火曜)から
 展示開始!
 最後の2週間は国宝2点をお見逃しなく!

伝銭舜挙「宮女図(伝桓野王図)」
国宝 伝銭舜挙「宮女図(伝桓野王図)」
元時代・13~14世紀
個人蔵
 

サタデーナイト・フォト・アワー実施

本展をよりお楽しみいただくため、円山応挙筆「海辺老松図襖」を撮影できる時間を設けました。
【日程】11月12日(土曜)、19日(土曜)、26日(土曜) 
※12月3日(土曜)は実施いたしません
【時間】17時30分~19時30分
【対象】本展 第2会場(2F 南蛮美術館室)川崎美術館・広間の再現展示(円山応挙筆「海辺老松図襖」(12面のみ))

川崎美術館・広間の再現展示円山応挙筆「海辺老松図襖」(部分)
川崎美術館・広間の再現展示(上) ※東京国立博物館から提供の画像を加工
円山応挙筆「海辺老松図襖」 (部分) 天明7年(1787) 東京国立博物館(下)
Image:TNM Image Archives

撮影例1 撮影例2 撮影例3 *撮影例
注意事項
※作品の1点撮り(各襖ごとの撮影)はできません。
※「江岸楊柳図襖」「月夜浮舟図襖」「江頭月夜図襖」などは撮影できません。
※撮影した画像はSNSなどにご使用いただけます。
※撮影の際は、周囲のお客様にご配慮をお願いいたします。
※他の鑑賞者の鑑賞を妨げる行為(長時間の撮影、割込みなど)はご遠慮ください。またスマートフォンのシャッター音についてもご注意ください。
※作品やケース等を汚損する恐れがある接写等の行為はご遠慮ください。
※フラッシュ撮影、動画撮影はご遠慮ください。
※三脚、一脚、自撮り棒、脚立などの撮影補助機材を使用することはできません。
※撮影した作品画像を商業利用することは固くお断りいたします。
※状況によっては中止とさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
※その他係員の指示に従ってください。

開催概要とイベントのご案内 

神戸市立博物館開館40周年記念特別展
「よみがえる川崎美術館―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―」
会期 : 2022年10月15日(土曜)~12月4日(日曜)※会期中、一部作品に展示替えがあります。
会場 : 神戸市立博物館
休館日 : 月曜日
開館時間 : 9時30分~17時30分、金曜・土曜日は19時30分まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料金 : 一般1,600円(1,400円) 大学生800円(600円) ( )内は前売・団体
※高校生以下無料、団体は20名以上
※神戸市在住で満65歳以上の方は当日一般料金の半額(要証明)
※障がいのある方は障がい者手帳などの提示で無料
主催 :神戸市立博物館、神戸新聞社、毎日新聞社、NHK神戸放送局、NHKエンタープライズ近畿
特別協賛 :川崎重工業株式会社
協賛 :公益財団法人日本教育公務員弘済会兵庫支部、一般財団法人みなと銀行文化振興財団
公式サイト : https://kawasaki-m2022.jp/
公式twitter: @kawasaki_m2022


学芸員が語る「よみがえる川崎美術館」
特別展担当学芸員が、出品作品の魅力について語ります。
開催日:2022年11月19日(土曜)
①「九州国立博物館所蔵阿弥陀三尊像の表現について―神秘と世俗の狭間」
川野憲一(神戸市立博物館学芸員)
②「宝玉七宝―支援家としての川崎正蔵」
中山創太(神戸市立博物館学芸員)

開催日:2022年11月26日(土曜)
①「岩崎虔『征西日記』にみる川崎正蔵のヨーロッパ巡遊」
水嶋彩乃(神戸市立博物館学芸員)
②「円山応挙による旧帰雲院障壁画について」
山田麻里亜(神戸市立博物館学芸員)

※時間、会場、定員などは共通
時間:各日10時30分~12時00分※受付・開場は9時30分~
会場:神戸市立博物館地階講堂
定員:80名(先着順。当日9時30分から当館地階講堂前にて整理券を配布)
対象:一般
参加費:無料(当日使用できる観覧券が必要)

問い合わせ先

神戸市立博物館 学芸課
〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
TEL:078-391-0035 FAX:078-392-7054


 

お問い合わせ先

文化スポーツ局博物館学芸課