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六甲アイランドのコンテナヤードで確認されたコカミアリへの対応

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記者資料提供(2023年9月12日)
環境局自然環境課
〈岡山県同時発表〉

 2023年9月6日(水曜日)に六甲アイランドのコンテナヤードで確認されたアリについて、専門家による種名の判別の結果、特定外来生物コカミアリ(Wasmannia auropunctata)であることが確認されましたので、お知らせします。
 国内では、2014年に成田空港での輸入植物検疫において、コカミアリとして確認された事例および2023年7月に岡山県倉敷市水島港の国際コンテナターミナルで発見された事例が報告されているのみであり、神戸市では初確認になります。
 本件は、神戸港を経由して水島港で陸揚げされたコンテナの周囲にコカミアリと疑わしいアリが確認されたことから、神戸港でも当該コンテナが置かれていた地点周辺での生息調査を実施したところ、コカミアリと疑わしいアリが確認され、専門家による種名の判別の結果、コカミアリであることが確認されたものです。
 なお、コカミアリが確認された場所は、一般の方は立ち入ることができないエリアです。また、本件に関して人的被害はありません。発見箇所の周辺に殺虫剤入りの餌(ベイト剤)を設置しています。

1.コカミアリ

学 名:Wasmannia auropunctata
原産地:中南米原産。中米からフロリダ以南、アフリカ、ガラパゴス、ニューカレドニア等の太平洋諸島に侵入
特 徴:働きアリは体長1~2mm程度、女王アリは4.5mm程度の小型のアリ。刺されるとアルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状に腫れる。1コロニー当たりの産卵量も多く、コロニーの増殖や分布拡大の能力が高い。ヒアリ類(トフシアリ属)ではなく、ヒアリよりも毒性が弱い。(情報提供:環境省)

2.経緯

8月6日(日曜日) フィリピンのマニラ北港から当該コンテナを積載した船舶が出航
8月21日(月曜日) 神戸港に到着、内航船へ積み替えるため陸揚げ
8月29日(火曜日) 神戸港を出港
8月29日(火曜日) 水島港で当該コンテナを陸揚げ
9月3日(日曜日) 岡山県が水島港国際コンテナターミナルで定期的に実施しているヒアリ等生息確認調査において、当該コンテナ周辺にて、「コカミアリ疑いのアリ」約200個体を確認
9月5日(火曜日) 環境省より神戸市に本件に関する連絡あり
9月6日(水曜日) 環境省と神戸市および専門家で、神戸港の当該コンテナが置かれていた場所周辺にて、「コカミアリ疑いのアリ」約50個体(女王アリの確認なし)を確認、ベイト剤を設置
9月9日(土曜日) 神戸港および水島港で確認されたアリはコカミアリと判明


3.今後の対応

 コカミアリは、高い繁殖能力を持つこと、非常に小型で発見しにくい生物であることから、一旦定着すると、根絶することは非常に困難となります。そのため、定期的な生息調査により、早期発見、早期防除することで、定着前に根絶を図ることが極めて重要です。環境省と連携しながら、神戸港の当該コンテナが置かれていた地点周辺等においてコカミアリの生息調査および防除を継続します。

4.疑わしいアリの発見時の対応について

 コカミアリは毒性を持つことから、疑わしいアリを確認された際には、まずは触らず、どのような場所にどの程度のアリがいるか等、状況を確認してください。
 その上で、環境局自然環境課に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。

 万が一、刺されてしまった場合の対処方法などについては、下記を参考にして対応してください。
「特定外来生物「ヒアリ」「アカカミアリ」(神戸市ホームページ)」
「要緊急対処特定外来生物ヒアリに関する情報(環境省ホームページ)」

5.今回確認されたコカミアリ

コカミアリ

6.今回コカミアリが発見された場所

場所