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ロタウイルスの定期予防接種

最終更新日:2024年2月5日

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対象者

以下のいずれにも該当する方

  • 接種日時点で神戸市に住民登録がある
  • (ロタリックスの場合)接種日時点で出生6週0日後から24週0週後までの方
  • (ロタテックの場合)出生6週0日後から32週0日後まで

 接種回数・標準的な接種期間

ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。2種類とも、予防効果や安全性に差はありませんが、ワクチンの種類によって接種回数が異なります。途中で、別の種類のワクチンに変更することはできませんので、2回目以降は、必ず1回目に受けたワクチンと同じワクチンを接種してください。

  接種回数・標準的な接種期間 定期接種期間
ロタリックス
(2回)
1回目:生後2ヶ月から出生14週6日後までに接種
2回目:1回目から27日以上の間隔をあけて接種
出生6週0日後から24週0日後まで
ロタテック
(3回)
1回目:生後2ヶ月から出生14週6日後まで
2回目:1回目から27日以上の間隔をあけて接種
3回目:2回目から27日以上の間隔をあけて接種
出生6週0日後から32週0日後まで
  • ロタリックス、ロタテックともに、出生15週0日後以降に1回目を接種することの安全性は確立されていません。
  • 2回目以降は27日以上あけますが、できるだけ早く接種してください。

接種料金

無料
※接種時に予防接種券を持参していない場合は、有料(全額自己負担)です。
※予防接種券は、接種日時点で神戸市に住民登録がなければ使用できません。神戸市に住民登録がない方が予防接種券を使用した場合は、接種料金を返還していただきます。
※定期接種として規定している接種間隔を満たさない場合や接種期間を過ぎた方が予防接種券を使用した場合は、接種料金を返還していただきます。
※対象者以外は、有料です。

対象の医療機関

  • 神戸市内の医療機関
  • 明石市内の一部の医療機関(対象かどうかは、医療機関に直接確認してください)
※接種可能な日時は医療機関で異なります。必ず、事前に医療機関に直接確認してください。
※神戸市外で接種する場合は、接種前に別途手続きが必要です。手続き方法は、「市外の医療機関等での予防接種の受け方」をご確認ください。なお、事前の手続きを行わずに神戸市外で接種した場合は、接種料金の補助はありませんので、あらかじめご了承ください。

手続きの方法

  1. 神戸市と契約している医療機関で予約をしてください。
  2. 予防接種券に必要事項を記入してください。
  3. 予防接種当日は必ず検温を行い、健康状態が良好であることを確認してください。(接種前には、「予防接種を受ける際の注意事項」と「注意事項(接種前)」をご確認ください。)
  4. 予診票は医療機関にあります。予診票を記入し、予防接種を受けてください。(接種後は、「注意事項(接種後)」をご確認ください。)
※必ず、接種を受けるお子さまの健康状態を十分に把握している保護者が付き添ってください。

持ち物

  • 予防接種券
  • 母子健康手帳
  • お子さまの氏名・住所・生年月日がわかる本人確認書類(マイナンバーカード、健康保険証など)
※転入・紛失等により予防接種券の発行が必要な方は、事前に、発行・再発行の手続きをしてください。

注意事項(接種前)

ロタウイルスワクチンは飲むワクチンです。赤ちゃんのお腹がいっぱいだと上手にワクチンを飲めない場合がありますので、接種前30分ほどは授乳を控えましょう。
また、明らかに発熱(通常37.5℃以上)している人や、重度の急性疾患にかかっている人、過去に同じワクチンで強いアレルギー反応が出た人は、接種することができません。未治療の先天的な消化管障害のある人や、過去に腸重積症をおこした人、重症複合型免疫不全(SCID)のある人も、接種できません。このほかにも、接種を中止したり、延期したりしたほうがよい場合もありますので、予防接種当日は、よく医師と相談してください。

注意事項(接種後)

どのワクチンも接種後に副反応が起こることがあるため、接種後はお子様の様子をよくみてください。また、ワクチン接種後約2週間は、赤ちゃんの便の中に、ワクチンのウイルスが含まれることがあります。おむつ交換の後など、ていねいに手を洗ってください。万が一、高熱、けいれんなど、異常を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。なお、ワクチンがうまく飲めなかったり、吐いたりしてしまった場合でもわずかでも飲み込みが確認できていれば、ワクチンの効果に問題ありませんので、再度接種する必要はありません。

その他

ロタウイルス胃腸炎

ロタウイルス胃腸炎は、ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、軽い症状ですむか、症状が出ません。しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

ワクチンの効果

ロタウイルスワクチンは、重症化予防に効果があるとされています。
ワクチンを接種することにより、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70~90%減らすことができたと報告されています。

腸重積症

腸重積症ロタウイルスワクチンを接種した後に、腸重積症の発症頻度がわずかに上昇することが分かっています。腸重積症とは、腸が腸に入り込み、閉塞状態になることです。腸重積症になると、腸が詰まって血液の流れが悪くなることで、腸の組織が壊死することがあります。ワクチンの接種にかかわらず、3か月~2歳くらいまでの乳幼児がかかりやすい病気です。
接種後(特に1週間)に、以下のような症状が一つでも現れたら、腸重積症が疑われます。
症状に気づいたら、すみやかに医療機関を受診してください。接種した医療機関とは別の医療機関を受診する場合は、ロタウイルスワクチンを接種したことを医師に伝えてください。
腸重積症は、手術が必要になることもありますが、発症後、早く治療すれば、ほとんどの場合、手術をせずに治療できます。
≪腸重積症が疑われる症状≫
  • 泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
  • 嘔吐を繰り返す
  • ぐったりして顔色が悪くなる
  • 血便がでる

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お問い合わせ先

健康局保健所保健課