ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2025年5月 > 地下鉄運転従事者における視機能検査の一部実施漏れ等の判明
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記者資料提供(2025年5月29日)
交通局高速鉄道部運輸課
このたび、地下鉄の運転士等に対して実施した身体検査において、視機能に関する検査に実施漏れ等があり、その状態で運転業務に従事していたことが判明しました。ご利用のお客様には、ご心配をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。なお、この件が原因となる事故や運休等輸送障害は発生しておりません。
運転従事者への資質管理に関する国土交通省近畿運輸局からの5月2日付事務連絡を受け、2024年度以降の身体検査の受診状況を確認したところ、5月13日、運転士7名、乗務助役(※)等18名の計25名について視機能検査の実施漏れがあり、さらに、その状態で運転業務に従事していたことが判明しました。
また、あらためて2024年度以降の運転士及び乗務助役の身体検査の結果(視機能等)について調査したところ、運転士4名、乗務助役1名の計5名について、視力基準(両眼1.0以上、かつ、一眼0.7以上)を満たしていない状態で運転業務に従事していたことが判明しました。
※乗務助役…運転士に対しての指導の際及び緊急時などに運転業務を行う
視機能検査を受診していない運転士等及び必要な視力基準を満たしていない運転士等は判明次第直ちに運転業務から外し、検査等により基準を満たしていることを確認できた者から、順次運転業務に復帰させています。
なお、本件につきましては事案発覚後、近畿運輸局への報告を行っており、今後の指導等に従い適切に対応してまいります。
視機能検査に一部実施漏れが発生したのは、個人ごとに検査が必要な項目を指定する一覧表を作成する際に十分な確認がなされていなかったこと、また、休職からの復職時や人事異動等の際においても、視機能検査を受診させるべき対象者の確認が不十分だったことが原因となります。
また、一部運転士等が視力基準を満たしていなかったことについては、身体検査の実施機関から送付された結果(視力数値等を含む)の確認が十分にできていなかったことによるものです。
視機能検査が適正に実施できるよう、個人ごとの検査項目の指定作業について、関係部署でダブルチェックを行う仕組みを構築します。
また、検査実施機関から後日送付される結果を踏まえ、担当部署において基準の適合を確実に確認・管理できる仕組みを構築し、基準を満たさない場合は、基準への適合が確認されるまで運転業務に就かせないよう管理を徹底します。
「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」より抜粋
鉄道事業者は、列車等の運転に直接関係する作業を行う係員が作業を行うのに必要な適性、知識及び技能を保有していることを確かめた後でなければその作業を行わせてはならない。
「動力車操縦者運転免許に関する省令」より抜粋
(視機能)
一 視力(矯正視力を含む。)が両眼で一・〇以上、かつ、一眼でそれぞれ〇・七以上であること。
二 動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる両眼視機能の異常がないこと。
三 動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる視野の異常がないこと。
四 動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる色覚の異常がないこと。