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神戸文学館企画 「生誕100年 渇不飲盗泉水 作家島京子という生き方」の開催について

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記者資料提供(2026年2月20日)
文化交流課
 神戸に生まれ暮らした小説家・島京子の生誕100年を記念した初の企画展です。富士正晴、島尾敏雄、久坂葉子らと共に同人誌「VIKING」で切磋琢磨。シングルマザーとして二人の子供を育てながら多くの作品を生み出しました。その底流にあったのは漢学者だった父への反発と、幼くしてたたき込まれた漢文の素養でした。1965年に「渇不飲盗泉水(かっすれどもとうせんのみずをのまず)」が芥川賞候補、68年「逃げた」で三洋新人文化賞を受けました。
 一方、若手作家の発掘、育成にも尽力しました。同人誌作家を対象とする「小島輝正文学賞」(現神戸エルマール文学賞)に、90年の創設時から中心メンバーとして携わります。また神戸新聞投稿文芸欄に小説・エッセー部門が設けられた86年から選者に就任し、ペンを執った読者に寄り添いました。飾らない人柄は広く愛され、文学界のみならず地元文化人の中心的な存在でした。
 中央文壇から注目されながら、生涯神戸で書き続けた作家の足跡をたどります。

会期

2026年2月21日(土曜)~6月14日(日曜)

展示内容

大きく4つのコーナーに分けて、島京子の足跡を振り返ります。

 (1)生い立ち~父の影

    厳格な漢学者を父に持ち、戦時中は日本人ばなれした色白・長身・鳶色の瞳ゆえ
   にスパイと呼ばれて石を投げられたことも。芥川賞候補にもなった「渇不飲盗泉水」
   はじめ、作品には父の影響、時に反発が色濃くにじんでいます。

 (2)デビューの頃~「Viking」の青春

    島尾敏雄の推薦で「Viking」に参加。そうそうたる同人らと切磋琢磨し、彼らの
   素顔を多くのエッセーに書き残している。中でも早世した川野彰子(田辺聖子の夫
   「カモカのおっちゃん」の前妻)とは親友だった。

 (3)母として

    2児の母でもあった島京子。作家として多忙を極める中でも、子どもたちに向け
   るまなざしは優しく、愛らしい子供たちの姿はしばしばエッセーの題材にもなった。

 (4)地下水脈~うもれし人々へのまなざし

    自らの創作だけでなく、地元兵庫を形作ってきた女性たちの発掘や、無名作家の
   育成にも尽くした島さん。小島輝正賞、ナビール賞、エルマール賞の創設、神戸新
   聞文芸、同人誌「あめんすい」などの活動に光を当て続けた一面を紹介する。

 【協力】

  北田香菜子、神戸エルマール文学賞基金委員会、神戸市文書館、神戸新聞社、嶋秀穂、
  鈴木商店記念館、平松正子、富士正晴記念館、「文芸同人誌 VIKING」

 (敬称略、五十音順)

チラシ

チラシ(PDF:1,148KB)