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入浴事故とヒートショックにご注意を!

最終更新日:2023年2月28日

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入浴事故・ヒートショックによる救急搬送状況

 神戸市では、令和4年中に入浴時の事故として、629人の方を救急搬送しています。(何らかの理由で救急搬送に至らない方を含めると、754人の方がおられます。)

 搬送された人のうち、81.1%が65歳以上の高齢者です。傷病程度別搬送者数(入浴事故・ヒートショック)

年齢別搬送者数(入浴事故・ヒートショック)

ヒートショックとは

 「ヒートショック」について冬場になればよく聞く言葉かと思いますが、実はこれは、医学用語ではなく、マスコミによる造語です。

 急激な温度変化による血圧の変化によって、体に大きな影響を及ぼすことを「ヒートショック」といいます。そのため、「ヒートショック」は、浴室以外でも冷え込みやすい脱衣所や、トイレなどでも注意が必要です。

 症状としては、脈拍が速くなったり、一時的に脳虚血状態になり意識消失したりすることがあります。

ヒートショックイラスト1

 

入浴事故・ヒートショックの原因

  • 入浴に伴う血圧変化状況暖かい居室から冷え切った脱衣所での脱衣や、冷え切った浴室へ入ったため、急激に血圧が上昇した。
  • 冷えた浴室から暖かい浴槽へ入り急激に血圧が低下し、一時的に脳が虚血状態になり、意識を失った。
  • 入浴により体が温まった状態から、冷え切った脱衣所へ出たため、急激に血圧が上昇した。
  • 水分補給が十分でなく、高温の湯で長時間の入浴をしたため、体温が上昇し、熱中症になった。
  • 暖かい居室から冷え切ったトイレで急激に血圧が上昇した。(排便時の血圧上昇も含む)

42℃以上の湯での30分以上の全身浴では体温が3℃上昇し、誰もがⅢ度(重症)熱中症になり意識障害を生じると言われています。

出典:千葉科学大学危機管理学部医療危機管理学科教授、黒木尚長「入浴事故の危機管理:なぜ、入浴事故が起こっているのか」

予防策

  • 湯船のお湯の温度は41℃以下にして、湯につかる時間は10分までを目安にして、体温が上昇しすぎないようにしましょう。
  • 暖房器具などを使用して、脱衣所や浴室の温度差を小さくしましょう。
  • 浴室暖房がない場合は、脱衣をする前に「シャワーで浴室内を温めてから入る」「蛇口からではなくシャワーでお湯はりをする」など浴室を温めるようにしましょう。
  • 高齢者や高血圧症の人は一番風呂を避ける。(二番湯であれば浴室があったまっているため。)
  • 入浴前には足元から心臓に向かって順に「かけ湯」をしましょう。
  • 高齢者が一人で入浴する場合は、家族に一声かけてから入浴しましょう。また、入浴中は家族から時々声をかけて様子を見ましょう。
  • 食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を避けましょう。
  • 入浴時にも汗をかきますので、脱水・熱中症にならないように入浴前後に水分補給をしましょう。
  • 夜に起きてトイレに行く際は、上着や靴下を身につけてから行くようにしましょう。

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