ケリ
5~6月になると公民館近くの田んぼも耕され、水が張られます。ケリの子育てはちょうどこの田んぼ整備の時期と重なります。せっかく卵を産んでも耕されたり水没したりと、受難の時期でもあります。そんな試練を乗り越えた親子の姿が見られるのが6月です。この後は水を張った田んぼで成長し、いくつかの家族が集団で生活する姿が玉津で見られます。

玉津南公民館の北東部の田んぼにいます。
ようやく幼鳥が親鳥と同じくらいの大きさになり子育てが一段落した時期です。
ケリは日本最大のチドリの仲間です。
気が強く、縄張り意識が高いため、他の鳥や動物が近づくと「ケケケケケ」と甲高い声を発して威嚇し上空を飛び回ります。
そのため迷惑がられる場合もありますが、羽を広げると「茶」「白」「黒」のパターンが美しい鳥です。
「ケケケケケ」と甲高い声が聞こえたらこの鳥かな?と思い出してください。
コサギ

写真は公民館南側の伊川のコサギです。よく「シラサギ」と言いますが、白いサギにも3種類あります。「コサギ」「チュウサギ」「ダイサギ」です。名の通り大きさで分別します。コサギは一番小さく60センチくらいです。他の白いサギとの見分け方は「足」が黄色いところです。川の中を辛抱強く見て、瞬時に魚を取ります。
アオサギ

写真は明石公園の「アオサギ」です。
「アオサギ」と言いますが、青ではなく、灰色です。
剛ノ池の南西部では「カワウ」と「アオサギ」がコロニーを作っています。
大人になると90センチを超える大きさになりますが、池の周りにはまだ小さな子供のアオサギも多くいます。
よくありませんが、餌を与える人がいるようで、ここのアオサギは人慣れしていて近寄っても逃げません。
普通は「ギャー!」と汚い鳴き声を残して飛んでいきます。
ハシビロガモ

北風に乗って北の国から南下する冬鳥。公民館近くの明石公園や伊川にも多くのカモ類がやってきています。今回紹介するのは「ハシビロガモ」。名のとおり嘴の先が広く、雄は後頭部の青と胸の白、胴の茶のコントラストが美しい鳥です。剛ノ池の中央部で10羽くらいが輪になってグルグル回っています。群れで回ることで効率よくプランクトンを集めて食べます。そのチームプレイをぜひ観察してください。
カワセミ

12月の親子野鳥観察会では「カワセミ」を最後に見ることができました。お腹がオレンジで背中がコバルトブルーの「清流の宝石」と呼ばれる美しい鳥です。「チー」と甲高い金属音のような声が聞こえたら近くにいます。枝から水面の小魚を狙って飛び込んで捕え、頭から上手に丸呑みします。公民館近くの明石城の堀や伊川、明石川に棲息しています。ぜひ美しいブルーを目に焼き付けてください。
メジロ

エサの少ない冬をしのいだ鳥にとって、うれしい春がやってきました。梅や桜が開花すると花の蜜を吸うために集団で飛びまわります。秋には柿の実なども大好物です。ウグイス色なのでよくウグイスと間違われますが、目の周りの白がチャーミングなので注意深く観察しましょう。
コガモ
写真は公民館近くの伊川にいるコガモのオスとメスです。日本に渡来する鴨の中では最も小さな鴨です。11月に来た時はオスの模様はメスと同じでしたが、冬の間に美しい青と赤茶の模様に変わりました。お尻の白の斑点も美しい鳥です。もうすぐ北へと帰って行きます。