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兵庫区で発生した共同住宅火災を受けた緊急査察の結果

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記者資料提供(2023年2月15日)
消防局予防部査察課

 令和5年1月22日に兵庫区で発生した共同住宅火災の類似火災の発生を防止するため、緊急査察を実施した結果をお知らせします。

1 緊急査察の対象

 延べ面積が500平方メートル未満の共同住宅で、廊下に煙が充満するおそれがあり、一人当たりの占有面積が小さいものに緊急査察を実施しました。

2 実施期間

 令和5年1月25日(水曜日)~ 2月10日(金曜日)

3 緊急査察の実施結果

● 市内で83対象を選定し、撤去されたものを除く82対象に対して査察を行いました。
● 昭和の年代に建築され、建築年数が経過しており、空室のあるものが散見されました。
● 類似火災を防止するためには、居住者による出火防止対策が最も重要であることから、82対象すべての家主等に対し、寝たばこをしないこと、ストーブで衣類を乾かさないこと、電気コードを踏みつけないことなどの出火防止対策を居住者にしてもらうようお願いしました。
● 消防法令等に関し、「指導なし」が11対象、「指導あり」が71対象ありました。
 

 【指導の状況】
・ 消火器については、「点検が行われていないもの」、「製造から長期間経過しているもの」が43対象あったため、点検、交換を速やかに行うよう指導しました。
・ 住宅用火災警報器については、未設置が31対象あったため、より早期に、広範囲に火災を知らせることのできる連動型住宅用火災警報器を設置するよう指導しました。
・ 廊下等の避難経路に避難の障害となるものなどはありませんでした。

4 今後の対応

● 消防法令上の指摘事項については速やかな是正を図るとともに、連動型の住宅用火災警報器の設置を指導します。
● 区役所と連携して出火防止対策の啓発を行っていきます。
● 今回の緊急査察の対象は重点的な査察対象として今後も指導を継続していきます。
 

 【参考】連動型住宅用火災警報器
 住宅用火災警報器には、火災を感知した警報器だけが鳴動する「単独型」と、設置した全ての警報器が一斉に鳴動する「連動型」があります。

・ 単独型:火災を感知した住宅用火災警報器だけが警報を発します。
・ 連動型:火災を感知した住宅用火災警報器だけでなく、連動設定を行っているすべての住宅用火災警報器が火災信号を受け警報を発します。

住宅用火災警報器