神戸市内には、開港以降に建てられた近代建築物や地域の文化を伝える古民家(茅葺民家)など、「神戸らしさ」を象徴する歴史的建築物が数多く存在し、それらが地域を特徴づけ、個性ある都市景観を形づくっています。
神戸市では、これらの歴史的建築物の保全活用に取り組んでいます。
歴史的建築物の保存活用にかかる助成制度
歴史的建築物は、所有者の方たちの努力で新たな用途・機能を組み込まれるなどして良好に保存活用される事例がある一方で、経済面や機能面などの問題から、残念ながら消滅していく事例もみられます。
歴史的建築物の保存活用の取り組みを一層推進するため、2023年度に新たな支援制度を創設しました。
(1)所有者に対する保存活用事業の事業化検討支援
建物の詳細調査や改修費用の算定等、所有者による事業化検討に対して補助することにより保存活用を促進します。
【補助率3分の2:限度額500万円)
(2)耐震改修工事費の補助
歴史的建築物の保存活用において必要となる耐震改修工事費の一部を補助し、所有者の負担軽減を図ることにより保存活用を促進します。
【補助率2分の1:限度額300万円(木造)2,000万円(非木造)
入居テナントに対する賃料補助により保存活用を促進します。
【補助率2分の1:限度額7万5千円(月額)(初動期3年)
保存活用計画の策定(建築基準法の適用除外)
歴史的建築物は、所有者の方たちの努力で新たな用途・機能を組み込まれるなどして良好に保存活用される事例がある一方で、経済面や機能面などの問題から、残念ながら消滅していく事例もみられます。
そこで、神戸市指定景観資源及び景観重要建造物のうち、歴史的な価値を有する建築物の保存活用を図るうえで必要があるときは、保存活用計画を定め、建築基準法第3条第1項第3号の規定に基づいて建築基準法の適用除外を行うことにより、現行制度の枠組みの中では実現できなかった、代替措置等による対応を可能としています。