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最終更新日:2021年6月14日
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記者資料提供(令和3年6月14日)
神戸市に発生届が提出された陽性患者について、ゲノム解析の結果、6月11日(金曜)に市内で初めてデルタ株への感染が2例確認されましたのでお知らせいたします。
(市外発生届の陽性患者のL452R変異株への感染は5月12日(水曜)に確認、5月20日(木曜)に公表。ゲノム解析で型別の確定に至らず。)
① 1例目の患者
陽性確定日:令和3年6月 9日(水曜)
年代・性別:10歳代、男性
病 状:軽症
発症前14日以内の渡航歴:なし
② 2例目の患者
陽性確定日:令和3年6月 9日(水曜)
年代・性別:20歳代、男性
病 状:軽症
発症前14日以内の渡航歴:なし
当該患者2名は、いずれも陽性患者(市内)の濃厚接触者として6月9日(水曜)にPCR検査を実施し同日陽性が判明しました。
保健所において、患者の陽性検体を回収し、国の通知に基づき、神戸市健康科学研究所において、N501Y変異、L452R変異を確認するための変異株PCR検査を実施したところL452R変異株であることが確認されたので、引き続きゲノム解析を行ったところ、6月11日(金曜)にデルタ株であることが判明しました。
なお、当該患者2名は、いずれも市内の宿泊療養施設に入所しています。
(参 考)デルタ株等について
・L452R変異が主な変異である変異株として令和2年10月にインドで最初に検出された変異株。B.1.617系統の変異株であり、ギリシャ語のアルファベットを用いてデルタ株等と呼称される。
・L452R(452番目のアミノ酸がロイシンからアルギニンに置換)を主な変異とする。E484Q(484番目のアミノ酸がグルタミン酸からグルタミンに置換)変異を持つものもある。
・国立感染症研究所は懸念される変異株(VOC)に位置づけている。
・感染性が高い可能性や、ワクチンと抗体医薬の効果を弱める可能性があるとされているが、重症化への影響は明らかになっていない。
神戸市健康科学研究所では、令和3年1月にアルファ株の特徴であるN501Y変異株を、5月にはデルタ株等の特徴であるL452R変異株を検出するPCR検査体制を整備するとともに、独自にゲノム解析を実施する体制を整えています。新たな変異株についても既に確立している変異株監視体制を活用し、ゲノム解析を実施することで、早期に把握します。また、保健所の積極的疫学調査や検査の徹底により感染拡大を防止します。
・変異株であっても、個人の基本的な感染予防策は、従来株と同様です。
神戸市として、特に市民にお願いすることは「マスク」と「距離」の2点です。
①マスクを外して会話をしない。
②食事などで会話するときは、
・1m以上距離をとる。
・斜めに座る。横に並ぶ場合は、一つ席を空ける。
・大声を出さない。
ことを、最重点感染防止対策として、徹底をお願いします。
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