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筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)

最終更新日:2023年5月15日

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5月12日の筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)世界啓発デーにあわせ、神戸市では、啓発活動の一環として市内の著名建造物をブルーにライトアップします。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とは

筋痛性脳脊髄炎(Myalgic Encephalomyelitis: ME)は慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)とも呼ばれ、これまで健康に生活していた人が突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感と共に、微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、思考力の障害、抑うつ症状などが長期にわたって続く病気で、現段階では治療法が確定していません。

慢性疲労との違いは?

ME/CFSは「強烈な全身倦怠感」が「回復せず」に「日常生活が著しく困難になる」疾患で、一般的な慢性疲労とは全く異なる状態です。
厚生労働省研究班の調査では、日本における人口の約0.1~0.3%(8~24万人)の患者さんがいるのではないかと言われていますが、正確なところはわかっていません。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の問題点

ME/CFSは、症状に耐える苦しさだけでなく、周囲の人たちに「サボっている」と誤解されるつらさや、働けないことによる経済的な不安がストレスとなり、症状がさらに悪化している例も多くあります。
客観的な検査方法も確定しておらず、また診断を確定することが難しいため、何年も診断がつかずに悩み続ける方もいます。

こんな症状が6ヶ月以上続いていませんか?

  • 強い倦怠感を伴う日常活動能力の低下
    例)全身倦怠感のため、社会生活や労働が出来ず、自宅にて休息が必要である。
    ※仕事や育児など、疲労の原因がはっきりしている場合は「慢性疲労」であり、慢性疲労症候群には当てはまりません。
  • 活動後の強い疲労・倦怠感
    例)短時間であれば、日常生活における活動は可能であるが、その後に激しい疲労感に襲われ、1日以上横になって休息が必要である。
    ※活動とは、身体活動だけでなく精神的ストレスや脳疲労を含む
  • 睡眠障害、熟睡感のない睡眠
  • 認知機能の障害
    例)思考力や記憶力とともに、注意力、集中力などの低下がある。
  • 起立性低血圧や起立性頻脈(起立性調節障害)
    例)立ちくらみや起立時の動悸、頻脈、血圧低下など。5分以上たっていることが難しいこともある。

これらの症状が6か月以上持続ないし再発を繰り返している場合は、ME/CFSが疑われます。この病気は治療法が未確立ではありますが、現在、その病因・病態の解明や診断、治療法の開発が進められているところで、専門医もいます。
あてはまる症状が多い場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

関連リンク

慢性疲労症候群の診断基準、最新の研究報告などに関する情報は下記をご覧ください。

また利用者の便宜を図るため、患者団体のホームページをご紹介します。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課