ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2023年3月 > 神戸未来医療構想の推進~神戸大学「医療創成工学専攻」の本年4月開設と「医工融合型新学科」の2025年4月設置~
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記者資料提供(2023年3月29日)
企画調整局 医療・新産業本部 医療産業都市部 調査課
本市が神戸大学や産業界とともに推進している「神戸未来医療構想」の取り組みにおいて、医療機器開発を主導できる創造的開発人材の育成を目指し、神戸大学大学院医学研究科に医療創成工学専攻が本年4月に開設されます。加えて、医工融合型の新学科も2025年4月に医学部に設置する予定となり、学部と大学院での一貫した医療機器開発人材の育成が実現されます。
◆設置年月:2023年4月
◆課程・定員:
博士課程前期課程(修業年限2年)15名
博士課程後期課程(修業年限3年)8名
◆学位の名称:修士(医工学)、博士(医工学)
◆入学予定者:
博士課程前期課程15名(学士12名、社会人3名)
博士課程後期課程12名(修士1名、社会人11名)
◆養成人材像
「課題を設定・解決する能力」、「医学・工学技術に対する理解力」、「医療機器開発プロセス全体に対する理解力」、「プロジェクト俯瞰能力」等を持ち、医療機器開発を主導することができる創造的開発人材を養成します。
◆教育の特色
「現場主義」、「少人数の課題解決型学習による創造性教育」、「集合知(個の多様性)による養成」等により、常に医療機器の社会実装を意識し、実践的な演習・実習を軸とした教育を行います。医療機器を開発した経験を有する医学系及び工学系の専任教員、投資家、企業から招聘する外部講師により、医療機器開発の現状及び最新の課題や知見について学べる機会を提供します。
◆設置年月:2025年4月
◆入学定員:25名
◆設置部局:医学部
◆養成人材像
医療機器開発を題材として、創造的開発人材を養成します。医療、工学および医療機器開発の基礎知識に加え、批判的思考や創造的思考、さらにはコミュニケーション能力や交渉力を身に付けた人材を養成します。卒業後の進路は大学院への進学、医療機器メーカー等への就職、起業などを想定しています。
※設置計画提出準備中
新学科の設置については文部科学省への設置計画提出に向けて協議中のため、学科の概要などは予定であり今後変更することがあります。
◆専攻、学科に関するお問い合わせ
国立大学法人神戸大学 医学部医工融合型新専攻設置準備事務室
TEL:078-382-5342 FAX:078-382-6604
E-mail:ikou@med.kobe-u.ac.jp
神戸未来医療構想は、内閣府の地方大学・地域産業創生交付金という、産官学連携による地域産業の振興や専門人材の育成等を支援する目的で創設された事業において、2019年度に採択されました。本構想においては、神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)を、医療機器開発における実証・改良の場、いわゆる「リサーチホスピタル」として位置付けています。本構想では、このICCRCを中核的な拠点として整備し、医療従事者と工学研究者、企業、学生等がワンチームとなり、臨床現場のニーズを踏まえた医療機器開発を行うとともに、神戸大学において臨床現場に根差した実践的な教育を提供し医工融合人材の育成を進めることで、神戸市における医療機器開発のエコシステムの形成を目指します。