金属きんぞくでできたものも同じで、まず表面を顕微鏡けんびきょうで調べます。何か変かわったものが付ついていないかを。また、サビでふくらんで元の形がわからないから、X線で中の様子を調べるんだよ。
けんびきょうで調べている様子
X線で調べている様子
何か見えるの?
金属きんぞくに刻きざみ込こまれた文様や文字がある場合があるんだ。青銅鏡せいどうきょうなどは、文様がはっきり見えて観察かんさつしやすいね。そのX線写真を見ながら、サビや汚よごれを落としていくんだよ。
サビのクリーニングをしている様子
それが終わると、水酸化すいさんかリチウム溶液ようえき(アルカリ性せいの薬液やくえき)につけて、金属きんぞくの中に含ふくまれている塩分えんぶんなどを中和し、真空のタンクの中で樹脂じゅしを木の中にしみ込こませて、こわれないように強くするんだ。
塩分を取りのぞいている様子
樹脂じゅしを木の中にしみ込こませている様子
やはり、木と同じように樹脂じゅしを木の中にしみ込こませるんだね。強くして、これ以上いじょう悪くならないように。
これで、半永久的はんえいきゅうてきに保存ほぞんできるんだよ。ただ、温度や湿度しつどを一定にした部屋に入れておかないとだめだけどね。埋蔵文化財ぶんかざいセンターには、特別収蔵庫とくべつしゅうぞうこという部屋があって、一年中温度は23度、湿度しつどは50%に保たもっているんだ。あとは図面を描かいて、写真を撮影さつえいするんだ。
図面を描かいている様子