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秋季企画展「火と人のヒストリー」の開催

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記者資料提供(2023年9月8日)
文化スポーツ局文化財課

1.開催趣旨

くらしに身近な火。古くから人々は火と共にくらして来ました。明るさや暖かさ、そして温もりを与えてくれるその存在は、人々のくらしを彩り豊かなものとして来ました。しかし、火は時に人々に襲いかかり、すべてを奪い災いを与える存在でもありました。
今回の展示では、火と人々のくらしをご紹介します。歴史のうつりかわりの中で火と人の関わりはどのようなものだったのでしょうか。「火と人のヒストリー」をひもときます。

2.会期

2023年9月23日(土曜)~2023年11月26日(日曜)
開館時間 10時~17時(入館は16時30分まで)

3.会場

神戸市埋蔵文化財センター1階 企画展示室
〒651-2273 神戸市西区糀台6丁目1 西神中央公園内
TEL 078-992-0656  FAX 078-992-5201
神戸市営地下鉄「西神中央駅」から南へ徒歩8分

4.休館日

毎週月曜日、10月10日(10月9日(月曜)は開館)

5.入館料

無料

6.主催

神戸市(文化スポーツ局文化財課)

7.協力機関

桜井市教育委員会、鳥取県とっとり弥生の王国推進課、長岡市立科学博物館、能登町教育委員会、兵庫県立考古博物館、明治大学博物館

8.展覧会の構成と主な出品資料

Ⅰ 火と人の出会い
 人類にとって火は重要な存在であり、共に歴史を歩んで来ました。日本列島では、約3万年前の後期旧石器時代から火を使用した痕跡が確認されています。やがて、約1万5千年前には縄文土器が登場します。粘土で形をつくり焼き上げた土器は、煮炊きの道具として人々の生活を大きく変えました。企画展のはじまりとなる第1章では、「火と人の出会い」をテーマに、人による火の使用のはじまりをご紹介します。
 主な出品資料:
  火きり臼(古墳時代前期)奈良県桜井市纒向遺跡出土 桜井市教育委員会蔵
  火打石(江戸時代)神戸市兵庫区兵庫津遺跡出土 
  縄文土器深鉢(縄文時代早期)神戸市灘区都賀遺跡出土 ほか

Ⅱ 火と人のいとなみ
 くらしの中の火は、歴史の流れの中で人との関わりも変化をして行きます。縄文時代や弥生時代の竪穴建物の中でたき火のように使われた火は、古墳時代半ばには中国大陸からの渡来文化の伝来と共に「かまど」がつくりつけられるようになります。また、火葬による埋葬がはじまります。第2章では「火と人のいとなみ」をみつめます。
 主な出品資料:
  吹きこぼれのついた弥生土器甕(弥生時代中期)神戸市東灘区北青木遺跡出土
  卜骨(ぼっこつ)(古墳時代前期)奈良県桜井市纒向遺跡出土 桜井市教育委員会蔵
  火葬人骨及び焼土(転写、古墳時代後期)神戸市垂水区高塚山8号墳 ほか
   
Ⅲ 火と技
 人がつくり出す道具に火は大きな役割を果たして来ました。ものづくりの中に活かされた技にはどのようなものがあったのでしょうか。第3章では、金属などの加工を通じて、「火と技」について迫ります。
 主な出品資料:
  青銅器鋳造関連遺物(弥生時代後期)桜井市大福遺跡出土 桜井市教育委員会蔵
  武器形青銅器鋳型(弥生時代中期)神戸市中央区雲井遺跡出土
  鍛冶関連遺物(古墳時代前期)奈良県桜井市纒向遺跡出土 桜井市教育委員会蔵
  溶解炉(神戸市指定有形文化財 平安時代)神戸市西区白水遺跡出土 ほか
 
Ⅳ 火と災い
 明るさや暖かさ、そして温もりを与えてくれる火は、時に人々に襲いかかり、すべてを奪い、災いを与える存在でもありました。遺跡の発掘調査で、その痕跡は多く確認することができます。第4章では、争いや火事などによる「火と災い」を考えます。
 主な出品資料:
  火山灰に覆われて遺された足跡(転写、縄文時代早期)神戸市垂水区垂水日向遺跡
  火事で炭化した草履(転写、江戸時代)神戸市兵庫区兵庫津遺跡出土 ほか

Ⅴ 身近な火―エピローグ
 古来より人と共にあった火は、くらしのうつり変わりの中で大きく姿を変えて行きます。生活スタイルの変化によって火との関わりはどのように変わり、未来へ向かって行くのでしょうか。第5章では、くらしの変化と「身近な火」を探ります。
 主な出品資料:
  竈(剝ぎ取り遺構、江戸時代) 神戸市北区内田家住宅
  マッチラベル(昭和時代) ほか

9.関連イベント

①講演会 連続講座第3回「火と人のヒストリー」
 10月21日(土曜)14時~15時30分 講師:埋蔵文化財センター学芸員
 事前申込不要、当日先着80名、聴講無料
②展示解説
 10月7日(土曜)・11月12日(日曜)いずれも午前の部11時~11時30分、午後の部14時~14時30分
 学芸員による企画展示の解説。事前申込不要、当日先着20名、参加無料
③ワークショップ 火おこし器で火を起こそう
 木材を使って古代の火おこし器を製作して、火起こしに挑戦します。
 10月1日(日曜)13時30分~16時30分 参加費 1人500円 要申込
④ワークショップ 五寸釘でペーパーナイフをつくろう
 五寸釘を炭火で熱して叩き、オリジナルのペーパーナイフをつくります。
 10月29日(日曜)13時30分~16時30分 参加費 1人300円 要申込
⑤ワークショップ ガラス玉をつくろう
 炭火で材料のガラスを溶かして棒に巻き付けて、オリジナルのガラス玉をつくります。
 11月23日(木曜)13時30分~16時30分 参加費 1人400円 要申込
※③~⑤は事前の申込が必要です。
 募集人数は各回20人 小学生以下は保護者同伴でご参加ください(小学校3年生以下は、直接お問い合わせください)。
 往復はがき又はFAXで、「ワークショップ(講座)名・参加者氏名・年齢・住所・連絡先」をご記入の上、ワークショップ開催日の15日前必着で埋蔵文化財センターまでご応募ください。申込用紙は、当館ホームページからダウンロードできます。応募者多数の場合は、抽選いたします。

10.関連ホームページ

神戸市埋蔵文化財センター
https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/center/