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災害時の電動車からの外部給電・神戸モデルについて

最終更新日:2021年12月27日

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外部給電・神戸モデルとは

地球温暖化対策や自動車排ガス対策において、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)などのクリーンエネルギー自動車普及は欠かせないものであり、神戸市ではその取り組みを推進してきました。

一方、令和元年度の台風15号による千葉県の大規模停電の際、電動車(*)の持つ優位性である移動電源車としての外部給電機能が活躍したことから、災害等による停電時の備えとして、電動車の活用が注目されています。
(*EV、FCV、プラグインハイブリッド自動車(PHV)及びハイブリッド自動車(HV))

そこで神戸市では、電動車等の普及促進の一環として、災害等による停電時に、地域の活動拠点小規模施設(集会所、自治会館等)への電力供給、特に夜間停電時の既設の天井照明の確保に電動車等を利用できないか検討し、簡易で安価な電気工事を行い、自動車などに接続して避難所等の天井照明などの施設の一部に給電する「外部給電・神戸モデル」(神戸モデル)の取組みを令和元年度に開始しました。

今後、令和3年8月に策定した導入マニュアルの周知・広報等を通じて避難所等への導入を促進し、地域の防災対応力の向上を図るとともに、電動車の普及を推進していきます。

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外部給電・神戸モデルのメリット

1、施設の天井照明に給電が可能
施設に既に設置されている電気回路を利用し、一部の天井照明やコンセントに給電が可能となります。

2、簡易な電気工事(低コスト)で整備可能
分電盤に手動の電源切替器の設置や、外部給電取込口などの設置といった、必要最小限の改修工事を行うだけで、外部給電を受けることができます。

3、様々な電源による外部給電が可能
外部給電・神戸モデルでは、様々な電源に対応できます。

  • 外部給電器と接続した電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)などの電動車
  • 外部給電用アクセサリコンセント内蔵のハイブリッド自動車(HV)
  • カセットガス発電機などの小型発電機

電動車による外部給電のメリット

ガソリン等を利用したエンジン発電機等と比較して、電動車による外部給電には次のようなメリットがあります。

1、極めて静か

EV、FCVであれば無音、HVではエンジンアイドリング音のみが発生します。

2、長時間の連続給電が可能

電動車では1500W消費で最大連続40~60時間連続給電が可能です。一方、900W小型エンジン発電機では連続1~3時間程度です。

3、電圧等の出力が安定
医療機器の使用にも対応可能な機種もあります。

4、機器の特別なメンテナンスが不要
電動車は普段から使用しているため、給電に特化したメンテナンスは不要です。一方、エンジン発電機は、使用しない保管時を含めメンテナンスが必須です。

5、安全性が高い
ガソリン等の燃料を使用するエンジン発電機等では、保管管理や長期間の保管による燃料の劣化に注意が必要となります。

神戸モデル導入マニュアルについて

令和元年度以来、試験的に実施してきた神戸モデルの工事の効果検証を踏まえ、施設所有者や管理者の方が神戸モデルをを導入するための方法や注意する点などをまとめた導入マニュアルを策定しました。
神戸モデルの標準的な仕様や運用方法、導入事例等をまとめていますので、導入の際はご活用ください。

「外部給電・神戸モデル」導入マニュアル(PDF:2,681KB)

神戸モデル対応化電気工事費補助、外部給電器の新規購入補助について

令和2年度より、地域の共助活動の拠点となる自治会所有の集会所等の施設に対して、神戸モデルに対応するための電気工事費用、並びに、電動車から電気を高出力で取出すことができる外部給電器の購入費用についての補助制度(A:神戸モデル対応化電気工事費補助、B:外部給電器の購入費用)新設しました。この取組みにより、停電時における地域の共助活動を滞りなく実施できることが期待されます。

なお、令和3年度の申請受付開始は、令和3年8月6日(金曜)です。

申請手続き等については、次のリーフレットをご確認ください。

(リーフレット)【令和3年度】電動車による外部給電・神戸モデルに関する補助金制度のご案内(PDF:1,672KB)

1.(補助制度A)外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助

災害停電時に、地域の共助活動を行う活動拠点(自治会集会所など)に、電動車から受電するための電気工事について、補助制度を設けました。そして、この補助を受けた施設には、「外部給電・神戸モデル」の普及のため、情報発信を担っていただきます。

(1)対象施設:次の要件を全て満たす既存施設(市内に限る)

ア.自治活動や地域活動として福祉、防犯、防災、住民交流などの集会や行事などの活動拠点として日常的に使用している施設で、停電時を含めた災害時においてもこれらの活動基盤を生かした共助活動の拠点となる施設

イ.外部給電・神戸モデル普及のため、情報発信や外部給電訓練に積極的に協力できる施設

ウ.自治会などの地域団体、分譲集合住宅の管理組合が所有する集会施設

(2)対象者:対象施設の所有者

(3)補助額:神戸モデル対応工事費用の3分の2(補助上限20万円)

(4)補助予定件数:5件

(5)申請開始日:令和3年8月6日(金曜)

(6)申請期限:令和4年2月24日(木曜)(予算額に達した段階で、募集を終了します)

(7)申請用紙、要綱:

(申請)
外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助金交付申請書、宣言書(WORD:45KB)
宣言書は3ページ目にあります。

(実績報告、請求)
外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助金実績報告書兼補助金請求書(WORD:37KB)

(計画等の変更時)
外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助金補助対象事業計画変更等承認申請書(WORD:28KB)

(要綱)
(令和3年4月1日改正)外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助金交付要綱(PDF:643KB)

2.(補助制度B)外部給電器の新規購入補助

電動車からの電気を高出力で取り出すことのできる、外部給電器の購入について、補助制度を設けました。そして、この補助を受けた施設には、外部給電器の利便性や静寂性などのメリットの情報発信を担っていただきます。

(1)対象者:補助制度Aの「外部給電・神戸モデル対応化電気工事費補助」の対象者

(2)対象機器:CEV補助金の対象となっている外部給電器(新品購入に限る)
CEV補助金・・・クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(経済産業省)をいいます。

(3)補助額:CEV補助金の補助金額の4分の1(補助上限10万円)

(4)補助予定件数:5件

(5)申請開始日:令和3年8月6日(金曜)

(6)申請期限:令和4年3月24日(木曜)(予算額に達した段階で、募集を終了します)

(7)申請用紙、要綱:

(申請、請求)
外部給電器の新規購入補助金交付申請書兼補助金請求書、宣言書(WORD:49KB)
宣言書は4ページ目にあります。

(財産処分)
外部給電器の新規購入補助金財産処分承認申請書(WORD:26KB)

(要綱)
(令和3年4月1日改正)外部給電器の新規購入補助金交付要綱(PDF:533KB)

 

お問い合わせ先

環境局環境保全課