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KIITO:つくること本来の楽しさに触れる。「『つくる』といわない『つくる』こと」開催

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記者資料提供(2023年6月27日)
産学連携推進課
神戸市の都市戦略「デザイン都市・神戸」の拠点施設である「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」では、社会貢献活動の活性化や創造性を育むさまざまな活動に取り組んでいます。この取り組みの⼀環として、次のとおりイベントを開催いたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸では、子どもの創造的な学びのプラットフォーム「KIITO:300キャンプ」の取り組みとして、トークイベントとワークショップ「『つくる』といわない『つくる』こと」を開催します。
自分たちの手でつくるという行為は、「創造力」「考える力」「表現力」などを育むことにつながります。また、創作という行為はだれにも自由に開かれたものです。その自由な表現を通して、私たちは様々な感性を学びます。


例えば、素材の組み合わせや動きの中で偶発的に生まれる造形や配色には、目的をもって制作したものとは違った魅力と面白さがあり、創作の根源的な楽しさを感じながら創造性を発揮するきっかけにつながります。


今回は、ゴールを示さないものづくりの可能性を考える2つのプログラムを行います。


ワークショップでは、「ビー玉を転がして描く」「砂を絵具として使い描く」といったように、通常の画材以外の素材を使い、出来上がった作品と制作の中での気づきや感想を一冊の本にまとめます。本にまとめることで、感じたこと、気づいたことなどの体験を振り返り、自由に創作する楽しさを見出します。


トークイベントでは、「『つくる』といわない『つくる』こと」をテーマに、“つくる”という行為の中で子どもたちは何を学ぶのか、動作から会得していく言葉にならない感覚をどう理解をしていくかなど、子どもたちが体感的に学びを深めていくことの重要性について理解を深めます。

【講師コメント】


ワークショップをするときなど、〇〇をつくろう!と呼びかけることに、違和感が生まれることがあります。〇〇をつくろう!とゴールを明示していることが、子どもたちの可能性を狭めていないか?と頭をよぎります。目的をもってつくることの楽しみももちろんありますが、今回のワークショップでは動作を楽しむ延長線上に何かがうまれることや、できた!という感覚を生み出すことはできないか?をお題に。そんなテーマを持って話をしていきたいと思っています。(わかめかのこ)

ワークショップ

「動くと、何かがうまれるぞ。〜『つくる』といわない『つくる』こと〜」

日時

①9月9日(土曜)


②9月23日(土曜)


③10月21日(土曜)


各回14時~16時

場所 デザイン・クリエイティブセンター神戸
3F KIITO:300
講師 わかめかのこ(出版社さりげなく)
ゲスト講師

樋口健介(奈良教育大学美術教育講座准教授)


亀井友美(出版社さりげなく、スタジオぐるり)


古本実加(出版社さりげなく)
参加 無料
対象 小学1年生~中学3年生
※全日程参加できる方
定員

15名(事前申込、申込多数の場合は抽選)

申込 ウェブサイト(https://kiito.jp/schedule/workshop/articles/63170/)にて受付
申込期間 7月26日(水曜)~8月25日(金曜)
※抽選結果は8月29日(火曜)までにご連絡いたします
主催 デザイン・クリエイティブセンター神戸

【スケジュール】

① 9月9日(土曜)

ワークショップvol.1「転がす、転がる」

絵の具をつけたビー玉を転がしたり、自分が道具になってキャンバスの上を転がったり。偶然の積み重ねからうまれる色やかたちを体感します。


② 9月23日(土曜)

ワークショップvol.2「したたる、たらす、引く、押す、混ぜる」

砂や木の枝、布など、絵筆ではない画材や思いもよらない動作のなかで“描く”という行為を探ります。


③ 10月21日(土曜)

ワークショップvol.3「まとめる、編む、切る、通す」

①②のワークショップで行為そのものに向き合って生まれた発見や感想を、小さな一冊の本にまとめます。完成した本は、お持ち帰りいただけます。

トークイベント

「話すと何かがうまれるぞ 〜『つくる』といわない『つくる』こと〜」


日時

7月26日(水曜)19時~20時30分

場所 デザイン・クリエイティブセンター神戸 3F KIITO:300
講師 わかめかのこ(出版社さりげなく)、樋口健介(奈良教育大学美術教育講座准教授)
参加 無料
対象

子どもの創造的な学びに興味・関心のある方

定員

30名(要申込、先着順)

申込 6月27日(火曜)14時からウェブサイト
(https://kiito.jp/schedule/lecture/articles/63172/)にて受付
主催 デザイン・クリエイティブセンター神戸
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ゲスト講師プロフィール

 

わかめ

わかめかのこ(出版社さりげなく代表・編集者)


先生をしたり、弟子になったり、いろんな自分を行き来しながら、学んで、遊んで、本をはじめとした『かたち』づくりを行う。「つくるってなんだろう?遊びってなんだろう?」をテーマに京都芸術大学こども芸術学科と『こうさくのそうさく』を制作。

樋口さん

樋口健介(奈良教育大学美術教育講座准教授・美術家)


2012年筑波大学大学院修了。京都芸術大学こども芸術学科専任講師を経て、現在は、奈良教育大学美術教育講座准教授。絵画制作と並行して、多様な人がものづくりを楽しめるワークショップの研究を行う。最近では視覚に障がいがある方とのものづくりや、廃材を活用したワークショップ(スタジオぐるり)を開催。

亀井さん

亀井友美(出版社さりげなく、スタジオぐるり)


あだ名、かめちゃん。京都・滋賀・大阪などで、こどもや親子、障がいのある人と一緒に創作活動を行う。身近なものを使っての創作が得意!好きな色は、みどりとときどきオレンジ。好きな画材は、クレヨン。

 

古本

古本実加(出版社さりげなく・装丁家/グラフィックデザイナー)


1993年生まれ。香川県高松市在住。京都工芸繊維大学卒。平野甲賀に師事。ひらけば時代の風が吹く、そう期待できるものづくりがしたいと、日々取り組んでいる。現在はじめての子育て(一歳の娘との毎日)に奮闘中。