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ChatGPTの試行利用を開始します~独自の利用環境のもと本格利用に向けた検討を進めます~

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記者資料提供(2023年6月22日)
神戸市企画調整局デジタル戦略部

1.趣旨

 神戸市では、ChatGPTをはじめとする生成AIについて、個人情報等の保護の観点から、全国に先駆けて条例の改正を実施しました。本条例に基づき、安全性が確認されたものとしてMicrosoft社のAzure OpenAI Serviceを活用した神戸市独自の利用環境の構築を指定したことから、以下のとおり試行利用を開始します。

Azure OpenAI Serviceとは
 Microsoft社との契約によりChatGPTと同じAIモデルを安全なAzure(Microsoft社が法人向けに提供するクラウドサービス)環境で利用できるサービス

2.試行期間

 2023年6月23日(金曜日)~9月22日(金曜日)の3か月間

3.対象者

 神戸市職員約100名(全庁の職員が幅広く参加予定)

4.試行利用の目的

 ・ChatGPT活用方法のアイデア収集や有効活用のための知識・経験の蓄積
 ・ChatGPTを業務利用するにあたっての課題や問題点等の収集
 (神戸市情報公開条例第10条各号に掲げる情報については入力しません。)

5.神戸市独自の利用環境

 職員が業務で使用するコミュニケーションツールの1つである「Microsoft Teams」を活用して、Microsoft社の「Azure OpenAI Service」を使用します。また、これらの連携アプリについては、職員が内製することで実現しました。

6.利用ガイドライン(試行用)の策定

 試行利用の開始にあたって、条例で定める禁止事項や利用にあたっての注意事項、上手な活用法などをまとめた「利用ガイドライン(試行用)」を策定しました。今後、国のガイドライン策定などの動向も踏まえて、適宜、利用ガイドラインの改訂を進めていきます。

7.利用ガイドライン(試行用)及びアプリ(テンプレート)の公開

 試行利用の開始にあたって、ChatGPTの利活用に取り組む自治体・団体向けに、利用ガイドライン(試行用)及び独自利用環境用に開発したアプリのテンプレートを公開します。生成AIを安全な環境で利活用するためのノウハウを共有することで、生成AIの適切な利活用の推進、市民サービスの向上をめざします。

 【公開場所】
 ①利用ガイドライン(試行用) 神戸市ホームページ
 URL:https://www.city.kobe.lg.jp/a29931/shise/kekaku/kikakuchosekyoku/johoka/seiseiai.html

 ②独自利用環境用に開発したアプリのテンプレート
 URL:https://github.com/City-of-Kobe/pva-aoai-integration-solution

 ※このテンプレートは、Microsoftのチャットボット開発環境「Power Virtual Agent」のソリューションテンプレートです。
 利用方法等につきましては上記URLのページをご確認ください。