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クビアカツヤカミキリの成虫の発見について

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記者資料提供(2023年7月14日)
環境局自然環境課

2023年7月12日(水曜)に、西区で特定外来生物のクビアカツヤカミキリの成虫が発見されました。神戸市内では、これまで北区で成虫及びフラスが、西区でフラスが確認されていました。成虫の確認は昨年度7月以来、2例目となります。なお、兵庫県内では、本種は昨年度6月に明石市で初めて確認されて以降、明石市、芦屋市、神戸市の3市で見つかっています。
全国各地で侵入が確認されているクビアカツヤカミキリは、人体に害はない昆虫ですが、幼虫がサクラやモモなどの樹木の内部を食い荒らすことで、その樹木を枯死させ、果樹園での農業被害や、桜並木への被害を発生させます。
クビアカツヤカミキリの被害の拡大を防止するためには、何よりも早期発見・早期防除が重要です。神戸市内でクビアカツヤカミキリに似た昆虫を発見された場合は、神戸市環境局自然環境課にご連絡いただきますようお願いします。

1.経緯

1.通報日時7月12日(水曜)民(土地管理者)より兵庫県自然鳥獣共生課に通報
2.発見場所戸市西区の民有地
3.発見状況ビアカツヤカミキリの成虫2頭(オス1頭、メス1頭)を市民が発見、その場で捕殺
4.対応状況7月13日(木曜)門家(樹木医)、県職員、市職員等が現場の調査を実施したが、新たな成虫やフラスは確認されなかった。

2.市民の方へのお願い事項

クビアカツヤカミキリはモモ、スモモ、サクラ、ウメ等のバラ科の樹木を好みます。これらの樹木で本種の成虫やフラスを見かけましたら、神戸市環境局自然環境課にご連絡ください。

・成虫、フラスの発見日時・発見場所・発見時の状況をお知らせください。
・できれば写真を撮影してください。
・成虫を捕まえた場合は、その場で殺処分してください。
・死んでいる個体でも、見つけた場合は連絡してください。

神戸市環境局自然環境課
E-mail:biodiversity@office.city.kobe.lg.jp

3.クビアカツヤカミキリの特徴等

クビアカツヤカミキリは、中国、モンゴル、朝鮮半島、ベトナムなど東~東南アジアが原産の外来昆虫です。名前のとおり首(胸部)が赤色、他は光沢のある黒色の体が特徴です。

い体に赤い首、体長は2~4cm
殖力が大変強く、成虫は5月末から8月に活動し、樹皮に最大1000個近くの卵を産みます。
虫は、樹木の内部を食い荒らし、フラス(木くずと幼虫が出す排出するフンが混ざったもの)を大量に出しながら成長します。このため、食害が進むと樹木が枯死し、ウメ・モモなどの果樹園では、農業被害が発生するおそれ、公園や街路樹等では倒木などの被害が発生するおそれが懸念されています。

庫県に隣接する大阪府及び徳島県では2015年から侵入が確認され、その後、2019年に奈良県及び和歌山県での侵入が確認されています。

4.今年度のクビアカツヤカミキリ対策(予定含む)

1.分布域・生息状況の調査
ホームページや広報誌で、広く市民にその目撃情報の提供を呼びかけるとともに、スマートフォンアプリ「バイオーム」を活用した市民参加型の調査を実施(6月1日~8月31日)し、生息状況の把握に努めています。

2.現地調査の実施、疑いのあるフラスのDNA検査の実施
市民等から情報提供があった際は速やかに現地調査を実施し、クビアカツヤカミキリの疑いのあるフラスが確認された場合は、DNA検査を実施しています。

3.専門家の指導による対策の実施
クビアカツヤカミキリの生息が確認された場合は、サクラ等が植えられている場所の管理者・地権者の協力のもと、専門家の指導により適切な対策を実施します。具体的には、①被害の著しい樹木の伐採・焼却等処分、②農薬の樹幹注入、③フラスの出ている孔への農薬注入、④樹皮を剥ぎ、幼虫を取り出して駆除、⑤成虫が拡散しないようにネットを巻く等の対策を実施します。