ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2021年12月 > 神戸の隠れたカルチャー、農村歌舞伎 2021 ~北区農村歌舞伎上演会(@上谷上農村歌舞伎舞台)の動画配信~
最終更新日:2021年12月9日
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記者資料提供(令和3年12月9日)
令和3年11月14日に、神戸市北区の上谷上農村歌舞伎舞台で上演した、農村歌舞伎の収録映像をインターネット配信します。
神戸市北区では、約700棟の茅葺き民家が残る美しい農村地域です。なかでも貴重な民俗文化財である農村歌舞伎舞台が数多く保存されています。
毎年秋には、その農村歌舞伎舞台を利用して、農村歌舞伎の上演会を行っています。
今年度も昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染防止のため、舞台での実演鑑賞は最小限で行いましたので、収録映像のインターネット動画配信を行います。
令和3年12月10日(金曜日)から
https://www.youtube.com/watch?v=sUF2UUYA1TU(外部リンク)
収録日 令和3年11月14日
収録場所 上谷上農村歌舞伎舞台
主催 北区農村歌舞伎上演会実行委員会
共催 上谷上農村歌舞伎舞台保存会
後援 神戸市北区役所
平成11年度から行われている農村歌舞伎体験教室の修了生を中心に結成されました。設立から約10年間、三代目市川箱登羅先生に指導して頂き、先生の没後は東京のNPO法人「伝統文化みらい塾」を主宰されている立花志十郎先生をお招きして研鑽に努めています。
現存する農村歌舞伎舞台、すずらんホール、無動寺、福祉施設、小学校などで年間7・8回の公演のほか、「農村歌舞伎体験教室」の企画・運営も行っています。
子ども歌舞伎の卒業生が中心になって作った団体です。今年初めて歌舞伎に触れた子どもたちから芸歴20年のメンバーまでが共に舞台に上がります。歌舞伎が大好き、やってみたい人なら誰でも参加できるグループです。
自分たちが楽しむだけでなく、子どもたちにも歌舞伎の楽しさを伝え、引き継いでいきたいと4年前から親子教室を開催しています。親子教室のメンバーも、少ないお稽古ですが、熱心にセリフを覚え、かっこよく見得を決めて、舞台の上で活躍しています。
1911(明治44)年、岡本綺堂の作。一夜の出来事を描いた一幕三場からなります。
面作り師の夜叉王は、優れた腕の持ち主だが俗世を嫌い、伊豆修禅寺で隠棲しています。北条氏により幽閉されている頼家から、自分に似せた面を所望されていますが、死相が現れ満足できません。そこへ直接催促に来た頼家に桂が面を献上し、桂は側女となります。二人が恋に浸る所へ、刺客の金窪が来て頼家御座所を襲撃します。夜叉王の家に手負いの兵が落ちてきますが、それは頼家の死相の面を被った桂でした。夜叉王は自分の技が神域に達したことを喜び、死にゆく娘の顔を写し取ろうとします。
「新歌舞伎」の代表作です。
このお話は、鎌倉時代の曽我兄弟による敵討ちの物語を元に作った作品と言われています。
源頼朝の重臣(じゅうしん)工藤祐経は富士の巻狩りの総奉行を命じられることになり、工藤の屋敷には、大名や遊女がお祝いに駆けつけています。そこへ舞鶴が二人の若者を連れてきます。見れば、かつて工藤が討った河津三郎の忘れ形見の息子たち、曽我の十郎・五郎の兄弟でした。「父の敵」とはやる兄弟を舞鶴がなだめ、工藤は巻狩りの通行切手を与え狩場での再会を約束します。
荒事、和事、女形…など、歌舞伎の代表的な役どころが勢ぞろいし、賑やかで様式美にあふれた一幕です。
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