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最終更新日:2025年4月1日
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垂水駅からほど近い住宅地の細い道を入ると、洒落た洋館が現れます。 |
【改修前】大正時代に西洋建築の教育を受けた建築家が、日本の大工を指導して作った「西洋館」。交流施設として再生しました。 |
もともと、迎賓機能が充実した間取りになっていたことから、 |
集会の開催なども可能な広々とした空間が実現。 |
昔の建物ならではの豊かな空間の活用や、建材のリユースにより、 |
昔、建物が最も輝いていた姿が現代によみがえりました。 |
地域の文化活動の発信拠点としての役割が期待されています。 |
事業者は、学生時代から古い建物の保存に取組み、現在も観光ボランティア団体に所属しながら、垂水区役所・勤労会館前で喫茶店を営んでいます。その関係で、この地域の女性起業家や文化人の知人も多くいます。
大正時代の「ハイカラ神戸」を象徴していた垂水の洋館の老朽化・取り壊しに心を痛め、かつての垂水のイメージを残すほぼ唯一の本洋館建物に多額の私財を投下してこの物件を入手しました。
この洋館をかつての姿に修復、更に自らの人的ネットワークで女性起業家や文化人の活動の場、地域の文化交流活動の拠点として活用、再生します。
津枝勝見さん
ヘリテージマネージャーとして活動しており、木造の洋館・和館から鉄筋コンクリートの洋風近代建築まで、場所も時代もさまざまな建物にたいして、その場に合った解答を模索し、歴史を未来に伝える努力をしています。