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海からの便りの解体について

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記者資料提供(2024年2月9日)
文化スポーツ局文化交流課

~神戸駅前のモニュメント「海からの便り」を 解体します~

 神戸駅前広場の再整備に先立ち、現在駅前広場にある「海からの便り」を解体することになりました 。「海からの便り」は1975 年にJR神戸駅北側に設置され 、長年親しまれてきましたが、 神戸駅前広場の再整備にあたり現地に残置することができなくなりました。調査の結果、 構造耐力上の問題から移設が難しいことが判明したため、作者、寄贈者の了解を得て解体します。 なお、解体後、市内の市有地で当面の間保管します。
 

1.作品の概要

 作品名:海からの便り 0001
 作者名:新宮晋
 設置年: 1975 年(昭和 50 年)
 規 模 :
 幅   2.9 m、
 奥行 2.55 m、
 高さ 17.4 m、
 重量 約5トン(推計)
 ※1975 年 5月に 民間団体から寄贈を受け設置されました 。

2.工事の概要

 工 期: 2024 年2月中旬から約10日程度 ※解体は主に夜間工事
 工 法: 3つ 程度のパーツに分解して保管場所へ移送します。

3.構造耐力について

 建築基準法の基準に基づいて構造計算を行った結果、 特定の条件下では一部の部材で基準の強度を満たさないと判定されました 。

4.作者について

 

 1937年大阪生まれ。小磯良平は遠縁の親戚にあたる。東京芸術大学絵画科を卒業後、1960年イタリアに留学。6年間の滞在のうち、風で動く作品を作り始める。以来、自然エネルギーで動く作品を世界各地に作り続けている。
 1970年大阪万博に、風や水の力で動く「フローティング・サウンド」などの彫刻作品を出展。高い評価を受け、1971年ハーバード大学視覚芸術センター客員芸術家に招聘される。1973年帰国。1990年から兵庫県三田市にアトリエを構えている。
 日本芸術大賞、現代日本彫刻展大賞など、受賞歴多数。