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定例会見 2022年(令和4年)7月14日

最終更新日:2022年7月14日

ここから本文です。

【本日13時30分~】市長会見の模様をお届けします。


・新型コロナウイルス感染症対策
「広報紙KOBE」デジタル版 公開!


会見資料はこちら(PDF:1,800KB)

・新型コロナウイルス感染症対策
・「広報紙KOBE」デジタル版公開!
・質疑応答(発表項目)
・質疑応答(発表項目以外)
 

新型コロナウイルス感染症対策

久元市長:

 よろしくお願いいたします。今日お話を申し上げたい案件は2件です。

 1つはコロナウイルス感染症への対応です。今日の感染は1,652件ということで、急激にかつ大幅に増えてきております。この1週間の件数も3,129件から6,873件ということで、この週単位で見ましても大幅に増えている、感染が明らかに拡大している、第7波に突入しているという認識を持っております。

 現在の医療提供体制ですけれども、兵庫県はフェーズⅢ、感染拡大期1ということで、病床の使用率は358床のうち182床が埋まっている、51%の使用率ということです。重傷者用病床の使用率も45床のうち16床が埋まっています。ただ、この16床のうち重傷者の方は2%と、こういう状況になっていますから、感染は急速に拡大をしていますが、重傷者はほとんどいない。これが第6波、第7波の特徴だというふうに感じています。これは全国的傾向と大きく変わるところはありません。

 神戸市では、従来から健康科学研究所におきまして、この変異株の状況を詳しく調べてきました。サーベイランスを行ってきたわけです。その動向につきましては、BA.2系統からBA.4、そしてBA.5に急速に置き換わっているというのが直近の状況、趨勢として、そして直近もそういう状況が言えます。このBA.4、BA.5の割合は全体で55%という状況になっております。このBA.4あるいはBA.5は、BA.2系統に比べた実効再生産数が多いということが言えるわけで、これにつきましては、感染力が強いということですが、同時に、既存のオミクロン株に比べまして重症度の上昇につながる、そういう傾向は見られないというのが現時点での国立感染症研究所などでの見解です。いずれにしても注意が必要です。

 特に、神戸におきましてはBA.2.75の系統、この全く新しい変異株が7月8日に確認をされました。この変異株の特徴というものは、まだよく分かっていません。今後の国立感染研究所、また海外の知見も含めて、この系統というものがどういう特徴を持つのか、また、これが神戸市内で広がっていくのかどうか、全国的な傾向も含めて注意深く観察をしていきたいというふうに思っております。

 感染拡大期に入ったということで、やらなければいけないのは、まず病床数の確保です。現在の病床数は358床ということで、これは感染が落ち着いてきたということで病床数を減らしたわけですけれども、さらなる感染拡大時には、公的病院で臨時に23床拡大をするということにいたします。

 それから、自宅療養者への早期対応による重症化防止ということに従来から取り組んできたわけですけれども、こういう対応を引き続き継続して行っていきたいというふうに考えております。

 それから、入院が必要となった要介護者を受け入れる医療機関に対する支援、これも既に4月から創設をしておりますので、これも継続をしていきたいというふうに考えております。

 今後、感染が拡大をするということが、これはもう十分予想されるわけですが、これに対して病床数をどれだけ拡大するのかというのは、県のほうの判断として、このフェーズⅢ、これをフェーズⅣに上げるのか、フェーズⅤに上げるのかということに関わってきます。仮に、このフェーズⅢをフェーズⅣに引き上げるということになると、神戸市内で13床、それからフェーズⅤになれば23床拡大をいたします。さらに病床が逼迫する、それでも病床が逼迫するということになれば、中央市民におきまして通常医療を制限し、重症者病床も今は45床ですけれども、これを53床に拡大し、全体で439床の病床を確保するということにしたいというふうに考えております。

 今後の感染拡大に備えた対応といたしましては、クラスターの発生がこれまでも見られてきた施設での重症化防止をするということ、感染の状況をできるだけ早くキャッチをするということが重要で、高齢者、障害児者施設における定期検査を強化いたします。

 現在、週に1回プール検査、PCRのプール検査を行っておりますが、これを週2回、抗原定性検査に変更をいたします。現在のこのプールPCR検査は、検査をしてからその結果が判明するまで大体1週間程度かかっているんです。やはりこれではいち早く感染の状況を知るには時間がかかり過ぎますので、精度は劣るわけですけれども、抗原定性検査に変更いたしまして、週2回検査をし、これはその場で検査結果が分かるということになりますから、その感染状況が判明した場合には、これに対して必要な対応を取っていくということになります。

 それからもう1つは、宿泊療養施設の中で、要介護者が緊急入院をする必要がある。しかし、すぐには入院ができないという場合が想定をされます。そこで現在、休日夜間などで入院調整に時間が要する場合には、入院するまでの間の一時的に入所、入っていただく施設、これをニチイ神戸ポートアイランドセンターの宿泊棟に用意をしておりまして、これが今現在、入所定員が20名程度ですが、これを30名程度に拡大をするということにいたします。いずれにいたしましても、この感染拡大をした際に、市民の皆さんに取っていただく行動、要請される行動に大きな違いはありません。人混みや大声を出す場面を避ける、エアコン使用中も小まめに換気をしていただく、必要なところではマスクを着用していただく、こういう対応をお願いしたいというふうに考えております。

 ワクチン接種は今、3回目の接種、4回目の接種を進めております。3回目のワクチン接種は7月11日現在で、神戸市民約150万人のうち56.8%が、3回目のワクチン接種を受けていただいております。傾向は大きく変わってはいません。若い世代になればなるほど、接種率が低くなっているという状況です。4回目のワクチン接種につきましては、これは現在2万919人の方が受けていただいております。ワクチン接種につきましては、やはり3回目のワクチン接種、これをできるだけ受けていただくようにお願いをしたいと思いますし、また、4回目の対象で希望される方につきましても、できるだけ早く接種を受けていただくようにお願いをしたいというふうに考えております。

 コロナ対応は、取りあえず以上のような考え方で進めたいと思っております。

「広報紙KOBE」デジタル版公開!

 2つ目のテーマが、「広報紙KOBE」のデジタル版を公開いたします。

 「広報紙KOBE」は、これは紙で全戸配布をしておりまして、約85万部を発行しております。全戸に配布する分が約79万部、拠点で配布をする分が約6万部ということで、通常は16ページの編集ということになっております。これは、かなり幅広く市民の皆さんに親しんでいただいているのではないかと。これをスタートしたのが1951年、昭和26年のことです。もう長い歴史を持っています。しかし、定着をしているわけですけれども、やはり紙媒体ですから、若い世代の皆さんから見ればちょっとなじみにくい、あるいは若い世代の皆さんも含めて、市民の皆さんが必要とする情報というのを迅速に提供できているとは言い難いのではないかというふうに従来から考えておりまして、これをデジタル版にできないか、デジタル版も作ると、紙媒体の広報紙も残しながら、デジタル版の広報を行うと、広報紙を作るというふうにしたい、できないかということを考えておりまして、これが何とか完成をいたしました。

 特に神戸市の特徴は、ほかの自治体ではネットで広報紙を提供するというところも幾つかあるわけですが、神戸市の特徴は、特にスマホで見ていただくということを初めから想定するデザインにしたということです。スマホで、いつでもどこでも、好きなときに御覧いただけるようにする。デザインも、初めからスマホ画面に合わせた縦長のデザインを採用いたしまして、特に特集面は図、イラスト、写真を多用するということで、文字の大きさや色、書式などを工夫した縦スクロール型の記事を編集できるようにいたしました。後ほど、別のモニターで実際の動きを御覧いただければと思います。

 特徴だけ先に説明をさせていただきますと、情報量を大幅に増やすということです。紙では掲載できる情報量が限定をされていますが、デジタル版では写真、イラスト、内容などの情報を、より多くの情報を掲載することができます。さらに、さらに詳細な情報を知りたいというときには、そういうサイトにリンクを貼りまして、簡単に飛べるようにするというふうにいたしますし、市民の皆さんの多くはSNSアカウントをお持ちですから、これで拡散をしていただくことができるように、各記事にSNSのシェアボタンを設置いたします。そして、タイムリーな情報発信です。紙面版は月に1回ですけれども、デジタル版は、平日毎日更新をいたします。この更新頻度は、ツイッターが、これは平日毎日、インスタグラムは週に2回程度、フェイスブックは週に2回、LINEは月1回ということになります。

 そして、読者ニーズをできるだけ反映をしたいというふうに考えているわけですけれども、紙媒体のときの現状では、どういう読者の皆さんのニーズがあるのかということは実際に意見を寄せていただかないと分からなかったわけですが、このデジタル版では、サイト閲覧状況の分析が簡単にできるようになります。

サイト分析ツールであるGoogle Analyticsを活用いたしまして、訪問者数、訪問者属性、訪問頻度、閲覧ページ数、滞在時間、サイト内移動経路、流入元サイトなどを分析いたします。ツイッターを活用した読者プレゼント企画なども行いまして、記事に対する御意見や感想を寄せていただくようにしたいと考えております。

 この「広報紙KOBE」のデジタル版は7月19日に初公開をいたします。今回のテーマは「多文化共生」です。この「多文化共生」をテーマに特集を組んで、充実した情報を提供したいと考えております。

 それでは、広報戦略部のほうで実際の画面を説明しますので、御覧いただければと思います。


職員:

 それでは、デモ画面のほうを映し出させていただきます。まず、今日につきましては、トップページと、一番大きな記事であります特集のページがアップされておりますので、そちらにて説明させていただきます。

 まず、トップページですね。こういった形で、大きな記事が切り替わるようなトップページになっております。

 それでは、下にスクロールしてまいります。ここから記事がどんどん掲載されていくような形になっておりまして、スマホの画面に合わせた記事のデザイン、文字の大きさ、配置等、工夫させていただいております。

 下のほうに参りますと、検索機能もございまして、カテゴリー別で検索が可能となっております。先ほどのコロナウイルス関係であったり、子育て関係もろもろという形になっております。

 トップページは以上になりまして、続きまして今回の特集、「多文化共生」のページに参ります。

 こちら、右側になりまして、下のほう、先ほど市長から説明のありました縦スクロール型で、さくさくとスマホで読んでいただけるようなデザインを心がけております。こちら、イラストも多用いたしまして、文字の大きさも気をつけて、工夫させていただいております。まだまだ下にスクロールして、情報のほうが続いていくような形にはなるんですが、紙面よりもかなり情報量も多いような形になりますが、読みやすく工夫して作成させていただいているという形になります。

 なお、報道機関の皆様向けに、プレス資料のほうにデモ画面のURLとパスワードを掲載させていただいておりますので、またお手持ちのスマホで御覧いただければと思います。よろしくお願いします。


久元市長:

私からは以上です。よろしくお願いいたします。
 

質疑応答(発表項目)

記者:

 広報紙のデジタル版のほうについてなんですけれども、これ、ウェブ版でも出してほしいというような、何か市民からの声とかもあったんでしょうか。


久元市長:

 私も直接、声を聞きました。広報戦略部にも多分そういう意見は寄せられておりますが、そういう意見もありますし、私どものほうとしても、広報戦略部の職員の皆さんも私も、紙の現在の広報紙も親しまれているわけです。恥ずかしながら、私もそんなに上手ではない字で、毎号、コラムのような文章を書いているんですが、街の中を歩いていると、「先月号の広報紙で市長の文書を見ましたよ」とか、「私もシャーロック・ホームズの小説を子どものときに読んでいました」とか、「共感を覚えました」とか、そういう感想を言っていただく場面も結構あるので、紙媒体は紙媒体で意味があると思うんですね。

 しかし、やっぱり若い世代の皆さんは、紙媒体にはなじみが少ないし、スマホで情報収集することが圧倒的に多いわけですから、デジタル版というのをぜひ作りたいというふうに私どもも思っていて、何回も打合せはしましたけれども、今回それが取りあえず完成したということです。


記者:

 スマホに適しているということで、若い人にももう少し読んでもらいたいという、そういう意図があるということでよろしいですか。


久元市長:

 そうですね。若い世代の皆さんにも読んでいただいて、特集号で神戸市として発信したい情報に触れていただいて、市政に対する理解を深めていただきたい、力を入れている分野の理解を深めていただきたいと思いますし、あとは知りたい情報を検索できるようなカテゴリーも加えていますし、あと、広報紙でイベントを知って、例えば子どもと一緒に参加したいイベントをこれで見ているという声も、直接私も聞いたことがありますが、紙ではどうしてもその情報が限られることになるので、それを例えばハッシュタグで検索すれば、子ども連れで行きたいイベントというのがずっと出てきて、リンクで飛んでもらえば、そのイベントの日時とか場所とかが分かるようになると、そういうような工夫をしましたので、そういう面でも、若い世代の皆さんも含めて、かなり便利になるのではないかというふうに思います。


記者:

 分かりました。あと、もう少し具体的なところのイメージが欲しいなと思ったんですが、紙面版に比べると情報量が多いということで、例えば事例に出していただいているような手打ちそば教室とか、こういうのは紙だと載っていないけれども、何か特別なデジタル用の記事みたいなのがついているというイメージなんでしょうか。


職員:

 こちらのスライドでもお示ししているとおり、紙版では右側のタイトル、それと申込み方法、日時、料金ぐらいしか表示できないんですね。それに比べて、デジタル版でしたら、実際、この料理教室のイメージがどんなものか分かる写真であるとかその内容、さらに詳細について、申込みもそのままURLへリンクで飛べるというようなことができますので、スマホを使っている方にとってはものすごく、やっぱり便利になるのではないかなと思っています。


記者:

 分かりました。じゃ、基本的には、そういう動画とか音楽とか、あとリンクとか、この辺に書いてあることが増えるということですね。


職員:

 そうです、はい。


記者:

 分かりました。


職員:

 動画、音楽も今後載せていきたいなとは思っております。


記者:

 分かりました。

 最後に、何か月か前に、スマート神戸でしたかね、何か神戸新聞さんとコラボレーションして、神戸市の政策とかを知ってもらうというようなサービスも始めたと思うんですけど、そことのコンテンツのかぶりというか、その辺はあんまりないのでしょうか。


職員:

 スマート神戸、3月末に開設した分につきましては、もともとはスマートシティ全体の情報提供の手段として開発したものでございます。現状は、先ほど御指摘のあった神戸新聞さんのニュースと、それと神戸市のリリースが見れるという段階で、こちらはこちらで存続はしていくんですけど、それとは別に、あくまでも紙で今まで作ってございました広報紙をデジタルで見やすくしたのがこのサイトという形になってございます。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。


記者:

 ちょっと細かいことで恐縮なんですが、デジタル版の広報紙のほうは、更新頻度が毎日になる、更新頻度が高いということになるということですが、これは広報KOBEに載るものが先に出てくるというようなイメージになるんでしょうか。


職員:

 現状では、大きな更新については月に1回というふうに考えています。それは、紙版が、広報紙が配られる少し前、1日か2日ぐらい前に更新するような形で考えてございます。

 一方で、SNSでの、ツイッター、フェイスブックでの投稿というのは、これは一旦公開した情報を、それを事後的にこんなニュース出していますという形で出していこうかなとは考えています。

 一方で、では広報紙なので、紙じゃなかったらデジタルはもっと更新頻度を高くできるのではないかというような考え方、これは私も持っていまして、その辺については今後検討課題であると考えてございます。


記者:

 ありがとうございます。それで、これ、専用アプリができたということではなくて、ブラウザで見るということですよね。


職員:

 そうです。HTMLで作ったブラウザです。


記者:

 だとすると、広報KOBEのいわばスマホ用ホームページにたどり着くまでの経路というのは、どういうのを想定されていらっしゃるんでしょうか。


職員:

 一番大きな経路としては、まず神戸市ホームページのトップページのバナー、一番トップ画面の部分ですね。こちらにしばらくは広報紙できましたよという形で御案内したいなと思っています。


記者:

 そうすると、いずれ定着するのではないかということですかね。


職員:

 それプラス、やっぱり、SNSを使って、もちろんSNSで自然拡散していくというのもあるんですが、広報紙のデジタル版ができましたということを広告を打って市民の方にお知らせしていけば、「あっ、そんなんできたんだ」と思って、フォローしてくれるようになる、あるいは、URLにたどり着いてくれるようになるのではないかなと思っております。


記者:

 ありがとうございました。


記者:

 まず、コロナに関してお伺いしたいんですけれども、感染者が激増しているという中なんですけど、国としては昨日もまん延防止の適用であるとかに関しては否定的な意見がありましたが、市長として、今、この状況を見てまん延防止であるとかというところに対して、何か御意見があればお聞かせいただけますでしょうか。


久元市長:

 これは、権限は知事にありますから、知事の御判断に従いたいと思いますが、その上で申し上げるならば、そもそも緊急事態宣言とかまん延防止措置というのが本当に効果があったのかどうかということについては、やはり、検証が要るのではないかなと思いますね。これを強くおっしゃっていたのは、奈良県の荒井知事です。まん延防止措置の要請をしなかった。規模の大きな県で、したところとしなかったところとで、感染者のカーブがそんなに大きく変わらなかったということを繰り返し指摘されておられます。私もそういう、直接荒井知事からもお話を聞いたことがありますが、そういう点についてはかなり理解ができるところです。そもそも論として、そういうふうに思っていることもありまして、現時点で私のほうから特に今はこれを、特にまずはまん延防止措置だと思いますが、要請をしたほうがいいのではないかというふうには全く考えておりません。


記者:

 ありがとうございます。次に、「広報紙KOBE」のほうなんですけれども、何かかなりプラットフォームにされて、広報を強化されるということなのかなというふうに理解しているんですけれども、4月、5月に市長ツイッターをやめられたときに、情報発信に関してはしていかなければならないというような御発言もあったかと思うんですけれども、そういう流れで何か別の角度で情報発信を強化しなければならないとか、そういう関連もあったりしたんでしょうか。


久元市長:

 あのツイッターは、私個人的なものですから、ツイッターをやめたこととこのこととはそんなに関係はありません。ただ、あのときも申し上げましたけれども、プライベートなものではあるけれども、神戸市の情報発信に一定の役割を果たしていたということは事実ですから、それに代わるようなものということではなくて、全体として情報発信を強化しなければいけないということは考えておりましたので、このデジタル版は、情報発信ツールの多様化といいますか強化につながるというふうに思います。


記者:

 ありがとうございました。


記者:

 コロナが第7波に突入したことについて、何かお考えはありますでしょうか。


久元市長:

 やはりスピード感を持って、そして緊張感も持って、やるべきことをしっかり行っていきたいと思います。これまで第6波の経験が私たち行政の内部にも蓄積されていますし、試行錯誤を繰り返してきた中で蓄えられてきた経験というのがあって、それは医療提供体制の確保、病床をどう確保するのか、こういうときには民間宿泊療養施設をどういうふうにすぐに確保する必要があるのか、それに対してはどんな人員や設備、装備で対応する必要があるのか、保健所の体制をどういうふうに取って、職員の応援体制も緊急につくるのかということが、大分、私たちの間でいろんな経験、知恵が蓄積されていますから、そういうものに依拠しながら、明日、感染者数がどうなるかということは誰も分からないわけですから、この目の前の現実ということに対して、そういうものを総動員して、繰り返しになりますが、スピーディーに緊張感を持って対応していきたいと思います。


記者:

 ありがとうございます。

 どうして第7波に突入してしまったのか、何かありますか。


久元市長:

 それは私自身が知見を持つというわけではありません。それは国の専門家の知見に待ちたいと思いますが、しかし、どうして広がってきたのかということを考えることが私たち地方自治体の、住民と直接向き合っている自治体の任務ではなくて、我々は1人でも感染者を減らす、1人でも重症者を出さないようにする、そして、1つでもクラスターの発生を抑制する、その現実と格闘して具体的な成果を出していくということ、これが自治体の役割ではないかと思っています。


記者:

 ありがとうございます。

 あと、もう1点、プール検査と検査回数の変更なんですけど、これは既に実施されているんですかね。


職員:

 7月19日から切替えをさせていただきます。


記者:

 今月の19日。


職員:

 そうですね。


記者:

 分かりました。このニチイ神戸ポートアイランドセンターの宿泊棟もですかね。


職員:

 それはまだ、30人の枠にするのは病床が60%になってからと、一応、ルールとして決めていますので、今の段階では20でいっています。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。


記者:

 コロナに関してお伺いしますけれども、第6波のときに、今もそうですけれども、神戸市役所に自宅療養のフォローアップセンターを設けているかと思います。今、第7波で感染者が急増している中では自宅療養者が増えると予想されますけれども、そうした中で、職員の体制をよりまたフォローアップセンターに動員するであるとか、そういったところの動きは今どのように考えていらっしゃいますでしょうか。


久元市長:

 今、自宅療養者フォローアップセンターは、最初は職員が対応することにいたしまして、これを増やしました。そして、これを民間の皆さんにお願いすることにして、これが今、14階にあり、そして、各区役所の保健センターでも自宅療養者の皆さんに対応しているという体制になっているわけです。

 今、フォローアップセンターの対応状況というのは、ある程度、軽減されてきたんですけども、ここのところ、急速にこれが増えてきているので、さらに増えてきたときにはこれを考えなければなりません。ただ、これはまだ決めたわけではありませんが、感染者の大部分の方は軽症です。無症状の方もいらっしゃるわけで、実は無症状の方で感染者の中にカウントされていない方も想定されます。無症状、それから軽症の方が大部分を占めているという中で、感染者が急激に拡大したときに、今までと同じように発生届が医師からあり、そして、これを行政として感染した方に全て連絡をしてフォローアップするという体制を継続することが可能なのか、あるいは適切なのかということ、これは検討課題としてあり、これは今後の感染状況の拡大を見て、そういう取扱いの変更の可否も含めて考えたいと思います。


記者:

 あと、自宅療養でいきますと、第6波のときは本当に急激に感染者が増えた影響で、フォローアップでは自宅療養セットに少し遅れが出るとか届かないというような話もあったかと思うんですけども、これについては、今の取扱いの変更も含めて、どのように考えていらっしゃいますか。


久元市長:

 そのことも含めて、第6波のときと今度の感染拡大の様相というのが似ているのか違うのかということを見極めながら、そこも含めて、現時点では未定です。ただ、基本的な対応方針の考え方というものを変更する必要が出てくる可能性はあると思っています。


記者:

 もう1つだけ。あと、宿泊療養施設、これまででいくと、やっぱり自宅療養が増えて宿泊療養は利用がちょっと少なくなるということがこれまで現状としてあったかと思います。また、今、現状では契約が満了を迎えたということもあり、施設の病床数といいますか、部屋数も減っていると思うんですけれども、今後、感染者が増えた場合にはどのような対応を検討されるか、お考えを聞かせてください。


久元市長:

 先ほど申し上げましたように、やはり要介護の方のケアというのが、入院ということから見ると課題としてあるので、一時的に入っていただく部分、ここは増やさないといけない。それ以外の方については今すぐ民間宿泊療養所を増やさなければいけないとは考えておりません。

 ただ、これまでもホテルなどの民間事業者の皆さんとはいろんなパイプが出来ていますから、ものすごく状況が変わってきたときにはそういうパイプを使って、宿泊施設を増やしていくということも含めて考えていきたいと思います。


記者:

 ありがとうございます。


記者:

 まず、デジタル版のほうなんですけども、導入で、市民からの要望もあったということですけども、例えば特に若い人に見てもらえるようにというか、これをデザインした背景といいますか、そのあたり、狙いがあれば教えてください。


職員:

 現状でも、紙版で全戸にお配りするのに加えて、紙で作った広報紙をいわゆるPDFに変換してホームページに掲載している、さらには、デジタルブックといいますか、そういう民間事業者のサイトに掲載するという形で掲載してございました。

 ただ、一方でネットモニターへのアンケートを一度取ってみたんですが、そういうのを見ているという人は僅か3%にすぎないと。考えてみますと、使い勝手というか、PDFで普通の紙をやっているだけなので非常に見づらいという点がございまして、大きな問題だと考えておりました。ですから、完全にスマホで普通のニュースを読んでいるような感覚で見られるようにするというのが基本的なこのコンセプトになってございます。


記者:

 分かりました。

 それと、今回は8月のデジタル版なんですけど、これは紙面のほうはいつぐらいに配布されるものなんですか。


職員:

 今月のケースでいいますと、18日までに印刷を終えて、リアルタイムにいうと、19日の午前中にトラックで各1,000拠点ある市内の配送拠点に運びます。そこから先は、自治会であるとか婦人会さんの配達員の方が配布するベースになります。ですから、一番早いケースになると、19日の午後に届くケースはあると思います。ただ、それも僅かだと思います。最終的には、31日までには絶対配布を終えてくださいということにしていますので、19日から31日の間に配布されるという形になってございます。


記者:

 では、結構幅があるということですね。


職員:

 そうですね。恐らく配達員さんとかの御都合もあるかと思います。


記者:

 少なくとも1日ぐらいは早くデジタル版のほうが見れるという感じですかね。


職員:

 早く届くのは間違いないです。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

質疑応答(発表項目以外)

記者:

 ちょっと会見項目とかぶるところもあるかと思うんですけども、コロナの関係で、現在、全国的に感染者が増えていく中で、先日の全国知事会でも、2類相当の感染症法上の分類を5類もしくはそれ以外に引き下げるべきだという意見も出ましたが、そのあたり、感染症法上の分類について、久元市長はいかがお考えでしょうか。


久元市長:

 これは、指定都市市長会の中でもそういう意見があるということは事実です。ただ、私は、そう言い切っていいのかどうかということについては、まだ正直自信はありません。先ほどもお話ししましたように、感染者の中の大部分の方は軽症で無症状なんですね。重症者は1人しかいない。これは全国的にもそうです。ただ、新型コロナウイルスのリスクということはまだ未解明のところがあって、例えば、前もお話ししましたけれども、第4波のアルファ株がまん延をしたときに、その後、追跡調査をしたところ、大体1年後ぐらいだったと思うんですけれども、かなりの方が後遺症があって、相当長期間、後遺症に苦しまれていた。その時点でなお後遺症を感じる方もおられたということから見れば、これはやはり2類に変更するということが本当にいいのか、それについての知見というか、専門的な知見をもう少し結集して専門家の間で議論をしていただくということがあるのではないかというふうに考えておりまして、そういう変更をすれば、行政の負担は大きく減ることになることは間違いないわけですが、市民の皆さんの健康ということを考えたときに、本当にそういうふうに言い切っていいのかどうかということについては、現時点ではまだそうは言えないのではないかというふうに私自身は考えています。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 もう1点、参院選の関係で、参院選が日曜日に投開票がありまして、与党が議席を選挙前と比べて伸ばすという結果になりましたけども、この結果について市長はどう分析されますでしょうか。


久元市長:

 全体として国民が、神戸市民、兵庫県民も含めて、政治の安定、現内閣、自公連立政権、岸田内閣に対して信任を与えたということだと思います。今、コロナ感染の真っ最中ですし、国際的にはロシアによるウクライナ侵攻、それに伴う原油高や資材高、エネルギー価格の上昇など、非常に国際情勢が不安定な中で、やはり政治がしっかりと安定をして、国民生活の現在の困難な状況ということを改善する、突破するということを期待した、そういう民意が表れた結果が今回の参院選ではなかったかというふうに思います。


記者:

 最後にもう1点、岸田首相は、今後、臨時国会で内閣改造という話も出ていますけども、今後の岸田内閣に久元市長として一番期待されることは何になりますでしょうか。


久元市長:

 やはり今、国民が日々感じている物価高など、暮らしに対する不安をできるだけ軽減する、できれば払拭をする、しかし、なかなかそれは難しいと思いますから、これをいかに和らげ緩和するのかということ、そして、これとは裏腹にというか、これと密接不可分なのは、経済をしっかり回していくということですよね。そういう方向性を、目の前の状況を改善し、少しでも困難を和らげるということですが、それと同時に、もう1つは、やはり円安が象徴するように、我が国の経済力というものが低下をしてきている、これをどう突破するのかというのは、やはりイノベーションをどう進めるのかということが非常に大事ですから、より長いスパンでの経済成長戦略ということをしっかり描いていただくということ、これが2つ目です。

 もう1つは、これは参議院議員選挙の中で議論が低調だったのは、あれをやります、これをやりますということはいっぱいあったけれども、世界で最悪と言われている我が国の財政状況をどう改善するのか、財政の持続可能性ということをどう担保していくのかということについて、やはり方針を示していただくということ、地方自治体の立場としてもこのことは非常に大事なことだというふうに感じています。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。


記者:

 以前の5月の会見で報告いただいた特定外来生物についてちょっとお伺いしたいんですけれども、以前の会見で、ツヤハダゴマダラカミキリが六甲アイランドのほうで大量発生していて、まさに今、それに関しては市としても対応中だと思うんですけど、先日、クビアカツヤカミキリが新たにまた神戸市北区のほうで発見されたということで、これも桜の木とかを侵食してしまうような大変危険な生物だというふうに聞いているんですけれども、神戸市でまた別のこういう外来生物が発見されたということに対しての受け止めと、あと、進めていこうと考えている取組などがあれば教えていただけますでしょうか。


久元市長:

 六甲アイランドで見つかったツヤハダゴマダラカミキリに続いて、特定外来種であるクビアカツヤカミキリが見つかったわけですが、これは市民の皆さんが見つけてくれたわけですね。北区の桂木でしたか、ここの住民の方が、ベランダにあるカミキリムシを捕まえて、そして報告をしてくれた。これはやはり1つの事例ではあるわけですけれども、市民の皆さんの中にこういう外来種に対する関心というのが高まってきているということの表れではないだろうか。このことは、私も外来種の問題というのはこの場でも取り上げましたし、まさに「広報紙KOBE」でも、外来種問題というのは特集として、イラストなどもふんだんに使って、こんな動物やこんな植物が神戸に入ってきているということを積極的に情報発信した。これがかなりやはり市民の皆さんに伝わってきているのではないか、市民の皆さんの中にこういう特定外来種を含む外来種というものが、植物にしても昆虫にしても、あるいは哺乳類や爬虫類にしても、やはりものによっては生活や生態系に非常に悪影響を与えるということの認識が広がっているということの証左ではないかというふうに感じています。

 今後どうするのかということですけれども、やっぱり積極的に市民の皆さんにそういう通報を求めていくということと、それから、通報されたときには、迅速にこれを調べて、そして、必要があれば、これは殺処分などの対応をすると。今回の場合も、通報があってすぐに周囲を、神戸市、それから兵庫県などのチームをつくって、これを調査して、見つからなかったんですね。見つからなかったんですね。


職員:

 見つからなかった。


久元市長:

 見つからなかったんですよね。こういうふうに迅速に対応をしていくということが非常に重要だというふうに思います。


記者:

 ありがとうございます。

 すみません、もう1点、この2つとも神戸市だけで発生しているものではないと思うんですけれども、こういう短いスパンで別の種類のものが見つかってきているということに関して、この神戸市で外来生物というものが増えて出てきているというところについて、何か分析であるというか、原因について何か考えられているところはありますでしょうか。


久元市長:

 神戸は国際港湾ですから、海外からいろんなコンテナ貨物の中に紛れ込んでいたり、材木などに付着をするということは考えられます。これが典型的にはヒアリですよね。しかし、これもヒアリが見つかってすぐに神戸市は対応をし、必要な殺処分などを行い、そして、環境局を中心にマニュアルをつくって、これで食い止めています。神戸市は食い止めています。ただ、ヒアリは、港から入ってきたということはほぼ確定していますけれども、このカミキリについてどうなのかというのは正直よく分かりません。これは神戸に特有の話というよりは、このツヤハダゴマダラカミキリにしても、全国で見つかっているわけです。横浜でも見つかっているし、それから、クビアカツヤカミキリも、これは明石で見つかっているわけですから、神戸に外来生物が集まってきているというよりは、やはり、先ほど申し上げましたけれども、積極的に神戸市もいろいろと情報発信を行って、市民の皆さんが積極的に通報してくれているということが発見につながっている。そして、同じような状況は、ひょっとして、ほかの地域でも起きている可能性が強い。そういう意味で、神戸で見つかったということの情報発信は、ほかの地域、自治体に対しても警鐘を鳴らすことにつながるというふうに思っています。


記者:

 ありがとうございました。


記者:

 コロナの関係で補足でお伺いしたいんですけれども、会見項目の質問のときに、今、まん延防止措置などを取るべきだとは全く思っていないということだったんですが、これは今の現状が無症状と軽症の人が大部分であるからという理由なんでしょうか。


久元市長:

 1つは、私自身、この効果が、これを実際に数次にわたって発令されたけれども、このことが感染拡大の防止や感染者の減少に本当につながったのか、そのことによって非常に大きな市民生活の影響を受けたし、民間の事業者やお店の皆さんも大きな影響を受けた、その払った犠牲と得られた効果というものとを比較したときに、これが適切な政策であったのかどうかということについては、私はやや疑問を感じてきたところです。全くこれは意味がなかったということを申し上げているわけではなくて、払った犠牲はかなり大きかったわけですから、その払った犠牲と、実際にそこで得られた効果ということについては、しっかりこれは、特に政府において検証するということが必要ではないだろうかというふうに感じています。

 それが基本的に感じていることと、現時点においてで、そういうことを考えれば、そのことによって、実際にまた神戸市内の飲食店や物販だとか、これに関連する民間事業者は大きな影響を受けることになりますから、そういう明白に影響を受ける一方で、果たして先ほど申し上げたような感染予防や感染者の減少につながるのかということが未確定なままに、今の時点で要請するということは全く考えていないということです。

 ただ、これは基本的には県の知事の判断ですから、私はそう感じていますけれども、権限を持っているわけではありませんから、県知事の判断には従いたいと思います。


記者:

 その疑問を感じてこられたというのは、6波以降は特にということなんでしょうか。


久元市長:

 そうですね。ただ、それ以前から、一時期までは、実際に市民が感じる不安ということを考えれば、そういう措置というのが必要だったとは思います。特にコロナという未知のウイルスが入ってきて、これに対する対応、試行錯誤にずっと第1波、第2波、第3波と行ってくる過程の中で、やはり国民のコロナ感染に対する不安を和らげるという意味からも、そして、ワクチンがまだ開発されていない段階では、それは一定の効果があったかもしれません。しかし、その後ワクチンも開発をされて、この効果は間違いなくあるわけですから、ある時期からは、このことが本当に、こういう対応を繰り返しているということがいいのかということを感じ始めたということです。


記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 あともう1点、選挙期間中に安倍元総理が銃撃されるという大きな事件があったと思うんですね。久元市長もコメントを出されていましたけれども、今、背景も、政治的なものというよりかは、生活苦とか、そういう個人的な事情を背景にした恨みを募らせた事件というふうにも言われていて、まだちょっと全容も分からないですけれども、久元市長としてどのように受け止められているかどうか、伺ってもよろしいでしょうか。


久元市長:

 これは国民誰もそうだと思うんですが、大変大きな衝撃を受けました。昼のニュースで速報に接しまして、すぐに心肺停止ということが報道されて、大変大きな衝撃を受けましたし、実際に、間もなくお亡くなりになるという報に接しまして、大きな憤りと、そして、やはり本当に大きな悲しみを感じました。やはり政治的背景はどうもなさそうですが、動機の解明ということをしっかりと行っていただきたいと思いますし、私も実際に、今回もああいう街頭演説の場にも何回も出ましたけれども、ああいう場面での警護の在り方、警備と要人警護の在り方ということについては、これはしっかりと早急に検証をしていただきたいと思います。

 同時に、有権者と候補者あるいはその関係者がコミュニケーションを交わすということは、やはり選挙にとっては必要なことですから、非常に難しい問題ではありますが、その間のバランスということをどう考えていったらいいのかということ、そういうこともやはり検討課題としてこれは間違いなくあるわけですから、これをそれぞれの立場で考えていっていただきたいし、私どももそういうことを考えていかなければいけないと思います。


記者:

 ありがとうございます。


記者:

 今の安倍さんに関連して、安倍さんと、市長時代とか官僚時代とかでの特別な接点とか思い出があれば教えていただきたいんですが。


久元市長:

 安倍元総理には、総務省におりましたときは何回かレクに行ったことがあります。ただ、実際にお話をする機会は市長になってからです。これは相当な回数、御一緒させていただいたことがあります。

 例えば、安倍総理は地球儀を俯瞰する外交ということで海外によく出張されましたけれども、1回はロンドン、1回はブリュッセル。対日投資セミナーというのを国が主催をされまして、安倍総理がプレゼンをされる、そして、何人かの、そんなに数多くありませんが、地方の知事、自治体の知事、市長が併せてそれぞれの、自らの地域への投資を呼び込むためのプレゼンをする、これに参加をさせていただきました。これは大変光栄なことでしたし、そのときも安倍総理とお話をする機会がありました。

 神戸には何回もお越しになりました。東遊園地の慰霊のモニュメントにもお越しをいただきましたし、それから、神戸の国際コンテナ戦略港湾や医療産業都市も、アイセンター病院も含めて視察をいただきまして、その後、神戸医療産業都市をどう発展させるのかということについての意見交換をさせていただき、これは自治体側からの一方的な説明ではなくて、安倍総理御自身もいろいろな御意見を頂戴いたしました。

 それから、あとはやはり印象に残っているのは、インドのモディ首相と新幹線で一緒に来られて、私が新神戸駅でお迎えをして、その後、たしか県公館に行って、県も含めた協定の締結にも同席をしていただき、その後、川崎重工の車両工場、新幹線の製造工場も御視察いただいて、川崎重工の社長が説明をされましたけれども、そんなことがありまして、そのインドにおける新幹線の整備については、これは私は、コロナがちょうど問題、広がるまさに直前でしたけれども、インドに御訪問をいたしまして、アーメダバードの市内か、その近郊だったと思いますが、実際の建設現場、これはもちろん神戸市単独の視察団で行ったわけですけれども、そこを見学させていただいたこともあります。

 そんないろいろなシーンの中で安倍元総理がおっしゃったことなども思い起こしながら、本当にどうしてこんなことが起きたのかということを改めて感じますし、神戸の復興を喜んでいただきましたし、神戸の取り組んでいるいろんなプロジェクトにも御支援をいただいて、改めて感謝を申し上げたいと思います。


記者:

 ありがとうございます。

 先ほど、市長も選挙で街頭に立たれたりするということがあって、長崎とかでは市長を対象にしたテロというのがあるんですけども、御自身がああいう場に立って何か危険を感じたりとか、こうあったらいいなと思うようなことというのはありますか。


久元市長:

 正直、辺りにはそれなりに注意は払いますし、特に後方側は気にはなりますけれども、自分自身の選挙にしましても、あるいは応援をする場合にも、そういうときにはものすごくやっぱり気持ちもハイになるし、とにかく自分の市長あるいは応援している候補者の応援のメッセージというものを強くやはり届けたいという思いが、どうしてもそれが先に立ちます。その辺をどう考えていったらいいのかというと、ちょっと考えは十分まとまっていません。


記者:

 ありがとうございます。

 すみません、全然別件なんですけど、あと、ちょっと王子公園のことでお聞きしたいんですけども、市民の方がパブリックコメントを情報公開で取ったら、大学に関しては89%が反対だったということを明らかにされたんですけども、そのことについて、市長としては何か感想があれば教えていただきたいんですけど。


久元市長:

 いや、大学の誘致は、これは何回も御説明をしておりますが、神戸市全体にとっても、神戸市民にとっても非常に大きなメリットがある話です。人口が減少している、我が国全体が減少しておりますが、神戸市も減少して、若年人口も減っている中で、大学を誘致して、内容にもよりますが、数千人単位の教授陣や学生が神戸に実際に新しく来ていただくということは非常に大きなメリットがあり、その点についての理解を求めていく必要性ということを、あの数字からは改めて感じます。ですから、これは、大学の誘致は諦めることは決してありません。しっかりと理解を求めていきたいと思います。

 その際、どうして大学の誘致に否定的なのかというと、やはり多くは、実際にあそこの今の現在の遊園地だとか、プールだとか、テニスコートだとか、競技場だとかを使っておられる方から見てどういう影響を受けるのかということが、やはり心配なところがあって、いただいた意見については、これはできるだけ取り入れるものは取り入れようということで、ゾーニングも変更する案をつくりましたから、これを今後、反対をされている方々も含めて、しっかりと説明をさせていただくということが重要だというふうに感じています。


記者:

 ありがとうございます。

 パブリックコメントに関しては、公表の結果、今、要旨を公表されていると思うんですけども、全部で1万1,000人以上意見をいただいた中で、要旨として示されているのが300件足らずで、パブリックコメントの公表の仕方としては甚だ不足していると思うんですけども、これはいかが考えているんでしょう。


久元市長:

 その辺は、そういう御意見も踏まえて公表の方法をどうするのかということは検討したいと思います。


記者:

 ありがとうございます。

 パブリックコメントは行政の透明性とか公平性を担保する制度だと思うんですけども、これまで神戸市さんのパブリックコメント例を見ると、ほかはきちっと公開されてきている。これだけが極端に少なくて、逆に住民の疑念を生んでいるんじゃないかなと思うんですけども、どうでしょう。


久元市長:

 改めて検討させていただきたいと思います。

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