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ほんとに還付金?不審な電話にご注意を!

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記者資料提供(2023年6月22日)
地域協働局消費生活センター

消費生活相談情報(2023年6月)

1.相談事例から

区役所の職員を名乗り、保険料の還付があると電話があり、金融機関を聞かれたため伝えると、「10分後に銀行員から電話がかかるので取るように」と言われた。その後、銀行員と名乗る人から電話があり、「コンビニならすぐに還付金を引出せる。他のキャッシュカードがあるならそれも持参し、コンビニから電話するように」と言われたため、指示通りコンビニへ行きATMを操作した。結果、金融機関に50万円振込みをしてしまい、還付金詐欺に遭ってしまった。(60代・女性)

2.関連相談の状況

高齢者に対し区役所職員などのふりをして還付金があると連絡し、ATMに行くよう誘導し振込みをさせようとする、
いわゆる「還6月プレス資料付金詐欺」に関する相談が多く寄せられています。
消費者がこのような不審な電話を受けて、最寄りの区役所に連絡した件数(当センターへの報告件数)(表1)は、
2023年度(5月末時点)の2か月で33件の報告がありました。
受電内容の多くは、「区役所の職員を名乗り、医療費(健康保険料等)還付金に関する書類を送付しているが、
期日を過ぎているが返信がない。」「還付金を受け取るために、ATMに向かうように指示された。」あるいは、
家族構成・取引銀行・口座番号・暗証番号を聞かれたなどです。


表2は、高額医療費・健康保険・介護保険・公的年金・その他税金等に係る相談件数です。2022年度の相談件数(31件)のうち、60歳以上からの相談は27件あり、全体の87%(表3)を占めています。
多くの消費者は、電話を受けて不審に思い、区役所等に確認の連絡や相談をされ、被害を未然に防ぐことができていますが残念ながら、事例のように言葉巧みに急かされ、ATMへ出向き言われるままに操作し、お金を振込んでしまい、被害が発生した状況も見受けられます。

6月プレス資料6月プレス資料

3.消費生活センターからのアドバイス

銀行・コンビニのATMで還付金の手続きはできません!返金されることはありません!
「ATMで医療費・保険料・税金などを返金します」というのは、詐欺です。

特殊詐欺被害に遭わないために

① ナンバーディスプレイ機能や、特殊詐欺対策電話機※を活用して「知らない番号の電話には出ない、会話をしない」。
  在宅中でも常に留守番電話機能を使用し、留守番電話メッセージを活用しましょう。

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② 「還付金がある」「還付金の手続きができていない、期限が過ぎている」などの内容で電話がかかってきたら還付金詐欺を疑ってください。
  健康保険料などの還付金に心当たりがある場合でも、すぐにATMに行ったりせず、最寄りの区役所などに問い合わせ、内容を確認しましょう。

③ 自治体職員等が自宅へ行き、通帳やキャッシュカードをお預かりすることはありません
  
最近は「自宅に現金を取りに来るケース」の被害も多発しています。
  「キャッシュカードや通帳は渡さない」「現金を渡さない」「暗証番号は教えない」。不用意に預けることは、絶対にしないようにしましょう。


 

  質問に返答してしまった、相手の指示に従いお金を振り込んでしまった場合など、不審な電話、不審な訪問者がある場合、すぐに連絡しましょう。 
  
           6月プレス資料

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