記者資料提供(2026年2月20日)
消防局予防部予防課
近年、全国的に大規模な林野火災が発生しています。昨年、岩手県大船渡市では約3,370ヘクタールの林野が焼損するなど、大きな被害が出ています。現在も少雨が続き、山梨県や群馬県で林野火災が発生しました。
神戸市内でも、例年、林野火災が発生しています。昨年に引き続き乾燥した気象状況が継続しており、今後も乾燥状態が続く見込みです。市民・事業者の皆さまには、林野火災予防への取組にご協力をお願いいたします。
気象状況(神戸地方気象台)
- 神戸市では、2月11日に雨が降りましたが、昨年12月26日以降まとまった雨が降っておらず少雨の傾向が続いています。
- 神戸市の12月26日から2月18日までの降水量は11ミリでした。1月の降水量は平年の0%、2月の降水量は18日まで11ミリで2月平年値の19%となっています。
- 近畿太平洋側では、向こう1か月の降水量はほぼ平年並の見込みですが、これまでの少雨の状態を解消するには至らない可能性があります。
林野火災の状況
発生原因と傾向
神戸市では、林野火災やまたその周辺(田畑等)で発生した火災の発生原因は、「焼却火・たき火」によるものが多くを占めており、特に例年2~3月が多く注意が必要です。
特徴としては枯草や廃材の焼却を行う際、不注意により周囲へ大きく延焼したケースが多く発生しています。特に風の強い日や乾燥時には拡大しやすくなります。

神戸市の事例
- (2025年3月北区)木材の焼却を行い、消火が不完全なまま現場を離れたため周囲の枯草に燃え移り、林野へ延焼拡大した
- (2025年4月西区)枯草の焼却を行っていたところ、焼却火が強風にあおられ、周囲の枯草に燃え移り、林野へ延焼拡大した
対策
- 風の強い日、乾燥注意報発令時は焼却を行わない
- 事前に消防署への届出を行い、万が一のために通報手段を確保しておく
- 周りに燃えやすいものがある場所で行わず、水バケツ、水道ホースなどを準備する
- 必ず複数人で行う
- 消したつもりでもその場を離れない、再燃しないように継続的に確認を行う
消防局の取り組み
神戸市における新たな林野火災対策として、以下の取り組みを充実・強化しています。
「山の指導委員」の増員と林野火災セミナーの開催
- 森林保全団体の参加を得て山の指導委員を200名から300名体制に拡充し、山林の見守りと火気使用マナーの啓発をさらに推進します。

- これに合わせ、新たな委員の委嘱式と、林野火災や森林保全の最新知見を共有するセミナーを開催します。
日時:2026年2月28日(土曜)13時30分~15時30分
場所:神戸ファッション美術館5階オルビスホール
林野火災ポスターの作成
- 林野火災の未然防止に向け、地元の高校生と協力して啓発ポスターとチラシを制作しました。
- 市内の峠茶屋など各所で掲示し、地域ぐるみで防火意識の向上を進めていきます。


林野火災対策資器材の整備
- 背負い式消火水のうや簡易水槽など、初期消火に対応する専用の資器材を新たに調達しました。これらを素早く現場へ搬送できるようパッケージ化、消防署などの12か所に配備しています。

初動体制の強化
- 林野火災に出動する消防車両、ヘリコプターをこれまでよりも増隊し、初動体制の強化を図っています。
山火事防止運動
- 山を火災から守り、山でのマナーを向上させることを目的とするものです。
- 各消防署で林野火災防御訓練を以下の日程で行います。
実施日:2026年3月1日(日曜)~3月31日(火曜)