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各防災福祉コミュニティの活動のご紹介

ページID:30427

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地域で行われている取り組みを、ご紹介します。

各地区の防災福祉コミュニティの活動の様子

防コミの歩き方

「サステナブル(持続可能)な防コミへ」(灘区)

防災福祉コミュニティ結成の背景

 阪神・淡路大震災では、すべての災害現場に消防車や救急車が駆けつけるのは難しく、市民による消火や救助活動が大きな力となりました。
その経験を活かし、日ごろから防災訓練や資機材の維持管理をおこなう組織として防災福祉コミュニティ(防コミ)が結成されました。

地域防災はタスキリレー

 地震の発生間隔は海溝型で数十年から数百年と言われており、地震を経験しても次の地震は次世代以降ということもあります。「地域防災の担い手」は阪神・淡路大震災時に活躍した世代から、震災を知らない世代へと引き継ぐ必要があります。それは走者がタスキをつなぐ駅伝に似ています。防コミがつなぐ地域防災のタスキは4本です。

1.技術のタスキ(防災訓練の実施)

 災害時に組織的な活動がおこなえるよう防災訓練を実施し、具体的な技術を継承する。

2.資機材のタスキ(資機材の維持管理)

 災害時の消火活動や救助活動に必要な資機材を維持管理するとともに拡充する。

3.組織のタスキ(器の維持と仲間づくり)

 常に新しい人材を探し受け入れ、地域防災の拠り所である防コミ組織を存続させる。

4.知識のタスキ(そこで暮らす知恵の共有)

 地域特有の災害危険等、そこで暮らす住民が 知っておくべき知識を伝えていく。

次の走者(担い手)はどこにいる?

 阪神・淡路大震災から30年が経過し、多くの防コミが役員の「高齢化」と「固定化」の問題を抱えています。訓練に参加するだけでなく、運営側(役員)として参加してくれる人が、簡単に見つかりません。どういった問題があるでしょうか。

1.役員になるのに制限を設けていないか?

 防コミ役員は各町の会長がなる、などのルールが仇となり、その他の人が役員になれない仕組みになっていませんか?地元団体に属さなくても、頑張る気があれば誰でも大歓迎!!という開かれた組織が理想です。常連さんばかりのお店は入りにくく、新規客から敬遠されます。

2.人脈の外に目が向いているか?

 既存の人間関係の中だけでは限界があります。防コミ区域内には、皆さんが知らない多くの人が暮らしています。広く公募すれば、防災に限らず地域活動に興味がある人が手を挙げてくれるかもしれません。

3.負担が大きすぎないか?

 防コミ運営には防災訓練や研修の実施、定例会、資機材の維持、助成金の会計などがあります。
役員さんがつらそうだと、参加を躊躇してしまいます。役割は分担し、会長職は任期制にするなど負担を軽減しましょう。

4.新しい技術を導入できているか?

 連絡手段にSNSの活用を考えても、使えない人のために導入を見送るのは、せっかくの有効性を捨ててしまうことになります。
この30年で生まれた技術をうまく取り入れれば、地域活動はもっと活性化できます。
大災害のその時を生きる人たちが助け合えるよう、サステナブル(持続可能)な防コミを目指してタスキをつなぎましょう。

(灘消防署地域防災調整者 樋口貴洋))
 

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消防局予防部予防課