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特別展「Colorful JAPAN」、特集展示「神戸の仏教絵画」の開催

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記者資料提供(2023年11月14日)
文化スポーツ局博物館学芸課

1.特別展「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」

日本の開国後、幕末から明治時代にかけて、これまで交流のなかった諸学国の人々が、来日するようになりました。
未知の日本文化を目にした彼らの需要に応え、フェリーチェ・ベアト、ライムント・フォン・シュティルフリート、
臼井秀三郎(うすいしゅうざぶろう)、日下部金兵衛(くさかべきんべえ)、アドルフォ・ファルサーリ、玉村康三
郎(たまむらこうざぶろう)らの写真館では、日本の名所や風俗を撮影した写真を販売しました。それらの写真はし
ばしば、1点1点精緻に彩色され、カラー写真と見紛うような「手彩色写真(てさいしきしゃしん)」に仕上げられて、
豪華な蒔絵表紙のアルバムに綴じ込まれました。被写体の選定、巧みな構図と美しい彩色は、現実の日本そのもので
ははく、東洋の神秘「JAPAN」のイメージを作り上げていきます。
本展では、幕末・明治期に撮影され、手彩色が施された写真と関連資料約150点を一堂に展観し、手彩色写真の持つ
唯一無二の美を通して、時代を超えて人々を魅了する「JAPAN」の姿をご紹介します。

本展覧会のみどころ

みどころ-1 カラー写真ではありません!貴重な幕末・明治期の「手彩色写真」
幕末・明治期はカラー写真が普及する前の時代。花も木も着物の柄も髪の筋も、モノクロ写真を1点1点丁寧に手作業
で塗って仕上げています。時に実物よりも美しく映える、精緻な彩色の美をご堪能ください。
2069「CHERRY BLOSSOMS AND JINRIKISHAS」日下部金兵衛 明治時代中期~後期 東京都写真美術館蔵
2069「CHERRY BLOSSOMS AND JINRIKISHAS」 日下部金兵衛 明治時代中期~後期 東京都写真美術館蔵(展示期間:通期)

みどころ-2 世界が魅せられた東洋の神秘「JAPAN」
侍・桜・富士山などを被写体とする「手彩色写真」は、開国後に初めて日本文化に触れた外国人の間で大流行し、日
本の有力な輸出品となりました。構図と彩色による演出をたっぷり加えて制作される手彩色写真は、現実の日本その
ものではなく、東洋の神秘「JAPAN」のイメージを作り上げていきます。現代に生きる私たちにとっても遠く時間を
隔てた、幕末・明治の日本に、思いを馳せる時間をお楽しみください。
32「GENERAL」日下部金兵衛 明治時代中期 ピエール・セルネ氏蔵
32「GENERAL」日下部金兵衛 明治時代中期 ピエール・セルネ氏蔵 (展示期間:通期)

みどころ-3 手彩色写真を制作・販売した写真館
本展では、横浜や神戸で、精巧で華やかな手彩色写真を制作・販売した写真館に焦点を当てます。写真館ごとの作風
の違いや、手作業によって生まれる味わいを体感ください。
A1205、B1205「KOBE」(「神戸名所写真帳」より)日下部金兵衛 明治時代中期 神戸市立博物館蔵
A1205、B1205「KOBE」(「神戸名所写真帳」より)日下部金兵衛 明治時代中期 神戸市立博物館蔵(展示期間:通期)


会期:2024年3月30日(土曜)~5月19日(日曜)(45日間)
※会期中、一部作品の展示替えを行います
前期…3月30日(土曜)~4月28日(日曜)
後期…4月29日(月曜・祝日)~5月19日(日曜)
休館日:月曜
※月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜休館。ただし4月30日(火曜)は開館
開館時間:9時30分~17時30分、金曜・土曜は19時30分まで
※展示室への入場は閉館時間の30分前まで
会場:神戸市立博物館(神戸市中央区京町24番地)
2階 南蛮美術館室・特別展示室2・ギャラリー、1階 ホール
主催:神戸市立博物館、NHK神戸放送局、NHKエンタープライズ近畿、毎日新聞社
入場料:一般1,200円(一般団体1,000円)、大学生600円(大学生団体400円)
※団体は20名以上
※高校生以下無料
※神戸市内在住で満65歳以上の方は、当館券売窓口にて証明書の提示により600円
※障がいのある方は障がい者手帳などの提示で無料

2.同時開催 特集展示「神戸の仏教絵画―旧居留地×異世界巡り」

本展覧会のみどころ

神戸市立博物館がお預かりしている仏教絵画を皆さんにご紹介します。
大宇宙の表象・曼荼羅(まんだら)の神秘に寄り添う、迫力満点の不動明王と二人の童子。霞たなびく深山幽谷を住
処とする、修験道の開祖・役小角(えんのおづの)とおつきの鬼たち。霊地高野山を守護する神々の姿。過去、現在、
未来の宇宙に息づき、全ての罪を赦してくれる、慈悲の仏たち。2500年前に起こった、仏教の開祖・釈尊の「永遠の
安らぎの世界」への厳かな旅立ち…。異国情緒あふれる旧居留地で、近代以前の異世界巡りをお楽しみください!
特集展示「神戸の仏教絵画」メインビジュアル
「神戸の仏教絵画―旧居留地×異世界巡り」メインビジュアル
 
会期:2024年3月30日(土曜)~5月19日(日曜)(45日間)
休館日:月曜
※月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜休館。ただし4月30日(火曜)は開館
開館時間:9時30分~17時30分、金曜・土曜は19時30分まで
※展示室への入場は閉館時間の30分前まで
会場:神戸市立博物館(神戸市中央区京町24番地)
3階 特別展示室1
主催:神戸市立博物館
入場料:一般300円、大学生150円(2階 コレクション展示室入場券と共通)
※高校生以下無料
※神戸市内在住で満65歳以上の方は、当館券売窓口にて証明書の提示により600円
※障がいのある方は障がい者手帳などの提示で無料

問い合わせ先(共通)

神戸市立博物館 学芸課
〒65-0034 神戸市中央区京町24番地
電話 079-391-0035
FAX 078-392-7054
E-mail kobemuse01@jewel.ocn.ne.jp