北区の盛土に対する行政代執行の実施

記者資料提供（2023年10月13日）
環境局環境保全課
北区有野町において、事業者が条例で許可※を得た範囲・量を超えて盛土を行っていることが判明し、事業者への是正指導を行ってきました。
事業者に対し指導を粘り強く行ってきましたが、是正が進まないことから、盛土の安定性について詳細な調査を行った結果、降雨量によっては盛土の一部が流出し、下流域の人家に到達する可能性があることが判明し、これを受けて、神戸市土砂条例（土砂の埋立て等による不適正な処理の防止に関する条例）に基づく措置命令を発出し、特定事業の停止および災害発生の防止措置を命じました。
しかしながら、事業者は命令に従っておらず、このまま放置すると市民の安全が確保できないため、行政代執行法に基づく代執行（土砂の撤去）に2023年10月26日から着手します。
なお、今回の代執行は、流出の危険性がある盛土の一部（約2.3万立方メートルのうち約1.0万立方メートル）および施工上必要な周辺部の土砂（約0.3 万立方メートル）の撤去を行うものであり、残る盛土に対する防災対策については、別途、事業者に対して措置命令を発出する予定です。
※2009年に当時の県条例（兵庫県産業廃棄物等の不適正な処理の防止に関する条例）の許可を得て盛土を開始。2020年11月の神戸市土砂条例の施行以後は、土砂条例にもとづき指導を実施。