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電気コードからの出火に注意

最終更新日:2024年3月26日

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実験動画


どの家庭にもある「電気コード」、正しく使用できていますか?
電気コードだけでも、様々な出火原因があります。

出火原因と予防方法

電気製品は、使用中の不注意や誤使用が原因で火災が発生することがあります。
以下では、発生原因と予防方法を紹介します。
適切に使って、火災を未然に防ぎましょう。

コンセント周りの埃や湿気に注意(トラッキング)

トラック(電気の通り道)が形成されて出火に至る現象です。
まず、電気プラグの通常電気が通らない狭い箇所に、埃や水分が付着し、微弱な電流が流れる状態となります。すると、火花放電を繰り返し、プラグ刃間の樹脂が徐々に炭化して出火に至ります。

【予防策】

  • コンセントの電気プラグを差しっぱなしにしない。
  • すき間の埃や水分などを、こまめに掃除する。

冷蔵庫の裏など、普段さわらない箇所は特に注意が必要です。

電気コードの損傷に注意(半断線)

電気コードの芯線に屈曲や踏み付けなど、外部からの大きな力が加わることで、芯線の一部が断線します。その部分の抵抗が増えることで発熱し、絶縁被覆が溶融します。すると、異極間の芯線が接触しショートして出火に至ります。
踏みつけ

予防策

  • 電気コードが損傷しないように、家具等に接触する場所に引かない、ステープル等で固定しない。
  • 電源コードをカバーなどで保護する。
  • 電気プラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ず電気プラグを持って抜く。

たこ足配線や束ねコードは危険(過電流)

テーブルタップ等の接続器具には、最大消費電力が定められています。しかし、たこ足配線のように最大消費電力を超えてしまうと、異常発熱して発煙や発火のおそれがあります。
また、電気コードを束ねた状態や、コードリールを巻いた状態で使用していると、放熱しにくくなり、最大消費電力以下の使用状況でも発熱するおそれがあります。
 
束ねコード タコ足

予防策

  • 最大消費電力を必ず確認し、発熱しないようコードを伸ばして使用する。
  • 取扱説明書や本体表示を確認し、使用方法に従って使用する。

エアコン等の消費電力の大きな電気製品の中には、始動時に一時的に大電流が流れることがあるため、最大消費電力内でも発熱することがあります。
家庭内の防火対策については下記ページをご確認ください。
家庭・職場を守る防災マニュアル 

停電時の注意事項

梅雨時期や台風の影響などで、長時間にわたり停電が発生する可能性があります。
電気コンロや電子レンジなどの電気機器を使用中に停電した際は、スイッチを切り、プラグをコンセントから抜いてください。
また、復旧後は、機器や配線に損傷がないか確認してから使ってください。
電気機器
 

お問い合わせ先

消防局予防部予防課