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第24回テロ対策合同実働訓練の実施

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記者資料提供(2023年10月5日)
港湾局海岸防災課
下記の通り、第24回神戸港テロ対策合同実働訓練を実施します。

1.目的・概要

国際テロ情勢が深刻化しているなか、本年10月にG7大阪・堺貿易大臣会合、2025年には大阪万博が開催されるなど、テロの未然防止の取組が極めて重要となっています。この度、神戸港保安委員会の主催により、株式会社神戸クルーザーの協力の下、「ルミナス神戸2」を活用し、テロ組織に関与する者が外航クルーズ船の旅客の中に紛れ込んでいる可能性があるという想定のもと、入国審査・税関審査、テロリストの制圧、負傷者の救助など、神戸港における総合的なテロ対策合同実動訓練を実施します。なお、今回は一般の方には公開致しませんので、あらかじめご了承ください。

2.開催概要

(1)日時:2023年10月12日(木曜)10時45分頃~12時00分頃
(2)実施場所:「ルミナス神戸2」及び中突堤A岸壁
会場
(3)参加機関
①神戸港危機管理コアメンバー機関神戸海上保安部、兵庫県警察、神戸税関、大阪出入国在留管理局神戸支局、近畿地方整備局、
神戸運輸監理部、神戸市危機管理室、神戸市消防局、神戸市港湾局

②神戸港保安委員会の構成団体
③訓練協力:株式会社神戸クルーザー

3.訓練内容

(1)通関検査での銃器検知・入国審査での不法入国阻止訓練
下船した乗客の通関手荷物検査中に銃器を検知。入国審査中であった別の乗客がこれを助けるため入国審査区域を審査未了のまま出ようしたところを入国警備官が確保。銃器を所持していた乗客は税関職員から連絡を受けて駆け付けた警察官が確保。
(2)正規手続きを経ない者の小型船舶での国内逃走・捕捉訓練船内にいるテロ組織関与者2名が、逃亡を図るため下船して小型船に移乗を図る。遠隔監視していた警備員が警告するとともに、118番通報を実施。通報を受けた海上保安部が巡視艇にて小型船を捕捉、停船し確保。
(3)船内検索・テロリスト制圧訓練
船内スクリーニング作業を行うため、現地に警察が到着したところ、テロリストが銃器を取り出し、他の乗客を人質に取って逃亡を図るが、警察により鎮圧。その後、緊急スクリーニングを実施し、安全を確認
(4)負傷者救護・搬送訓練
船内スクリーニングの結果、警察より消防局へ3名の負傷者があるとの情報提供。情報提供を受けた消防局がトリアージ、応急処置、搬送を実施。
(5)岸壁上での不審物発見・対処訓練
港湾局及び警備員により保安点検を行ったところ、不審物を発見したため、関係機関に通報し、避難誘導を実施。警察が不審物を検査し、爆発物でないと確認し、回収。

4.その他

(1)小雨決行としますが、事案発生等の事情によっては、訓練の一部又は全部を中止する場合があります。
(2)報道機関に対しては、訓練全体を公開します。

(参考)ルミナス神戸2

フランスの豪華客船をイメージして造られた日本最大級のレストランクルーズ船。神戸港で唯一、明石海峡大橋の真下を通過でき、チャーターも可能。
・船舶詳細
全長:106m
総トン数:4778トン
収容人数:1000名
船舶1船内1